今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 桐戸敬太 山梨大学医学部附属病院 血液・腫瘍内科

監修: 宮﨑泰司 長崎大学病院血液内科

著者校正/監修レビュー済:2024/03/06
参考ガイドライン:
  1. 日本血液学会:造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 「造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版」の発行に伴いレビューを行い、主に以下の追記を行った。
  1. 低リスク群本態性血小板血症症例へのアスピリンの使用については、ドライバー変異のタイプや心血管リスクの有無に基づいて判断する(推奨度2)
  1. 生命予後は、国内の後ろ向き解析では、5年生存率93.6%, 10年生存率は83.5%であった(Hashimoto Y, et al. Int.J.Hematol 2022, 115, 208)。
  1. 細胞減少治療により、血小板数をどこまで低下させるべきなのかについての目標値は、現時点では明確にはなっていないが40~60万/μL程度とすることが多い。

概要・推奨   

  1. 本態性血小板血症における血栓症のリスクとしては、年齢(60歳以上)および血栓・出血の既往の存在の2つが確立されている(推奨度1)
  1. 上記に加えて、糖尿病、高血圧症および脂質異常症などの心血管リスク因子やJAK2V617F変異の有無を取り入れた新たなリスク分類IPSET-T(International prognostic score for ET, thrombosis)およびRevised-IPEST-Tが提唱されている(推奨度3)
  1. 次世代シーケンサを用いた解析では、SRSF2, SF3B1, U2AF1およびTP53のいずれかに変異を有する症例では生命予後が不良であることが示された。この情報をも組み込んだ生命予後予測システムとして、MIPSS-ETが提唱された(推奨度3)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
桐戸敬太 : 講演料(武田薬品工業株式会社)[2023年]
監修:宮﨑泰司 : 講演料(日本新薬,ノバルティスファーマ,アッヴィ,アステラス製薬,住友ファーマ,シンバイオ製薬,中外製薬),奨学(奨励)寄付など(中外製薬)[2023年]

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