今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 篠原 浩 京都大学大学院医学研究科 臨床病態検査学/京都市立病院 感染症内科(非常勤)

監修: 山本舜悟 大阪大学大学院医学系研究科 変革的感染制御システム開発学

著者校正済:2023/11/22
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 診断:
  1. 欧州皮膚科性病科学会議(EADV): European consensus-based (S2k) Guideline on the Management of Herpes Zoster – guided by the European Dermatology Forum (EDF) in cooperation with the European Academy of Dermatology and Venereology (EADV), Part 1: Diagnosis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2017;31:9-19.
  1. 治療:
  1. 欧州皮膚科性病科学会議(EADV): European consensus-based (S2k) Guideline on the Management of Herpes Zoster – guided by the European Dermatology Forum (EDF) in cooperation with the European Academy of Dermatology and Venereology (EADV), Part 2: Treatment. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2017;31:20-29.
  1. 感染対策:
  1. 医療感染管理諮問委員会(HICPAC)):2007 Guideline for Isolation Precautions: Preventing Transmission of Infectious Agents in Health Care Settings. Am J Infect Control. 2007 Dec;35(10 Suppl 2):S65-164.
  1. ワクチン:
  1. 米国感染症学会(IDSA)2013 IDSA Clinical Practice Guideline for Vaccination of the Immunocompromised Host. Clin Infect Dis. 2014;58:e44-100.
  1. ガイドラインの体裁ではないが、エビデンスに基づくマネジメントの推奨を与えるもの:
  1. 米国感染症学会(IDSA)Recommendations for the Management of Herpes Zoster. Clin Infect Dis. 2007;44:S1-26.
  1. アメリカ疾病対策予防センター(CDC)Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices for Use of Herpes Zoster Vaccines. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2018;67:103-8.
  1. 米国予防接種実施に関する諮問委員会(AICP):Use of Recombinant Zoster Vaccine in Immunocompromised Adults Aged ≥19 Years: Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices — United States, 2022. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2022;71:80-4.
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、アメナメビルおよび帯状疱疹ワクチンについて加筆修正を行い、文献を追加した。
  1. 2017年に承認されたアメナメビル(アメナリーフ)は、2023年に市販後調査の結果をまとめた論文が発表され、有害事象が生じたのは0.77%と安全性は高いと考えられるが、シングルアームの試験のため、有効性について既存の薬剤やプラセボとの比較はされていない(Imafuku S, et al. J Dermatol. 2023 Oct;50(10):1287-1300.)。播種性帯状疱疹や免疫不全患者での使用についての有効性のエビデンスは2023年時点では非常に乏しく、こうした患者に対する使用を推奨する根拠は乏しい。
  1. 弱毒生水痘ワクチンについては、2019年に発表されたメタ・アナリシス解析では、50歳以上の成人を対象とした有効性は、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、眼部帯状疱疹に対してそれぞれ49.7%、59.7%、30.0%と報告されている(Mbinta JF, et al. Lancet Healthy Longev. 2022 Apr;3(4):e263-e275.)。
  1. 組換え帯状疱疹ワクチンの市販後のコホート研究では、免疫不全ではない人口を対象とした場合、帯状疱疹に対する効果は85.5%と報告されている(Sun Y, et al. Clin Infect Dis. 2021 Sep 15;73(6):949-956.)。また、免疫不全を含む人口を対象とした場合は、帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛に対する効果はそれぞれ70.1%、76.0%と報告されている(Izurieta HS, et al. Clin Infect Dis. 2021 Sep 15;73(6):941-948.)。
    免疫不全者の帯状疱疹に対する効果は患者背景により異なるが、68.2~90.5%と報告されている(Bastidas A, et al. JAMA. 2019 Jul 9;322(2):123-133.、Dagnew AF, et al. Lancet Infect Dis. 2019 Sep;19(9):988-1000.、 Dagnew AF, et al. Rheumatology (Oxford). 2021 Mar 2;60(3):1226-1233.)。これらの結果を受け、米国では19歳以上の免疫抑制患者には帯状疱疹予防として組み換え帯状疱疹ワクチンが推奨されている(Anderson TC, et al. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2022 Jan 21;71(3):80-84.)。

概要・推奨   

  1. 帯状疱疹とは、脊髄後根神経節に潜伏感染した水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により、デルマトームに沿った痛みを伴う水疱を発症する皮膚疾患である。
  1. 疾患の頻度は高く、特に65歳以上の年齢では頻度が3倍以上に上昇することが知られている。
  1. 症状はデルマトームに沿った特徴的な皮疹と痛みがみられる。皮疹は通常癒合傾向と発赤を伴う丘疹として発症し、時間経過とともに水疱が出現した後に痂皮を形成しながら治癒する。重症度によっては発赤が軽微であることや水疱が出現しないこともある。免疫抑制状態にある患者では、複数のデルマトームにわたって発症することや、皮疹が典型的ではないこともあり他疾患との鑑別が重要である。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
篠原 浩 : 特に申告事項無し[2023年]
監修:山本舜悟 : 企業などが提供する寄付講座(日本財団)[2023年]

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