今日の臨床サポート

鼻汁

著者: 桐ケ谷大淳 日南市立中部病院

監修: 名郷直樹 武蔵国分寺公園クリニック

著者校正/監修レビュー済:2016/09/02
患者向け説明資料

概要・推奨   

症状のポイント:
  1. 鼻汁の原因疾患は多岐にわたるが、感冒症状に併発・続発する急性鼻炎や副鼻腔炎、何らかのアレルゲンに誘発されるアレルギー性鼻炎が原因として多い。最初に感染性か非感染性かを鑑別し、次にアレルギー性か非アレルギー性かを鑑別すると診療がスムーズに進みやすい。
  1. その性状によって漿液性(水様性)、粘液性、膿性、血性や悪臭性に区別される。

緊急対応:
  1. 髄液漏(手術や頭部外傷後)の診断の場合は脳神経外科コンサルトする。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
桐ケ谷大淳 : 未申告[2021年]
監修:名郷直樹 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 鼻腔から出る液体成分は広義にはすべて鼻汁といえるが、狭義には鼻・副鼻腔の腺と杯細胞から分泌される粘液を指す。流涙や鼻出血は狭義の鼻汁とは鑑別を要する。
  1. 鼻汁は鼻・副鼻腔の腺と杯細胞から分泌される粘液(狭義の鼻汁)、涙、呼気中の水の凝縮、血液成分や組織液の移行からなる。
  1. その性状によって漿液性(水様性)、粘液性、膿性、血性や悪臭性に区別される。
  1. 発症からの期間、症状を起こす誘因、鼻汁の性状、随伴症状などの問診から鼻汁の鑑別診断は絞り込みやすい。
  1. 原因疾患は多岐にわたるが、最初に感染性か非感染性かを鑑別し、次にアレルギー性か非アレルギー性かを鑑別すると診療がスムーズに進みやすい。
  1. 鼻粘膜所見は診断のヒントとなることが多く、普段から鼻鏡を使って鼻腔内を観察するよう意識したい。
  1. 咳を合併することが多く、下気道の疾患の合併にも注意したい。
  1. 細菌性は感染性の数%に過ぎない。
問診・診察のポイント  
  1. 鼻汁は鼻炎の症状の1つであることが多い。鼻炎では鼻汁、くしゃみ、鼻閉、鼻の痒みのうち1つ以上が存在する。

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