今日の臨床サポート

肺化膿症

著者: 大路剛 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野

監修: 具芳明 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 統合臨床感染症学分野

著者校正/監修レビュー済:2021/09/29
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 市中発症かつ免疫正常者であれば、痰培養と血液培養採取してアンピシリン・スルバクタムで治療を開始する(推奨度2)
  1. 免疫不全患者の肺化膿症であれば、喀痰のグラム染色を頼りにエンピリック治療薬を選ぶ(推奨度2)
  1. 培養を採取するも原因微生物が不明であり治療がうまくいかなければ気管支鏡での検体採取やCTガイド下生検も考慮する。
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
大路剛 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:具芳明 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、若干の加筆修正を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 肺化膿症は肺実質の壊死によって起こる膿瘍性疾患である。なお、肺膿瘍、肺化膿症は病理学的には同様の病態である。
  1. 他の臓器の膿瘍性疾患と異なり多くは気管によって外界と交通している。
  1. 肺化膿症の原因は、たいてい誤嚥性肺炎で、原因微生物の多くは口腔内の偏性嫌気性菌である。
  1. 胸部画像検査で空洞影の鑑別診断としても問題となる。
  1. 原因微生物としては免疫正常者の市中感染症であれば、多くは偏性嫌気性菌を含む複数菌、血行性転移をきたした場合は黄色ブドウ球菌、免疫不全患者では緑膿菌があげられる。時に市中発症で高病原性のKlebsiella pneumoniaeが原因となることがある。
 
肺化膿症

肺化膿症は腫瘤影のように認められる場合もある。

 
肺化膿症

CTガイド下穿刺を行い、培養検体を採取している。末梢病変で治療に反応性が悪い場合は検体を採取する方法としてCTガイド下生検が行われる。

問診・診察のポイント  
  1. 典型的な口腔内偏性嫌気性菌による肺膿瘍はゆっくりとした経過が多い。

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文献 

著者: E Könönen, M Saarela, A Kanervo, J Karjalainen, S Asikainen, H Jousimies-Somer
雑誌名: Clin Infect Dis. 1995 Jun;20 Suppl 2:S364-6.
Abstract/Text
PMID 7548599  Clin Infect Dis. 1995 Jun;20 Suppl 2:S364-6.
著者: M E Levison, C T Mangura, B Lorber, E Abrutyn, E L Pesanti, R S Levy, R R MacGregor, A R Schwartz
雑誌名: Ann Intern Med. 1983 Apr;98(4):466-71.
Abstract/Text The clinical efficacy of clindamycin was compared with that of penicillin in a randomized study of the treatment of community-acquired putrid lung abscess. After starting therapy, patients treated with clindamycin had a shorter febrile period and fewer days of fetid sputum than patients treated with penicillin (mean 4.4 versus 7.6 days and 4.2 versus 8.0 days, respectively, p less than 0.05). Four of 20 patients treated with penicillin had clinically significant pulmonary or pleural extension of their infection within 10 days after starting therapy; this was not found in any of 19 patients treated with clindamycin (p less than 0.05). Penicillin treatment failed in two additional patients after 20 days of therapy. Within 1 month after treatment, 1 of 4 patients given penicillin for 3 weeks had relapse, but none of the 13 patients given clindamycin for 3 or 6 weeks, and none of the 5 patients given penicillin for 6 weeks had relapse. Overall, only 8 of 15 patients treated with penicillin who could be followed to the end of the study were cured, whereas all 13 patients treated with clindamycin who could be followed were cured (p less than 0.01). These results suggest that penicillin may not be optimal therapy for anaerobic lung abscess.

PMID 6838068  Ann Intern Med. 1983 Apr;98(4):466-71.
著者: F Gudiol, F Manresa, R Pallares, J Dorca, G Rufi, J Boada, X Ariza, A Casanova, P F Viladrich
雑誌名: Arch Intern Med. 1990 Dec;150(12):2525-9.
Abstract/Text Thirty-seven adult patients with anaerobic lung infections (27 lung abscesses and 10 necrotizing pneumonias) were submitted to transthoracic needle-aspiration and/or bronchoscopic specimen brush cultures before therapy and thereafter in all cases considered to be failures. Patients were randomly assigned to receive either clindamycin, 600 mg intravenously every 6 hours, or penicillin G, 2 million U every 4 hours for no less than 8 days, until clinical and radiological improvement became apparent. Treatment was continued orally with clindamycin, 300 mg every 6 hours, or penicillin V, 750 mg every 6 hours, until completing a minimum of 4 weeks. Ten of the 47 anaerobes initially isolated from the lung (nine Bacteroides melaninogenicus and one Bacteroides capillosus) were resistant to penicillin, but none were resistant to clindamycin. Five of the nine patients harboring these penicillin-resistant Bacteroides received penicillin, and all failed to respond to therapy. Overall, eight of the 18 patients in the penicillin group and one of 19 in the clindamycin group failed to respond to therapy. These drugs were equally well tolerated in both groups. The presence of penicillin-resistant Bacteroides is a frequent cause of penicillin failure in patients with anaerobic lung infections. In this setting, clindamycin appears to be the current therapy of choice for initial treatment.

PMID 1978771  Arch Intern Med. 1990 Dec;150(12):2525-9.

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