今日の臨床サポート

停留精巣

著者: 渡邉仁人 関西医科大学枚方病院 腎泌尿器外科

監修: 松田公志 関西医科大学 泌尿器科学教室

著者校正/監修レビュー済:2019/04/24
参考ガイドライン:
日本小児泌尿器科学会学術委員会編 停留精巣診療ガイドライン
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 生後6カ月以降に陰嚢内に用手的に下ろせない精巣は、停留精巣として手術適応である(推奨度1)。
  1. 停留精巣に対して精巣固定術を行うと、精液所見は改善する(推奨度1)。
  1. 停留精巣における将来の精巣悪性腫瘍のリスクは、陰嚢内の精巣に比べ数倍高いとされる(推奨度1)。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
渡邉仁人 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:松田公志 : 講演料(アステラス製薬株式会社),奨学(奨励)寄付など(小野薬品工業株式会社)[2021年]

改訂のポイント:
  1. 停留精巣診療ガイドライン
に基づき、追加を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報  
 
  1. 停留精巣は、小児泌尿器科疾患で最も頻度が高い疾患で、精巣が陰嚢内に下りていない状態である。
  1. 出生男児100人のうち、約3人の頻度に認める。
  1. 発生の原因は特定されていない。満期産に比べて、早期産の児の発生が高いとされる。
  1. 触診により診断し、触知可能な精巣(触知精巣)と触知できない精巣(非触知精巣)に分類される。非触知精巣は、停留精巣のうちの約20%にみられる。原因として、腹腔内精巣、精巣下降時に発生した精索軸捻転症による消失精巣、精巣無発生が考えられる。
  1. 非触知精巣の補助診断方法として、超音波検査、MRIがある。しかし最近は、診断と治療を兼ねることのできる、腹腔鏡検査が行われることが多い。
  1. 停留精巣と混同されやすい病気として、移動性精巣(遊走精巣)がある。これは、精巣下降は完了しているが、精巣挙筋の過剰反射と精巣導帯の陰嚢底部への固定不良により鼠径部に挙上する状態である。妊孕性の低下や精巣腫瘍のリスクの上昇はない考えられている
  1. 停留精巣は、正常に下降している精巣に比べ、精巣腫瘍の発生リスクが数倍高い。精巣固定を行うことで、停留精巣の状態より早期発見することが可能と考える。現在のところ、早期の手術が精巣腫瘍のリスクを下げるという明確なエビデンスはない。
  1. 妊孕性・父性獲得:片側停留精巣は正常とほとんど遜色ないとされるが、両側停留精巣では低下する。
  1. 生後6カ月以上経過した例では、停留精巣は陰嚢内に下降することはほぼないため手術適応となる。
 
参考Webサイト:
  1. [http://jspu.jp/img/guideline_1.pdf停留精巣診療ガイドライン]
  1. アメリカ泌尿器科学会(AUA)ガイドライン
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 在胎週数、出生時体重、妊娠中の異常の有無(母子とも)、染色体異常、遺伝性疾患の有無の確認をする。

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文献 

著者:
雑誌名: BMJ. 1994 May 28;308(6941):1393-9.
Abstract/Text OBJECTIVE: To determine the risk of testicular cancer associated with undescended testis, inguinal hernia, age at puberty, marital status, infertility, vasectomy, and amount of exercise.
DESIGN: A population based case-control study with a questionnaire administered by an interviewer and with relevant supplementary data extracted from general practitioners' notes.
SETTING: Nine health regions within England and Wales.
SUBJECTS: 794 men, aged 15-49 years, with a testicular germ cell tumour diagnosed between 1 January 1984 and 1 January 1987; each had an age matched (within one year) control selected from the list of their general practitioner.
RESULTS: There was a significant association of testicular cancer with undescended testis (odds ratio 3.82; 95% confidence interval 2.24 to 6.52) and inguinal hernia (1.91; 1.12 to 3.23). The excess risk associated with undescended testis was eliminated in men who had had an orchidopexy before the age of 10 years. There were positive associations with early age at voice breaking, early age at starting to shave, and infertility. There was a significant association with a sedentary lifestyle and a moderate protective effect of exercise. There was no association with vasectomy.
CONCLUSION: This study confirms previous reports that developmental urogenital abnormalities result in an increased risk of testicular cancer. The trend to perform orchidopexy at younger ages may reduce the risk associated with undescended testis. The increased risks associated with early age at puberty and low amounts of exercise may be related to effects of exposure to endogenous hormones. Changes in both of these factors may partly contribute to the increasing rates of testicular cancer observed in the past few decades.

PMID 7912596  BMJ. 1994 May 28;308(6941):1393-9.

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