今日の臨床サポート

手湿疹

著者: 矢上晶子 藤田医科大学 皮膚科学講座

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2017/01/26
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 手湿疹は、日常的にありふれた疾患であり診断は容易であるが、発症すると難治性のことが多い。
  1. アトピー性皮膚炎や医療従事者・美容師などの職種、頻回な手洗いなどの生活習慣が発症の大きな要因となる。
 
診断:
  1. 手湿疹とは、手首から指先部分の湿疹・皮膚炎様病変である。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
矢上晶子 : 講演料(大鵬薬品工業(株),サノフィ(株))[2021年]
監修:戸倉新樹 : 講演料(田辺三菱,サノフィ,マルホ,協和キリン),研究費・助成金など(ノバルティス,レオファーマ)[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 「手湿疹」は、ありふれた疾患であるが発症要因は多岐にわたり難治性のことが多い。
  1. アトピー性皮膚炎などにより皮膚のバリア機能が低下しやすい状況にあると手湿疹を発症しやすい。
  1. 生活習慣も手湿疹の大きな要因の1つとなっており、頻回な手洗いの有無やシャンプーの方法なども問診の重要な項目である。
  1. また、医療従事者や美容師、化学物質や切削油に接触する職種など、職業も手湿疹の発生に大きな影響を与える。
  1. 接触皮膚炎、掌蹠膿疱症、手指の真菌症など専門的な検査および治療が必要な手の湿疹も少なくない。
  1. 手指は常にさまざまな物質に接し、また洗浄を繰り返すため初期からの予防および継続的な治療が必要である。
問診・診察のポイント  
  1. 手湿疹の診断は通常容易であるが、時に前述した他の疾患との鑑別を要することがある。

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文献 

著者: M P Lehucher-Michel, M C Koeppel, A Lanteaume, J Sayag
雑誌名: Contact Dermatitis. 2000 Oct;43(4):200-5.
Abstract/Text Dyshidrotic eczema (DE) is a chronic and/or recurrent vesicular eczema of the palmar sides of the hands and sometimes the soles of the feet. The major aetiologies to be considered are atopic DE, contact DE, systemic contact DE and DE due to fungal or microbial allergy. To clarify the role of occupational contact allergens, 59 workers with DE were examined to determine whether they had atopy, environmental contact sensitization and/or contact allergy coupled with work activity. For all, patch testing was carried out using the European standard series and the material brought in by the patients. No significant difference was found between the rate (42.4%) of history of atopy among the 59 workers with DE and that (30.6%) observed among 160 workers with other forms of hand eczema (HE). Positive patch test reactions were found in 72.8% of dyshidrotic patients. A relationship to occupational activity was strong for 18 (30.5%) of them but this rate was significantly lower than that (55%) observed among the 160 with other types of eczema. Results of the present study showed that contact sensitization is as much involved in workers with DE as in workers with other form of HE, even though the relationship to work is significantly less frequent for DE. It also suggests that atopic histories are no more involved in DE than in other forms of HE.

PMID 11011918  Contact Dermatitis. 2000 Oct;43(4):200-5.
著者: C Crosti, A Lodi
雑誌名: Dermatology. 1993;186(4):241-2. doi: 10.1159/000247360.
Abstract/Text
PMID 8513186  Dermatology. 1993;186(4):241-2. doi: 10.1159/000247360.・・・
著者: A Lodi, R Betti, G Chiarelli, C E Urbani, C Crosti
雑誌名: Contact Dermatitis. 1992 Jan;26(1):17-21.
Abstract/Text We have studied a group of 104 patients with pompholyx, to investigate the relationship between allergological factors and its etiopathogenesis. The following examinations were performed: blood sampling (routine tests and IgE levels), allergological tests (patch, prick, intradermal, and oral provovation tests with nickel sulphate), skin biopsy to exclude pemphigus vulgaris or bullous pemphigoid. An accurate history of familial and personal allergic diathesis was enquired for and various possible aggravating factors (season, microclimate, perspiration and emotional stress) were considered. The results were age and sex-matched with a healthy control group (208 subjects). We found familial and personal atopic diathesis in 50% of patients versus 11.5% of controls (p less than 0.001); 39 patients (37.49%) also had high levels of IgE. Nickel sulphate was the allergen with the highest positivity on patch testing: 20.19% versus 6.25% of the control group (p less than 0.001). The % of patients allergic to nickel reached 26%, including those (6 patients) reacting to the oral provocation test. Season (43 patients) and hyperhidrosis (38) were the aggravating factors most commonly claimed. We detected no correlation between age, sex, grading of pompholyx and the allergological parameters investigated. Though several different allergological findings have previously been reported in dyshidrosis, their role in its pathogenesis has not yet been fully explained. We think that different haptens or antigens can produce the same clinical and histological picture of pompholyx in predisposed subjects.

PMID 1534730  Contact Dermatitis. 1992 Jan;26(1):17-21.
著者: K Prystupa, E Rudzki
雑誌名: Contact Dermatitis. 2000 May;42(5):276-7.
Abstract/Text
PMID 10789843  Contact Dermatitis. 2000 May;42(5):276-7.

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