今日の臨床サポート

掌蹠膿疱症

著者: 村上正基 愛媛大学大学院医学系研究科 皮膚科学

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2019/08/19
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 確定診断のため、適切な時期における適切な部位からの皮膚生検は推奨される(推奨度2)。
  1. 病巣感染の検索と禁煙指導のみで本疾患が軽快・改善する症例もあることから、まず初めに行うべきことである(推奨度1)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
村上正基 : 研究費・助成金など(アッヴィ合同会社),奨学(奨励)寄付など(協和キリン)[2021年]
監修:戸倉新樹 : 講演料(田辺三菱,サノフィ,マルホ,協和キリン),研究費・助成金など(ノバルティス,レオファーマ)[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、「概要・推奨」、「疾患情報」、ダーモスコピー記載と写真などに加筆修正を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 掌蹠膿疱症は、膿疱が、手掌や足底に数多く発生する病気である。
  1. 膿疱は無菌性であり、培養しても細菌や真菌などは通常の培養などにより検出できず、手足から体のほかの部位、また他者に感染することはない。
  1. 皮膚科日常診療で取り扱う疾患であるにも関わらず、難治性遷延性で患者のQOLを著しく損ねることが多い。
  1. 掌蹠膿疱症は男性より女性にやや多く、男女共に30~50歳代に好発する。
  1. 女性患者の約9割、患者全体の約8割が喫煙者である。
  1. 症例は1、2年で治るものも多いが、平均で3~5年、中には10年以上長引く患者もいる。
  1. 手足に限局した皮膚病ととらえられがちであるが、QOLが大きく障害されることの多い病気との認識を持つ必要がある。
  1. 症状に加え、日常生活で膿疱のある手や指を隠すことが難しいため、自分に自信が持てない、偏見でほかの人に嫌な顔をされるなど心の傷を負い、心を病むケースもある。さらに、調理師や理・美容師など、手指の状態が仕事に影響を与える業種では、仕事を続けられるかどうかとの問題にもなりかねない。
  1. 病因は解明されていない。
問診・診察のポイント  
皮膚病変:
  1. 手掌足底の症状は、最初に痒みを伴う紅斑として発症し、次いで小水疱が生じる。水疱は次第に大きくなり、膿疱に変化する。

今なら12か月分の料金で14ヶ月利用できます(個人契約、期間限定キャンペーン)

11月30日(火)までにお申込みいただくと、
通常12ヵ月の使用期間が2ヶ月延長となり、14ヵ月ご利用いただけるようになります。

詳しくはクリック
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。

文献 

著者: M Bhushan, A D Burden, K McElhone, R James, F P Vanhoutte, C E Griffiths
雑誌名: Br J Dermatol. 2001 Oct;145(4):546-53. doi: 10.1046/j.1365-2133.2001.04411.x.
Abstract/Text BACKGROUND: Palmoplantar pustular psoriasis (PPP) is a chronic, relapsing condition often recalcitrant to therapy. Synthetic retinoids have been found to be efficacious in the treatment of PPP, but their use is limited by side-effects. Liarozole is an imidazole-like compound that inhibits the retinoic acid (RA) 4-hydroxylase-mediated breakdown of all-trans RA, causing elevation of plasma and cutaneous levels of RA. Thus liarozole acts as a retinoid-mimetic drug. Liarozole has already been found to be effective in the treatment of retinoid-responsive conditions such as chronic plaque psoriasis and ichthyoses.
OBJECTIVES: To assess the efficacy and side-effect profile of liarozole in the treatment of PPP.
METHODS: We performed a double-blind, randomized, placebo-controlled trial of oral liarozole 75 mg twice daily for 12 weeks in the treatment of PPP. The trial was conducted at two centres and involved 15 patients.
RESULTS: Using the PPP Area and Severity Index we found a statistically significant (P = 0.02) improvement in PPP in subjects on liarozole (median 3, range 1.8-14.1) as compared with placebo (median 12.1, range 5-18) by the end of the treatment phase. There was also a statistically significant difference (P = 0.006) in the number of fresh pustules after treatment for the two study groups (liarozole median 2, range 0-18; placebo median 38, range 2-75). The severity of disease (on a scale of 0-8) between the two groups was significantly different at the end of treatment (liarozole median 1, range 1-5; placebo median 3, range 2-6; P = 0.04). No patients withdrew from the trial because of adverse events. The most commonly reported side-effects were pruritus, cheilitis and xerosis but these were rarely severe and resolved rapidly on discontinuation of treatment. Laboratory results, including haematology, liver function tests and serum cholesterol and triglycerides were not significantly different between the liarozole and placebo groups.
CONCLUSIONS: The results of this pilot study suggest that liarozole 75 mg twice daily is an effective and well-tolerated therapy for PPP. In addition, the pharmacokinetics of liarozole may help to circumvent side-effects associated with synthetic retinoids and allow its use in premenopausal women.

PMID 11703279  Br J Dermatol. 2001 Oct;145(4):546-53. doi: 10.1046/j.1・・・

ページ上部に戻る

戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから