今日の臨床サポート

扁平母斑

著者: 福本隆也 福本皮フ病理診断科

監修: 戸倉新樹 掛川市・袋井市病院企業団立 中東遠総合医療センター 参与/浜松医科大学 名誉教授

著者校正/監修レビュー済:2019/08/01
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 日本では、神経線維腫症I型(NF1、レックリングハウゼン病)にみられるカフェオレ斑(café au lait macule)とNF1に関連しない扁平母斑nevus spilusを分ける傾向があるが、欧米ではすべてカフェオレ斑と呼ぶことが多い。
  1. 小児期に6個以上の扁平母斑がある場合は神経線維腫I型を疑う(six spots criteria)。
  1. 効果の定まった治療はない。レーザー治療の効果は不定なので、治療を希望する場合は専門医に紹介することが推奨される。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
福本隆也 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:戸倉新樹 : 講演料(田辺三菱,サノフィ,マルホ,協和キリン),研究費・助成金など(ノバルティス,レオファーマ)[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、治療について加筆修正を行った。 

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 扁平母斑は、境界の明瞭な色調の均一なミルクコーヒー色の茶褐色斑で、ときに先天性にみられるが、多くは乳幼児期に出現する。
  1. わが国では、神経線維腫症I型(NF1、レックリングハウゼン病)にみられるカフェオレ斑(café au lait macule)とNF1に関連しない扁平母斑(nevus spilus)を分ける傾向があるが、欧米ではすべてカフェオレ斑と呼ぶことが多い。
  1. 扁平母斑(カフェオレ斑)の色素斑の内部に点状の色調の濃い黒褐色斑が散在するものを、点状集簇性母斑(speckled lentiginous nevus)と呼ぶが、欧米ではこれを扁平母斑と呼称しており注意が必要である。
  1. 粘膜を除いてどこにでもできる。
  1. 形状は類円形で、辺縁は平滑あるいはギザギザした不整形を呈する。
  1. 大きさは数mm程度のものから20cmを超える大型のものまでさまざまである。
  1. 色調も明るい茶褐色から濃い茶褐色までみられる。
  1. 単発性の扁平母斑は健常人の10~30%にみられる。白人に比べて有色人種のほうが有病率が高い。
  1. 身体の成長に応じて増大するが、成長が止まるとそれ以上増大しない。
  1. 通常は数個以内であるが、1.5cm以上(小児では0.5cm以上)の大きさのものが6個以上ある場合はNF1である可能性が高い。
  1. その他、Albright症候群、Watson症候群、Bloom症候群などのまれな症候群でも多発性の扁平母斑(カフェオレ斑)がみられる。
  1. 組織学的には、メラノサイトの増加はないか、軽度であり、表皮基底細胞層のメラニン色素が増加している。
  1. 扁平母斑は悪性化することはないが、点状集簇性母斑は悪性黒色腫の発生例が報告されている。
問診・診察のポイント  
  1. 扁平母斑の多くは乳幼児期に明らかとなるので、発生時期を確認する。

今なら12か月分の料金で14ヶ月利用できます(個人契約、期間限定キャンペーン)

11月30日(火)までにお申込みいただくと、
通常12ヵ月の使用期間が2ヶ月延長となり、14ヵ月ご利用いただけるようになります。

詳しくはクリック
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。

文献 

著者: T Passeron, R Genedy, L Salah, T Fusade, G Kositratna, H-J Laubach, L Marini, A Badawi
雑誌名: J Eur Acad Dermatol Venereol. 2019 Jun;33(6):987-1005. doi: 10.1111/jdv.15497. Epub 2019 Mar 14.
Abstract/Text BACKGROUND: Lasers and intense pulsed light sources (IPLS) are proposed for the treatment of many pigmentary disorders. They are sometimes considered as magic tools able to remove any type of lesions. Although being the best option for several hyperpigmented lesions, they can also worsen some conditions and have potential side-effects.
OBJECTIVE: The aim of this review was to give evidence-based recommendations for the use of lasers and IPLS in the treatment of hyperpigmented lesions.
METHODS: These recommendations were produced for the European Society of Laser Dermatology by a consensus panel made up of experts in the field of pigment laser surgery. Recommendations on the use of lasers and light treatments were made based on the quality of evidence for efficacy, safety, tolerability, cosmetic outcome, patient satisfaction/preference and, where appropriate, on the experts' opinion.
RESULTS: Lasers and IPLS are very effective for treating many hyperpigmented lesions such as lentigos, dermal hypermelanocytosis or heavy metal depositions. In the other hand, they have to be considered with great caution for other disorders, such as café au lait macules, melasma or postinflammatory hyperpigmentation. After making the correct diagnosis, if lasers or IPLS are indicated, the optimal wavelengths and parameters will be chosen taking into account the skin phototype, origin and depth of the target pigments.
CONCLUSION: Although potentially very effective, lasers and IPLS cannot be proposed for all types of hyperpigmented lesions. In all cases, precise recognition of the disorder is mandatory for choosing between these devices and other therapeutic approaches.

© 2019 European Academy of Dermatology and Venereology.
PMID 30873649  J Eur Acad Dermatol Venereol. 2019 Jun;33(6):987-1005. ・・・

ページ上部に戻る

戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから