今日の臨床サポート

歯牙破折・脱臼

著者: 古森孝英 神戸大学 口腔外科学分野

監修: 近津大地 東京医科大学

著者校正/監修レビュー済:2019/07/09
参考ガイドライン:
日本外傷歯学会編:歯の外傷治療ガイドライン 2012.
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 脱臼歯の再植は、受傷後短時間での治療が推奨される(推奨度1)。 
  1. 歯牙破折や脱臼歯は、受傷後1年以上の予後観察が推奨される(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
古森孝英 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:近津大地 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、図の修正を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 歯牙破折・脱臼といった歯の外傷は、転倒やスポーツ・交通事故・殴打などによって生じる。また、まれに全身麻酔挿管時の喉頭鏡による偶発症としても生じることがある。
  1. 歯牙破折・脱臼は、上顎前歯、特に中切歯に発生することが多い。また、1~2歳の乳幼児と7~8歳の学童に多発する傾向がある[1]
  1. 乳歯では歯牙破折よりも脱臼が多く、永久歯では脱臼よりも歯牙破折が多いとされている。また、歯根未完成の幼若永久歯では脱臼が多い[2]
  1. 歯牙破折には、歯冠破折と歯根破折があり、脱臼には、震盪・亜脱臼・側方脱臼・陥入・挺出・完全脱臼(脱落)がある[1]
 
歯牙破折

歯冠破折および歯根破折

出典

 
破折

a歯冠部破折(露髄なし) b歯冠部破折(露髄あり) c歯根部破折

 
脱臼の分類

a: 挺出 b:陥入 c:側方脱臼

出典

 
  1. 完全脱臼歯は、歯の保存条件がよければ再植されるが、受傷から処置までの時間が短いほうが予後がよい[1]
  1. 歯牙破折や脱臼歯は、受傷後1年間以上の定期的な予後観察が必要である[1]
問診・診察のポイント  
  1. 問診では、具体的な受傷日時・場所・原因・受診までの処置を聴取する。特に受傷してから来院までの経過時間については、予後に大きく影響することがあるので正確に聴取する。

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文献 

著者: Anthony J Diangelis, Jens O Andreasen, Kurt A Ebeleseder, David J Kenny, Martin Trope, Asgeir Sigurdsson, Lars Andersson, Cecilia Bourguignon, Marie Therese Flores, Morris Lamar Hicks, Antonio R Lenzi, Barbro Malmgren, Alex J Moule, Yango Pohl, Mitsuhiro Tsukiboshi, International Association of Dental Traumatology
雑誌名: Dent Traumatol. 2012 Feb;28(1):2-12. doi: 10.1111/j.1600-9657.2011.01103.x.
Abstract/Text Traumatic dental injuries (TDIs) of permanent teeth occur frequently in children and young adults. Crown fractures and luxations are the most commonly occurring of all dental injuries. Proper diagnosis, treatment planning and followup are important for improving a favorable outcome. Guidelines should assist dentists and patients in decision making and for providing the best care effectively and efficiently. The International Association of Dental Traumatology (IADT) has developed a consensus statement after a review of the dental literature and group discussions. Experienced researchers and clinicians from various specialties were included in the group. In cases where the data did not appear conclusive, recommendations were based on the consensus opinion of the IADT board members. The guidelines represent the best current evidence based on literature search and professional opinion. The primary goal of these guidelines is to delineate an approach for the immediate or urgent care of TDIs. In this first article, the IADT Guidelines for management of fractures and luxations of permanent teeth will be presented.

© 2012 John Wiley & Sons A/S.
PMID 22230724  Dent Traumatol. 2012 Feb;28(1):2-12. doi: 10.1111/j.160・・・

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