今日の臨床サポート

頭痛(小児科)

著者: 岩崎博之 東京大学 小児科

監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター

著者校正/監修レビュー済:2019/09/20
参考ガイドライン:
  1. 国際頭痛学会・頭痛分類委員会著, 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会訳:国際頭痛分類第3版beta版
  1. 日本神経学会・日本頭痛学会:慢性頭痛の診療ガイドライン2013
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 小児の慢性頭痛患者に対するルーチン検査で、脳波検査は診断には有用ではない。
  1. 頭部画像検査は、神経学的所見の異常や、中枢神経疾患を疑わせる身体所見があるときに考慮される。小児の慢性頭痛患者に対するルーチン検査としては有用ではない。
  1. 鎮痛薬はイブプロフェンとアセトアミノフェンがともに有効である。イブプロフェンがアセトアミノフェンと比較して、より有効であるという根拠は乏しい。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
岩崎博之 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:五十嵐隆 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 国際頭痛分類第3版beta版、慢性頭痛の診療ガイドライン2013に基づき、診断基準、アルゴリズム、鑑別診断について改訂を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 頭痛は主観的な訴えであり、本人にしかわからないことから診断に苦慮することが多い。
  1. 問診は頭痛診療に際して最も大切なことであり、症状の特徴から頭痛を分類していく。
  1. 基礎に原因疾患のない一次性頭痛と、原因疾患のある二次性頭痛に分類する。一次性頭痛が圧倒的に多いが、二次性頭痛、特に頭痛を伴う危険な疾患を鑑別することが大切である。(図アルゴリズム
  1. 一次性頭痛では、大きくは片頭痛(表<図表>)と緊張型頭痛(表<図表>)とを区別して対応する。
  1. 片頭痛の有病率は日本の15歳以上の8.4%、12歳までは男女差はないが、12歳以上では男女比1:3~4。中学生を対象とした報告では片頭痛の有病率は4.8%である。
  1. 緊張型頭痛の有病率は日本の15歳以上の22.3%、男女比は1:1.5~2、10歳以下ではまれとされる。
問診・診察のポイント  
  1. 頭痛を伴う危険な疾患を念頭に置いて、以下の問診を行う。①急な発症か。②これまでで一番痛い激烈な頭痛か。③頭痛が段々と強くなってきているか。(図アルゴリズム
  1. 上記問診に「はい」がある場合、診察にて神経学的所見がある(手足が動かしづらい、ふらついて歩く、しびれる、感覚がない等)場合、てんかん発作を伴う場合、繰り返す嘔吐を伴う場合には、緊急疾患を考えて頭部MRI(MRAも行う)や頭部CT検査を行う。必要に応じて脳波検査も行う(過呼吸負荷はモヤモヤ病を疑う場合には行わない)。

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文献 

著者: D W Lewis, S Ashwal, G Dahl, D Dorbad, D Hirtz, A Prensky, I Jarjour, Quality Standards Subcommittee of the American Academy of Neurology, Practice Committee of the Child Neurology Society
雑誌名: Neurology. 2002 Aug 27;59(4):490-8.
Abstract/Text OBJECTIVE: The Quality Standards Subcommittee of the American Academy of Neurology and the Practice Committee of the Child Neurology Society develop practice parameters as strategies for patient management based on analysis of evidence. For this parameter, the authors reviewed available evidence on the evaluation of the child with recurrent headaches and made recommendations based on this evidence.
METHODS: Relevant literature was reviewed, abstracted, and classified. Recommendations were based on a four-tiered scheme of evidence classification.
RESULTS: There is inadequate documentation in the literature to support any recommendation as to the appropriateness of routine laboratory studies or performance of lumbar puncture. EEG is not recommended in the routine evaluation, as it is unlikely to define or determine an etiology or distinguish migraine from other types of headaches. In those children undergoing evaluation for recurrent headache found to have a paroxysmal EEG, the risk for future seizures is negligible; therefore, further investigation for epilepsy or treatments aimed at preventing future seizures is not indicated. Obtaining a neuroimaging study on a routine basis is not indicated in children with recurrent headaches and a normal neurologic examination. Neuroimaging should be considered in children with an abnormal neurologic examination or other physical findings that suggest CNS disease. Variables that predicted the presence of a space-occupying lesion included 1) headache of less than 1-month duration; 2) absence of family history of migraine; 3) abnormal neurologic findings on examination; 4) gait abnormalities; and 5) occurrence of seizures.
CONCLUSIONS: Recurrent headaches occur commonly in children and are diagnosed on a clinical basis rather than by any testing. The routine use of any diagnostic studies is not indicated when the clinical history has no associated risk factors and the child's examination is normal.

PMID 12196640  Neurology. 2002 Aug 27;59(4):490-8.
著者: Sergio Manzano, Evelyne Doyon-Trottier, Benoît Bailey
雑誌名: CJEM. 2010 May;12(3):220-2.
Abstract/Text
PMID 20522287  CJEM. 2010 May;12(3):220-2.

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