今日の臨床サポート

急性扁桃炎(小児科)

著者: 三日市薫 さくらんぼこどもクリニック

監修: 渡辺博 帝京大学老人保健センター

著者校正/監修レビュー済:2021/03/10
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 急性扁桃炎は小児科一般外来では頻度が高い疾患である。原因微生物としてはウイルス性が多く、治療としては対症療法が主体となる。不必要な抗菌薬の使用、特に当直医が「念のために」抗菌薬を処方することは避けたい(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
三日市薫 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:渡辺博 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、抗菌薬について加筆修正を行った。 

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 急性扁桃炎とは、通常、咽頭にも炎症を認め、口蓋扁桃の炎症が特に強いタイプの急性咽頭炎である。
  1. 小児における急性咽頭・扁桃炎の発症率は高く、その多くが上気道感染症の一症状あるいは続発性として発症することが多い。
  1. 成人と異なり、ウイルスが大半の原因であることが多い。
  1. 扁桃は咽頭を防御し咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃、咽頭側索、咽頭後壁リンパ顆粒が輪状に配置されWaldeyer咽頭輪と呼ばれている。
  1. 免疫能の減弱や扁桃粘膜の組織障害により、扁桃の常在菌や暫定菌と宿主の抵抗力のバランスがくずれ、細菌感染力が抵抗力を上回ると扁桃炎が生じる。
  1. 原因微生物としてウイルスではアデノ、エコー、コクサッキー、EB、パラインフルエンザ、インフルエンザ、コロナ、単純ヘルペスなど、細菌ではA群溶血性レンサ球菌(以下、溶連菌)、Arcanobacterium hemolyticum、ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌などがある。
 
小児期の臓器発育

扁桃などのリンパ系組織の年齢変化

問診・診察のポイント  
ポイント:
  1. 小児では40℃前後の高熱が多い。
  1. 最初は咽頭の灼熱感、違和感で始まり、痛みは増悪し嚥下痛、摂食障害が生じてくる。痛みが耳に放散し、耳痛を訴えることも多い。頭痛、全身倦怠感、関節痛を伴うこともある。

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文献 

著者: A Putto
雑誌名: Pediatrics. 1987 Jul;80(1):6-12.
Abstract/Text A prospective 1-year study of acute febrile exudative tonsillitis in 110 children was carried out. Viral infection was associated with 42% of the cases, beta-hemolytic streptococci with 31% (12% group A), Mycoplasma pneumoniae with 5%, and unknown cause with 35%. More than one agent was implicated in 14% of the cases. Adenovirus was the viral agent most frequently (19%) recorded. Other viruses involved were Epstein-Barr virus, parainfluenza, influenza A, herpes simplex, and respiratory syncytial viruses. The responsible agent was found by rapid viral antigen detection in 20% of all cases and by rapid test for group A streptococcal antigen detection in 10%. Age was the most important factor in predicting the causative agent. Viral tonsillitis was most common in children younger than 3 years of age and group A beta-hemolytic streptococci tonsillitis in children 6 years of age or more. Clinical analysis of the illness, WBC count, and ESR did not reveal differences that could help in differentiating bacterial from viral tonsillitis. All patients were treated with a regimen of oral penicillin. Fever associated with group A beta-hemolytic streptococci tonsillitis responded to penicillin therapy significantly more rapidly than fever associated with viral infections. These observations demonstrate the prominent role of viruses in the etiology of febrile exudative tonsillitis, especially in young children, and reinforce the benefit of rapid tests before antibiotic therapy is started.

PMID 3601520  Pediatrics. 1987 Jul;80(1):6-12.

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