今日の臨床サポート

思春期早発症(小児科)

著者: 長谷川奉延 慶應義塾大学 小児科学教室

監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター

著者校正/監修レビュー済:2016/11/30
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 思春期早発症とは、歴年齢に比して二次性徴が早期に出現する病態の総称である。本疾患は、さらにGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)依存性とGnRH非依存性に大別される。なお、GnRH依存性思春期早発症と中枢性思春期早発症はほぼ同義である。
  1. 思春期徴候が早い場合、急激な身長増加、精巣容積の急激な増大などを来す場合に、本疾患を想起する。
 
診断:
  1. 診断の手引きを用いてGnRH依存性思春期早発症を診断する。その際に、日本人健常小児の二次徴候発来時期を参考にする。問診および診察所見を合わせ、思春期早発症の主症候(下図)に示した主症状を2つ以上認める際に本疾患と診断する。1つのみ認める際に本疾患疑いと診断する。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
長谷川奉延 : 奨学(奨励)寄付など(JCRファーマ株式会社,ノボノルディスクファーマ株式会社)[2021年]
監修:五十嵐隆 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 歴年齢に比して二次性徴が早期に出現する病態の総称である。
  1. GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)依存性とGnRH非依存性に大別される。GnRH依存性思春期早発症と中枢性思春期早発症はほぼ同義である。
  1. GnRH依存性思春期早発症の発生頻度は1/5,000~1/10,000である。
  1. GnRH依存性思春期早発症は男児:女児=1:8である。ただし、視床下部過誤腫を含む神経学的異常を合併したGnRH依存性思春期早発症は男児:女児=1:1である。
  1. 男児GnRH依存性思春期早発症の60%以上に器質的病変が存在する。一方、女児思春期早発症の75%以上は特発性GnRH依存性思春期早発症である。
  1. 表に示した症状から本疾患を疑う。<図表>
  1. 診断の手引きを用いてGnRH依存性思春期早発症を診断する。一方、GnRH非依存性思春期早発症の明確な診断基準は存在しない。
 
GnRH依存性思春期早発症の診断の手引き

GnRH依存性思春期早発症の診断の手引きを示す。

問診・診察のポイント  
  1. 表に示した症状の有無を問診で確認する(<図表>)。なお、日本人健常小児の二次徴候発来時期を参考にする。<図表>

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