今日の臨床サポート

破傷風

著者: 久保健児 日本赤十字社和歌山医療センター 感染症内科部

監修: 山本舜悟 京都市立病院 感染症科/京都大学 医療疫学(非常勤講師) 

著者校正/監修レビュー済:2018/06/21
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 破傷風とは、Clostridium tetaniの感染と毒素により神経系が侵される感染症である。
  1. 先進国ではまれであるが、一度発症すると致死率が高いため、定期的な予防接種と外傷後の処置が感染を防ぐ予防手段として重要となる。
  1. 外傷への曝露歴(約7割で認める)とその潜伏期間(中央値9.5日、1~60日)、発症後からけいれん出現までの時間(period of onset);中央値48時間、0~264日)が特徴である。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
久保健児 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:山本舜悟 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 破傷風の診断を確実に行える検査も除外できる検査も存在しない。 エビデンス  エビデンス 
  1. 治療薬であるペニシリン系抗菌薬やメトロニダゾール、抗破傷風ヒト免疫グロブリンの副作用の少なさを考えると、治療の遅れによる重症化を防ぐためには、破傷風に特徴的な症状がある場合、治療の開始を遅らせないことが重要である。
  1. 特に、破傷風予防接種歴がない場合や、最終予防接種から10年以上経過している場合(有効な防御抗体レベルを維持できていない可能性が高い)は、より強く疑う必要がある。
病歴・診察のポイント  
  1. 約3割の症例で外傷歴がはっきりしない。 エビデンス 

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文献 

著者: J Simpson, A Inglis, M W G Gordon
雑誌名: Emerg Med J. 2007 Jan;24(1):e5. doi: 10.1136/emj.2006.041269.
Abstract/Text Back pain is a common presenting symptom in emergency departments and primary care across the UK. The extensive differential diagnosis includes mechanical, infective, thoracic, abdominal and vascular causes. This case report describes a patient who presented with lower back pain with a rare diagnosis, which is becoming more common in certain population groups, and emphasises the importance of clinical skills and insuring adequate tetanus prophylaxis.

PMID 17183029  Emerg Med J. 2007 Jan;24(1):e5. doi: 10.1136/emj.2006.0・・・
著者: Shayesta Dhalla
雑誌名: Can J Surg. 2004 Oct;47(5):375-9.
Abstract/Text The incidence of tetanus declined dramatically in the 20th century owing to routine vaccination and prompt attention to wound care. Postsurgical tetanus is uncommon, with both exogenous and endogenous sources being responsible for disease. The majority of cases of postoperative tetanus have been observed after intra-abdominal surgery. Those at high risk for developing tetanus include immigrants, the elderly, injection drug users, patients with diabetes and people of Hispanic ethnicity. Although most patients with tetanus can recover if managed appropriately, prevention through active and passive immunization is the main goal. This paper reviews postsurgical tetanus and provides an approach to its prevention and treatment.

PMID 15540694  Can J Surg. 2004 Oct;47(5):375-9.

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