今日の臨床サポート

淋菌感染症(婦人科)

著者: 野口靖之 愛知医科大学 産婦人科学講座

監修: 小林裕明 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学

著者校正/監修レビュー済:2021/03/24
参考ガイドライン:
  1. 日本性感染症学会:性感染症 診断・治療ガイドライン2016(改訂版)
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 婦人科オフィス診療では淋菌による子宮頸管炎の診断はクラミジア同様に核酸増幅法を用いた菌体検出行われる。しかし淋菌の多剤耐性化状況を考慮し、可能な施設では治療前には培養法により薬剤感受性を確認する(推奨度1)
  1. 淋菌感染症の治療の第一選択には経口抗菌薬は用いない。
  1. 淋菌感染症の治療にはセフェム系注射用抗菌薬が推奨される(推奨度1)
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
野口靖之 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:小林裕明 : 講演料(中外製薬株式会社,アストラゼネカ株式会社),奨学(奨励)寄付など(中外製薬株式会社)[2021年]

改訂のポイント:
  1. 小児性的虐待に関する記載を追記した。
  1. 「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」の販売中止に伴い、修正を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 女性における淋菌感染症の報告数はクラミジアに比べると1/10程度である。
  1. 定点当たり報告数は、男性の方が高いが、近年男女ともに横ばい・微減に転じている。
 
 
  1. 女性では子宮頸管炎が最も多いが、骨盤内炎症性疾患(PID)のほか性行動の多様化から咽頭感染などの性器外感染が増加し、咽頭感染のみもしばしばみられる。
  1. 診断は培養、核酸増幅法などによる淋菌の検出である。グラム染色・鏡検による方法は男性の尿道炎ではきわめて有用であるが、ほかに常在するグラム陰性双球菌が存在するため子宮頸管炎や咽頭感染には適切ではない。なお淋菌と同部位への感染の多いクラミジア・トラコマチスの同時感染もあり、その検索も必要である。
  1. 治療においては淋菌の薬剤耐性化が顕著であることを考慮して抗菌薬を選択する。パートナーの治療も必須である。
  1. 淋菌感染症は、感染症法の5類感染症に分類され、性感染症定点医療機関(産婦人科等医療機関)では、月単位で最寄の保健所に届け出る必要がある。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 性感染症の既往や最近の性行動(特に無防備な性交やオーラルセックス、複数のパートナーの有無など)の確認をする。

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文献 

著者: D Barlow, I Phillips
雑誌名: Lancet. 1978 Apr 8;1(8067):761-4.
Abstract/Text Examination of the case-notes of all women seen at a large metropolitan clinic during 1976 showed 607 episodes of gonorrhoea (92.3% of all such cases seen in the hospital), of which 3 were in prepubertal girls. Gonorrhoea occurred more often and at an earlier age in Negroids than in Caucasians. In about 30% of patients gonococci could be found in only one of the sites tested (cervix 18%, urethra 6%, rectum 4.8%, and throat 1.5%). Microscopical examination of gram-stained cervical and rectal samples was of value, but that of urethral samples made no significant contribution to the diagnosis. 31% of the gonococcal isolates showed diminished sensitiivty to penicillin, but none showed significant resistance to spectinomycin, kanamycin, or sulphamethoxazole. The complication rate was lower than that reported from the United States. Overall, 40% of patients were symptom-free. The presence of other infection significantly increased the probability of a patient with gonorrhoea having symptoms. "Epidemiological" treatment would have led to the unnecessary treatment of 142 females and would have included only 4 of 16 patients with gonorrhoea who defaulted before treatment could be given.

PMID 76760  Lancet. 1978 Apr 8;1(8067):761-4.

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