今日の臨床サポート

真珠腫性中耳炎、癒着性中耳炎

著者: 小島博己 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2019/08/19
参考ガイドライン:
中耳真珠腫進展度分類2015改訂案 JOS staging system for middle ear cholesteatoma(2015):Otol Jpn 25 (5) : 845-850, 2015.
 
Staging and classification criteria for middle ear cholesteatoma proposed by the Japan Otological Society. ANL-2154; No. of Pages 6.
 

概要・推奨   

  1. 真珠腫の場合、生命に関わる頭蓋内合併症がある場合には、(準)緊急手術となることが多い(推奨度1)。
  1. 真珠腫の場合、進行した場合には耳小骨破壊や内耳障害、側頭骨内合併症、頭蓋内合併症が生じる可能性があるので、CT、MRIで病変の広がりを正確に診断することが推奨される(推奨度1)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
小島博己 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。
  1. 準拠ガイドラインを挙げた。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 真珠腫はさまざまな形態がある。以下、用語の定義を記す。
  1. 真珠腫はまず、先天性真珠腫と後天性真珠腫に分類される。
 
先天性真珠腫
  1. 先天性真珠腫は、「鼓膜に穿孔や肉芽がなく、後天的に表皮が鼓室側へ侵入する機会がないもので、中耳腔に鼓膜と非連続性の真珠腫上皮のある中耳炎」と定義される。
 
後天性真珠腫
  1. 後天性真珠腫は「上鼓室に表皮の存在する中耳炎」と定義される。
  1. 後天性真珠腫は上皮の侵入部位から弛緩部型と緊張部型に分けられる。特殊な病変として二次性真珠腫がある。
  1. 二次性真珠腫は「炎症または外傷による鼓膜欠損部の穿孔縁より上皮がツチ骨柄付近から鼓膜裏面に沿って進展し、真珠腫が形成されると考えられる後天性真珠腫」と定義される。
 
癒着性中耳炎
  1. 癒着性中耳炎は「鼓膜が陥凹し中耳腔の内側壁と癒着した病態」であり、中耳癒着症、鼓膜癒着症などとほぼ同義語として用いられている。癒着部位により全面癒着型と部分癒着型に分類される。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 難聴の有無、その経緯

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文献 

著者: William P Potsic, Daniel S Samadi, Roger R Marsh, Ralph F Wetmore
雑誌名: Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 2002 Sep;128(9):1009-12.
Abstract/Text OBJECTIVE: To develop a staging system for congenital cholesteatoma in predicting the likelihood of residual disease.
DESIGN: Retrospective analysis of data from a case series, to identify predictors of residual disease.
SETTING: Tertiary care pediatric hospital.
PARTICIPANTS: Children undergoing surgical removal of congenital cholesteatoma. There were 156 patients, with 160 cholesteatomas; 4 children had bilateral disease.
INTERVENTIONS: Each case was scored as to quadrants of the middle ear involved, ossicular involvement, and mastoid extension.
MAIN OUTCOME MEASURE: Surgically confirmed residual disease at any time after the initial procedure.
RESULTS: Four stages were defined as follows: stage I, disease confined to a single quadrant; stage II, cholesteatoma in multiple quadrants, but without ossicular involvement or mastoid extension; stage III, ossicular involvement without mastoid extension; and stage IV, mastoid disease. There was a strong association between stage and residual disease, ranging from a 13% risk in stage I to 67% in stage IV.
CONCLUSIONS: This simple staging system may be particularly useful in standardizing the reporting of congenital cholesteatoma and in adjusting for severity in evaluating outcomes. It also provides information that is useful in counseling parents.

PMID 12220203  Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 2002 Sep;128(9):1009-1・・・

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