今日の臨床サポート

良性発作性頭位めまい症

著者: 肥塚泉 聖マリアンナ医科大学病院 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2021/09/01
患者向け説明資料
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
肥塚泉 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 外側半規管型良性発作性頭位めまい症は、後半規管型良性発作性頭位めまい症に比べてクプラ結石症の頻度が高くなるので、半規管結石症とクプラ結石症の2つに分けて解説を加えた。
  1. 外側半規管型良性発作性頭位めまい症に対して行われる浮遊耳石置換法に、Forced prolonged position法(FTP法)、Gufoni法を追加した。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、めまい疾患のなかで最も頻度が高い。めまい疾患の4割近くを占めるといわれている。
  1. 良性発作性頭位めまい症にはさまざまな形態がある。以下、用語の定義を記す。
  1. 良性発作性頭位めまい症は、半規管結石症とクプラ結石症に分類される。半規管結石症は、三半規管に卵形嚢由来の小耳石片が迷入してこれが体位変換により管腔内を移動することによってリンパ流動が生じ、めまいと眼振が生じる。クプラ結石症は、クプラに卵形嚢由来の小耳石片が付着し、体位変換に伴う重力方向の変化に対してクプラが偏倚するようになってめまいと眼振が生じる。
  1. 原因となる半規管により、後半規管型、外側半規管型、前半規管型の3タイプに分類される。頻度は、後半規管型と外側半規管型の二つが高く、前半規管型はまれである。
  1. 後半規管型良性発作性頭位めまい症のほとんどは半規管結石症である。外側半規管型良性発作性頭位めまい症は後半規管型良性発作性頭位めまい症に比べてクプラ結石症の頻度が高くなる。
  1. 治療は浮遊耳石置換法が有用である。後半規管型良性発作性頭位めまい症に対してはEpley法、Semont法を施行する。外側半規管型良性発作性頭位めまい症に対する浮遊耳石置換法は、後半規管型良性発作性頭位めまい症ほど確立されておらず、その奏効率も後半規管型良性発作性頭位めまい症に比べて低い。半規管結石症に対してはLempert法、FTP法、Gufoni法(半規管結石症用)、クプラ結石症に対してはLempert法、Gufoni法(クプラ結石症用)を施行する。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. めまい頭位(寝返りを打ったとき、洗濯物を取り込もうとしたとき、靴ひもを結ぼうとしたときなど)の有無、その経緯

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文献 

著者: I Matsuoka, S Takaori, M Morimoto
雑誌名: Jpn J Pharmacol. 1972 Dec;22(6):817-25.
Abstract/Text
PMID 4541487  Jpn J Pharmacol. 1972 Dec;22(6):817-25.
著者: T Imai, M Ito, N Takeda, A Uno, T Matsunaga, K Sekine, T Kubo
雑誌名: Neurology. 2005 Mar 8;64(5):920-1. doi: 10.1212/01.WNL.0000152890.00170.DA.
Abstract/Text The authors assessed the natural course of benign paroxysmal positional vertigo (BPPV) in 108 patients who were not treated with canalith repositioning procedure. The average number of days from onset to remission of positional vertigo in patients with posterior canal BPPV (P-BPPV) (39 days) was longer than in those with horizontal canal BPPV (H-BPPV) (16 days). The ratio of patients with H-BPPV to those with BPPV was 33%.

PMID 15753441  Neurology. 2005 Mar 8;64(5):920-1. doi: 10.1212/01.WNL.・・・

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