今日の臨床サポート

慢性副鼻腔炎(鼻茸の治療含む)

著者: 浅香大也 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2017/03/31
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 慢性副鼻腔炎は副鼻腔粘膜の慢性炎症とそれに伴った鼻症状が3カ月以上続く疾患と定義される。
  1. 鼻ポリープは副鼻腔粘膜から生じる炎症性増殖性腫瘤である。
  1. 慢性副鼻腔炎の病態は、副鼻腔における換気と排泄能の障害、すなわち中鼻道自然口ルート(ostiomeatal complex、OMC)の狭窄を主因とするものと、宿主の過敏な免疫応答により、罹患副鼻腔粘膜の好酸球浸潤を特徴とするものに大別される。近年、副鼻腔粘膜の好酸球浸潤を特徴とする好酸球性副鼻腔炎が増加傾向にある。
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  1. 腫瘍性病変の鑑別や嚢胞性疾患の有無を診断するのに有用であるため副鼻腔MRI所見をとることもある。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
浅香大也 : 未申告[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 慢性副鼻腔炎は副鼻腔の慢性炎症とそれに伴う鼻症状が3カ月以上持続するものと定義される。
  1. 鼻ポリープは鼻茸としても一般的によく知られた鼻腔内にみられる炎症性腫瘤である。副鼻腔粘膜の慢性炎症により浮腫を起こし、徐々に増大して形成される。
  1. 欧米では慢性副鼻腔炎の病態を鼻ポリープの有無により、ポリープを伴った慢性副鼻腔炎(CRSwNP)とポリープを伴わない慢性副鼻腔炎(CRSsNP)に分類している。
  1. 慢性副鼻腔炎の病態は、副鼻腔における換気と排泄能の障害、すなわち中鼻道自然口ルート(ostiomeatal complex、OMC)の狭窄を主因とするものと、宿主の過敏な免疫応答により、罹患副鼻腔粘膜の好酸球浸潤を特徴とするものに大別される。
  1. 罹患副鼻腔粘膜の好酸球浸潤を特徴とする病態は成人発症で、喘息やアスピリン喘息を合併することが多く、両側性で中鼻甲介や嗅裂に多発性ポリープを認め、CT画像で篩骨洞病変が強い。現在わが国ではこのような副鼻腔炎は好酸球性副鼻腔炎と呼ばれている。
  1. 片側性副鼻腔炎の場合は特殊な副鼻腔炎として副鼻腔真菌症や歯性上顎洞炎、上顎洞性後鼻孔ポリープ、アレルギー性真菌性副鼻腔炎(AFRS)を念頭に置く。
問診・診察のポイント  
臨床症状の評価:
  1. 鼻閉の有無。両側性、持続性かどうかを確認する。

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