今日の臨床サポート

耳介血腫

著者: 堤内亮博1) 国立国際医療研究センター 耳鼻いんこう科

著者: 池園哲郎2) 埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2021/06/23
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 耳介血腫は問診・視診で診断し、新鮮例では血腫の穿刺吸引を行うことが推奨される(推奨度2)。
  1. 反復例や重症例では上記に加えて外切開による血腫の除去や再発防止の圧迫処置を行う(推奨度2)。
  1. 観血的処置を行う際には感染予防のため内服抗菌薬を処方する(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
堤内亮博 : 未申告[2021年]
池園哲郎 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、若干の加筆修正を行った。 

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 耳介血腫は、耳介の皮下あるいは軟骨膜下に血腫(水腫を含めることもある)が形成されたものである。
  1. 耳介前面の皮膚は薄く、軟骨膜と強固に結合しているため、耳介前面の軟骨膜下に生じやすい。
  1. ほとんどは外傷により生じるが、アトピー性皮膚炎による頻回の掻破や耳介手術によって生じるものもある。
  1. 特に、相撲、アマチュアレスリング、ラグビー、ボクシングなどの耳介に外力が加わりやすいスポーツのプレーヤーに多い。
  1. 放置すると、血腫の器質化や軟骨膜炎の合併などにより耳介の変形を残すことがある(いわゆる“相撲耳”あるいは“カリフラワーイヤー”)。基本的には観血的治療を行うことが望ましい。観血的に血種を除去しても再発しやすく、いかにして再発を防ぐかが重要である。
 
(参考文献:[1][2]
問診・診察のポイント  
問診:
  1. スポーツなどによる耳介への外力負荷の有無

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文献 

著者: Kris Brickman, Daniel Z Adams, Peter Akpunonu, Samuel S Adams, Stephen F Zohn, Michael Guinness
雑誌名: Clin J Sport Med. 2013 Jul;23(4):321-3. doi: 10.1097/JSM.0b013e31825c4623.
Abstract/Text This retrospective case series is used to describe a refined technique for the aspiration and drainage of auricular hematoma that is simple, cost-effective, and allows for rapid recovery. Patients, all high school males participating in competitive wrestling, were enrolled voluntarily after risks and benefits were discussed, and consent was obtained. Criteria for enrollment included acute auricular hematoma of at least 2 cm in size with occurrence no greater than 3 weeks before presentation, and no overt signs of infection. Patients underwent alcohol cleansing followed by injection of 1% lidocaine, and hematoma aspiration with an 18-gauge catheter. The cannula was left within the hematoma cavity, and a compression dressing was applied. This method is an acceptable alternative to current methods of managing auricular hematoma. It is simple, cost-effective, and provides rapid recovery with a complication rate comparable to other procedures described.

PMID 22695406  Clin J Sport Med. 2013 Jul;23(4):321-3. doi: 10.1097/JS・・・
著者: I Eliachar, A Golz, H Z Joachims, M Goldsher
雑誌名: Am J Otolaryngol. 1983 Mar-Apr;4(2):141-3.
Abstract/Text A simple, fast, effective method of managing auricular hematoma is presented. It is based on continuous vacuum drainage after complete aseptic evacuation of the hematoma and blood clots. Pressure dressings are unnecessary.

PMID 6673602  Am J Otolaryngol. 1983 Mar-Apr;4(2):141-3.
著者: Toshinori Kubota, Nobuo Ohta, Shigeru Fukase, Yoshihisa Kon, Masaru Aoyagi
雑誌名: Otolaryngol Head Neck Surg. 2010 Jun;142(6):863-6. doi: 10.1016/j.otohns.2010.03.006.
Abstract/Text OBJECTIVES: Intralesional injection therapy with OK-432 was developed as a therapy for operatively difficult lymphangioma (cystic hygroma) and is currently becoming a first-choice treatment for this disease. The aim of this article was to evaluate the outcome and complications of the treatment of patients with auricular hematoma by OK-432 therapy.
STUDY DESIGN: Case series with planned data collection.
SETTING: Yamagata University School of Medicine.
SUBJECTS AND METHODS: We tried this therapy in 21 patients with auricular hematoma between January 2001 and February 2009. We injected OK-432 solution into the lesion with a 27-gauge needle to prevent the leak of the agent out of the hematoma. We performed this treatment on an outpatient basis without hospitalization.
RESULTS: Disappearance or marked reduction of the lesion were observed in all patients who had this therapy, and local scarring and deformity of the auricle did not occur in any patients. As for side effects, local pain at the injection site and fever (37 degrees C-38 degrees C) were observed in a few of the patients who had this therapy, but such problems resolved within a few days.
CONCLUSION: These results may allow us to speculate that intralesional injection therapy with OK-432 is simple, easy, safe, and effective and can be used as a substitute for surgery in the treatment of auricular hematoma.

Copyright 2010 American Academy of Otolaryngology-Head and Neck Surgery Foundation. Published by Mosby, Inc. All rights reserved.
PMID 20493359  Otolaryngol Head Neck Surg. 2010 Jun;142(6):863-6. doi:・・・

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