今日の臨床サポート

耳痛

著者: 大島猛史 日本大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2021/03/17
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 原因検索に、鼓膜・外耳道の観察を行うことが推奨される(推奨度1)。
  1. 耳漏、難聴、めまい、耳鳴などの症状について聴取することが推奨される(推奨度1)。 
  1. 対症的に対応するのではなく、原因を検索しそれに基づいて治療を行う(推奨度1)。 
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
大島猛史 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、概要、処方例について加筆修正を行った。 

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 耳痛を訴える患者の50%程度が耳性であり、そのほかは非耳性(二次性)の原因を持つ[1][2]
  1. 耳性のなかで最も多い原因は中耳炎および外耳炎である。
  1. 耳の知覚神経支配は複雑で、三叉神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経、頸神経(C2、C3)が関与する。そのため、非耳性の原因は多岐にわたる。
  1. 耳性では、耳痛だけでなく、耳漏、聴力低下、耳鳴、めまいなどの随伴症状を有することが多い。
  1. 悪性腫瘍、中枢性疾患の一症状として出現することもあるので、それを見逃さない。
問診・診察のポイント  
 
  1. 患者の年齢、既往歴などを聴取する。

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文献 

著者: John W Ely, Marlan R Hansen, Elizabeth C Clark
雑誌名: Am Fam Physician. 2008 Mar 1;77(5):621-8.
Abstract/Text Many patients in primary care present with ear pain (otalgia). When the ear is the source of the pain (primary otalgia), the ear examination is usually abnormal. When the ear is not the source of the pain (secondary otalgia), the ear examination is typically normal. The cause of primary otalgia is usually apparent on examination; the most common causes are otitis media and otitis externa. The cause of secondary otalgia is often difficult to determine because the innervation of the ear is complex and there are many potential sources of referred pain. The most common causes are temporomandibular joint syndrome, pharyngitis, dental disease, and cervical spine arthritis. If the diagnosis is not clear from the history and physical examination, options include a trial of symptomatic treatment without a clear diagnosis; imaging studies; and consultation with an otolaryngologist. Patients who smoke, drink alcohol, are older than 50 years, or have diabetes are at higher risk of a cause of ear pain that needs further evaluation. Patients whose history or physical examination increases suspicion for a serious occult cause of ear pain or whose symptoms persist after symptomatic treatment should be considered for further evaluation, such as magnetic resonance imaging, fiberoptic nasolaryngoscopy, or an erythrocyte sedimentation rate measurement.

PMID 18350760  Am Fam Physician. 2008 Mar 1;77(5):621-8.
著者: M A Siddiq, M J Samra
雑誌名: BMJ. 2008 Feb 2;336(7638):276-7. doi: 10.1136/bmj.39364.643275.47.
Abstract/Text
PMID 18245001  BMJ. 2008 Feb 2;336(7638):276-7. doi: 10.1136/bmj.39364・・・
著者: A K Leung, J H Fong, A G Leong
雑誌名: J Natl Med Assoc. 2000 May;92(5):254-60.
Abstract/Text Otalgia is a common symptom in the pediatric age group. The most common cause is acute otitis media, followed by otitis externa. In the majority of cases, the diagnosis can be established by a thorough history and a careful otologic examination. When the otologic findings are normal and the etiology is obscure, a thorough work-up to determine the source of referred pain is essential. Laboratory investigations are usually not necessary. Treatment should always be directed at the underlying cause.

PMID 10881475  J Natl Med Assoc. 2000 May;92(5):254-60.

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