今日の臨床サポート

耳漏・耳出血

著者: 須納瀬弘 東京女子医科大学 東医療センター 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2016/07/21
患者向け説明資料

概要・推奨   

症状のポイント:
  1. 耳漏・耳出血は外耳道と中耳の外傷性、炎症性、腫瘍性疾患で起こる非特異的症状であり、原因は多岐にわたる。
 
緊急対応:
  1. 側頭骨骨折()に伴う耳出血、耳性髄液漏は入院の適応である。
  1. 外傷性鼓膜穿孔で外リンパ瘻の可能性があれば、骨導を含む聴力検査を行い、瘻孔症状をチェックする。疑われる場合には入院として頭部挙上・安静とする。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
須納瀬弘 : 未申告[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 耳漏・耳出血は外耳道とその周辺、および中耳の外傷性、炎症性、腫瘍性疾患で起こる非特異的症状であり原因は多岐にわたる。
  1. 正確な診断には顕微鏡や内視鏡による鼓膜・外耳道の拡大視が必須である。
  1. 耳漏を主訴とする疾患で頻度が高いのは外耳道湿疹( 症例 <図表>)、急性中耳炎( 症例 <図表>)、慢性中耳炎( 症例 <図表>)である。耳出血の原因疾患としては外耳道外傷(<図表>)、外耳道湿疹( 症例 <図表>)、急性中耳炎( 症例 <図表>)が多い。
  1. 重大な疾患が耳漏・耳出血を起こしている場合がある。頑固な痛みや抗菌薬に反応しない頑固な外耳道炎、神経症状を伴う症例など、経過に疑問があれば、精査可能な医療機関への紹介を検討する。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 耳漏の原因としてまず考慮すべき疾患は、患者の年齢で異なる。乳児では外耳道湿疹( 症例 <図表>)、幼小児は外耳道湿疹( 症例 <図表>)と急性中耳炎( 症例 <図表>)、成人は外耳道湿疹( 症例 <図表>)、慢性中耳炎( 症例 <図表>)、中耳真珠腫( 症例 <図表>)などを考えて問診を行う。

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