今日の臨床サポート

難聴

著者: 小森学1) 東京慈恵会医科大学附属第三病院 耳鼻咽喉科

著者: 小島博己2) 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2019/08/19
参考ガイドライン:
  1. 急性感音難聴診療の手引き 2018年版,日本聴覚医学会,金原出版,2018
  1. 遺伝性難聴の診療の手引き 2016年版,日本聴覚医学会,金原出版,2016
  1. ANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)診療の手引き 2016年版,日本耳科学会,金原出版,2016
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 急性発症の難聴は直ちにその原因を精査して必要があれば治療を行う必要がある。
  1. 慢性発症の難聴は原因と聴覚の重症度を評価した上で手術、補聴器、人工聴覚器などの治療を行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
小森学 : 未申告[2021年]
小島博己 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い以下の点を考慮して適宜加筆修正した。
  1. 急性感音難聴の手引きが2018年に刊行された。
  1. 植込型骨導補聴器移植術の適応基準が2018年に変更となった。
  1. 成人人工内耳適応基準が2017年に変更となった。
  1. 人工中耳植込術が保険収載された。
  1. 関連する難病指定としてUsher症候群、若年発症型両側性感音難聴、遅発性内リンパ水腫の3つがある。

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 日本においては600万人以上が難聴に罹患しているとされている。
  1. 先天性難聴は出生1,000人に1人の割合とされる。
  1. 難聴は外耳~中耳に起因する伝音難聴、内耳~中枢側に起因する感音難聴に大別される。両者が合併した場合には混合性難聴と表現する。
  1. 伝音難聴は薬物および手術で治癒する可能性がある難聴である。
  1. 感音難聴は急性発症では治癒する可能性があるが、慢性発症の場合は治癒する可能性は低いとされる。
  1. 45歳以上の難聴は認知症発症リスクの約9%であるとされる[1]
  1. 一般的には純音聴力検査で40dBを超えた場合、QOLの低下が生じるため補聴器の適応とされる。
  1. 両側90dBを超える重度感音難聴(聾)もしくは両側70dB以上90dB未満で、なおかつ適切な補聴器装用を行った上で装用下の最高語音明瞭度が50%以下の高度難聴においては人工内耳が考慮される。
問診・診察のポイント  
 
  1. 発症時期により急性発症と慢性発症に分けられる。他にも先天性難聴、後天性難聴、若年成人で発症する成人発症型、進行性難聴、変動性難聴などさまざまな分け方がある。

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文献 

著者: Gill Livingston, Andrew Sommerlad, Vasiliki Orgeta, Sergi G Costafreda, Jonathan Huntley, David Ames, Clive Ballard, Sube Banerjee, Alistair Burns, Jiska Cohen-Mansfield, Claudia Cooper, Nick Fox, Laura N Gitlin, Robert Howard, Helen C Kales, Eric B Larson, Karen Ritchie, Kenneth Rockwood, Elizabeth L Sampson, Quincy Samus, Lon S Schneider, Geir Selbæk, Linda Teri, Naaheed Mukadam
雑誌名: Lancet. 2017 Dec 16;390(10113):2673-2734. doi: 10.1016/S0140-6736(17)31363-6. Epub 2017 Jul 20.
Abstract/Text
PMID 28735855  Lancet. 2017 Dec 16;390(10113):2673-2734. doi: 10.1016/・・・

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