今日の臨床サポート

肩鎖関節脱臼

著者: 西中直也1) 昭和大学スポーツ運動科学研究所/昭和大学藤が丘病院整形外科

著者: 筒井廣明2) 昭和大学藤が丘病院整形外科/昭和大学藤が丘リハビリテーション病院スポーツ整形外科

監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター

著者校正/監修レビュー済:2016/09/02
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 肩鎖関節は鎖骨外側端と肩峰の前内側の関節面からなる関節でこれが脱臼する外傷である。
 
診断:
  1. 診察:
  1. 疼痛により可動域制限が認められ、肩鎖関節と烏口鎖骨靱帯が存在する鎖骨遠位部下方に圧痛を認める。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
西中直也 : 未申告[2021年]
筒井廣明 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:落合直之 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 肩鎖関節は鎖骨外側端と肩峰の前内側の関節面からなる関節である。<図表>
  1. 肩鎖関節は小さな関節であるが肩甲帯と体幹とを連結する唯一の解剖学的関節で、肩の機能を担う重要な関節である。
  1. 肩鎖関節の関節包は肩鎖靱帯に覆われ関節内には線維軟骨性の円板が存在する。
  1. 鎖骨と肩甲骨を連結するものに肩甲骨鳥口鎖骨靱帯がある。この靱帯は菱形靱帯(僧帽靱帯)と円錐靱帯の2つよりなる。
  1. 直達外力と介達外力のいずれかにより肩鎖関節の損傷を生じる。
  1. 軽微な捻挫から完全脱臼までの損傷の程度がある。
  1. 外傷性肩関節疾患のうち、肩鎖関節疾患は40%を占める。肩周囲外傷の4%である[1][2]
  1. スポーツ外傷に多くみられる。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 受傷機転を聞く。スポーツ傷害の1つでもあり、この場合は種目も大事な問診の1つである。柔道、アメリカンフットボール、ラグビーなどで多くみられる。

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文献 

著者: A Nordqvist, C J Petersson
雑誌名: J Shoulder Elbow Surg. 1995 Mar-Apr;4(2):107-12.
Abstract/Text In a prospective population-based study of all shoulder injuries seen at Malmö General Hospital during 1987, the incidence and causes of major injuries involving fractures of the clavicle, scapula, or proximal humerus and glenohumeral or acromioclavicular dislocations were investigated in children, adults, and the elderly. Seventy-five shoulder injuries occurred in children. Sixty-five of them were fractures of the clavicle. In this age group no sex-related differences were seen in incidence, and 37 of 73 injuries were related to sports or playing. One hundred eighty-one injuries occurred in adults. Sixty fractures of the proximal humerus, 67 fractures of the clavicle, and 31 primary glenohumeral dislocations were seen. The injuries in this group were significantly more frequent in men, with most of them caused by traffic and sport injuries. Two hundred forty-eight injuries occurred in elderly people. Two hundred one were fractures of the proximal humerus. The incidence was significantly higher in women; 147 of 247 injuries were caused by an indoor fall. The variations among age groups are probably attributable to age-related differences in activity, mobility, and fragility.

PMID 7600160  J Shoulder Elbow Surg. 1995 Mar-Apr;4(2):107-12.
著者: Jarret M Woodmass, John G Esposito, Yohei Ono, Atiba A Nelson, Richard S Boorman, Gail M Thornton, Ian Ky Lo
雑誌名: Open Access J Sports Med. 2015;6:97-107. doi: 10.2147/OAJSM.S73211. Epub 2015 Apr 10.
Abstract/Text PURPOSE: Over the past decade, a number of arthroscopic or arthroscopically assisted reconstruction techniques have emerged for the management of acromioclavicular (AC) separations. These techniques provide the advantage of superior visualization of the base of the coracoid, less soft tissue dissection, and smaller incisions. While these techniques have been reported to provide excellent functional results with minimal complications, discrepancies exist within the literature. This systematic review aims to assess the rate of complications following these procedures.
METHODS: Two independent reviewers completed a search of Medline, Embase, PubMed, and the Cochrane Library entries up to December 2013. The terms "Acromioclavicular Joint (MeSH)" OR "acromioclavicular* (text)" OR "coracoclavicular* (text)" AND "Arthroscopy (MeSH)" OR "Arthroscop* (text)" were used. Pooled estimates and 95% confidence intervals were calculated assuming a random-effects model. Statistical heterogeneity was quantified using the I(2) statistic.
LEVEL OF EVIDENCE: IV.
RESULTS: A total of 972 abstracts met the search criteria. After removal of duplicates and assessment of inclusion/exclusion criteria, 12 articles were selected for data extraction. The rate of superficial infection was 3.8% and residual shoulder/AC pain or hardware irritation occurred at a rate of 26.7%. The rate of coracoid/clavicle fracture was 5.3% and occurred most commonly with techniques utilizing bony tunnels. Loss of AC joint reduction occurred in 26.8% of patients.
CONCLUSION: Arthroscopic AC reconstruction techniques carry a distinct complication profile. The TightRope/Endobutton techniques, when performed acutely, provide good radiographic outcomes at the expense of hardware irritation. In contrast, graft reconstructions in patients with chronic AC separations demonstrated a high risk for loss of reduction. Fractures of the coracoid/clavicle remain a significant complication occurring predominately with techniques utilizing bony tunnels.

PMID 25914562  Open Access J Sports Med. 2015;6:97-107. doi: 10.2147/O・・・

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