今日の臨床サポート

転移性脊椎腫瘍

著者: 村上英樹 名古屋市立大学病院 整形外科

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2016/06/10
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 転移性脊椎腫瘍とは、悪性腫瘍が脊椎に転移した腫瘍性疾患である。骨は肺、肝臓に次ぐがん転移の好発部位であり、骨転移のなかで脊椎は最も転移しやすい部位である。
  1. 原発巣として、肺癌、乳癌、前立腺癌、甲状腺癌、腎細胞癌などの頻度が高い。腫瘍によ骨破壊が起きると脊柱の支持性が失われ、首や背中、腰の疼痛が生じる。
  1. 脊椎は肺、肝臓に次ぐがん転移の好発部位であり、痛みと麻痺を引き起こして患者のADLを著しく障害する。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
村上英樹 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),第一三共(株),中外製薬(株)),奨学(奨励)寄付など(旭化成ファーマ(株),第一三共(株),中外製薬(株))[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 骨は肺、肝臓に次ぐがん転移の好発部位であり、骨転移のなかで脊椎は最も転移しやすい部位である。
  1. 骨転移を起こす頻度の高いがんは、乳癌、前立腺癌、癌、甲状腺癌、癌である。
  1. 最近の分子標的治療などのがん治療の急速な進歩により、がん患者の生命予後が格段に改善してきており、今後は脊椎転移の患者が急増することは間違いない。
  1. 転移性脊椎腫瘍は痛みと麻痺を引き起こし、ADLを著しく障害する。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 痛みの発症時期と程度を確認する。

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文献 

著者: Yasuaki Tokuhashi, Yasumitsu Ajiro, Natsuki Umezawa
雑誌名: Spine (Phila Pa 1976). 2009 Jan 1;34(1):69-73. doi: 10.1097/BRS.0b013e3181913f19.
Abstract/Text STUDY DESIGN: Prospective study.
OBJECTIVE: To evaluate our treatment outcome for spinal metastases using our treatment strategy based on prognostic scoring system.
SUMMARY OF BACKGROUND DATA: In the treatment of spinal metastases, life expectancy is most important, and our scoring system for metastatic spine tumor prognosis has been useful for such prognostic evaluation.
METHODS: Conservative treatment or palliative surgery was indicated in patients with a predicted prognosis of less than 6 months or in those with multiple vertebral metastases, whereas excisional surgery was performed in patients with a predicated prognosis of 1 year or more, or with a predicted prognosis of 6 months or more, and with metastasis in a single vertebra. One hundred eighty-three patients were prospectively treated according to this principle using our prognostic scoring system, and the outcome was evaluated.
RESULTS: The consistency rate between the predicted prognosis from the criteria of the scoring system and the actual survival period was high in patients within each score range (0-8, 9-11, or 12-15), 87.9% in the 183 patients. Only the palliative surgery group (n = 55) showed a significant improvement of the Barthel index between before and after treatment (P < 0.01). The mean maximum Barthel index after treatment in any modality ran parallel to the total scores of our scoring system.
CONCLUSION: The prognostic criteria using our scoring system were useful for the pretreatment evaluation of prognosis irrespective of the treatment modality. In any treatment, the survival period of the patients affected the functional prognosis; therefore, it may be appropriate and realistic to select treatment methods by giving first priority to the life expectancy of patients.

PMID 19127163  Spine (Phila Pa 1976). 2009 Jan 1;34(1):69-73. doi: 10.・・・
著者: Henrik Bauer, Katsuro Tomita, Norio Kawahara, Mohamed E Abdel-Wanis, Hideki Murakami
雑誌名: Spine (Phila Pa 1976). 2002 May 15;27(10):1124-6.
Abstract/Text
PMID 12004183  Spine (Phila Pa 1976). 2002 May 15;27(10):1124-6.

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