今日の臨床サポート

原発性脊椎腫瘍

著者: 播广谷勝三 九州大学 整形外科

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2016/06/30
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 脊椎に原発する骨腫瘍や腫瘍類似疾患はまれであり、多くは癌の脊椎転移である。良性腫瘍では血管腫が多いがそのほとんどが無症候性である。他に、骨巨細胞腫()、骨軟骨腫、類骨骨腫などが比較的多い。悪性腫瘍では、骨破壊に伴う疼痛、神経組織の圧迫に伴う神経症状(疼痛やしびれ、知覚障害、運動障害など)を訴える。
  1. 脊椎血管腫(第1腰椎):
  1. 骨軟骨腫(第9胸椎、棘突起):
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  1. 10~30歳代では、骨肉腫やEwing肉腫などの悪性腫瘍、骨巨細胞腫類骨骨腫動脈瘤様骨嚢腫などが好発する。
  1. 中高年者では、脊索腫骨髄腫軟骨肉腫などが好発する。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
播广谷勝三 : 奨学(奨励)寄付など(グローバスメディカル(株))[2021年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),第一三共(株),中外製薬(株)),奨学(奨励)寄付など(旭化成ファーマ(株),第一三共(株),中外製薬(株))[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 脊椎は前方要素として椎体、椎間板から構成され、後方要素として椎弓、椎間関節、棘突起から構成される <図表>)。これらの破壊に伴って脊柱支持性の低下や疼痛をす。
  1. 脊柱管を形成して脊髄、馬尾の通り道となるとともにこれらを保護している。また、上下の椎体間で椎間孔を形成し、神経根の通り道となっている。これらの神経組織の圧迫に伴い、疼痛やしびれ、麻痺をす。
  1. 脊椎に原発する骨腫瘍や腫瘍類似疾患はまれであり、多くは癌の脊椎転移である。
  1. 良性腫瘍では血管腫が多いがそのほとんどが無症候性である(<図表>)。他に、骨巨細胞腫( 症例 )、骨軟骨腫(<図表>)、類骨骨腫(<図表>)などが比較的多い。
  1. 悪性腫瘍では脊索腫(<図表>)が最も多く、骨髄腫、軟骨肉腫、Ewing肉腫(<図表>)などが比較的多く、骨肉腫(<図表>)もまれに発生する。
  1. 腫瘍類似疾患として、動脈瘤様骨嚢腫(<図表>)、Langerhans細胞組織球症などが発生する。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 発症時期、症状の経過(増悪傾向の有無など)を確認する。

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文献 

著者: K Tomita, N Kawahara, H Baba, H Tsuchiya, T Fujita, Y Toribatake
雑誌名: Spine (Phila Pa 1976). 1997 Feb 1;22(3):324-33.
Abstract/Text STUDY DESIGN: The study of seven patients with primary malignant or benign aggressive tumors who underwent a new aggressive surgical technique termed "total en bloc spondylectomy" is reported.
OBJECTIVES: To report a new surgical technique of total en bloc spondylectomy for complete, resection of primary spinal malignancy and for oncologic curability.
SUMMARY OF BACKGROUND DATA: The conventional approach for primary spinal malignancy is via intralesional piecemeal resection, and very few reports have described en bloc extralesional resectioning with histopathologically wide or marginal surgical margins.
METHODS: Total en bloc spondylectomy, consisting of en bloc laminectomy and en bloc corpectomy followed by anterior instrumentation with spacer grafting and posterior spinal instrumentation, was performed in five patients with primary malignant tumors and two patients with giant cell tumors. Patients were observed for 2 years to 6.5 years, except for one patient who died 7 months after surgery because of a mediastinal metastasis.
RESULTS: All patients, except one, attained significant clinical improvement after surgery with no major complications. Histologically, the margins were wide or marginal except for the pedicles, and occasionally the spinal canal and the posterior, where they were accepted to be intralesional. One patient died of metastasis that was not directly related to surgery itself. There was no local recurrence.
CONCLUSIONS: The advantages of total en bloc spondylectomy include resection of the involved vertebra(e) in two major blocs, rather than in a piecemeal pattern, and completion of the procedure during one surgical session posteriorly. The "total en bloc spondylectomy" offers one of the most aggressive modes of therapy for primary spinal malignancy.

PMID 9051895  Spine (Phila Pa 1976). 1997 Feb 1;22(3):324-33.
著者: S Boriani, J N Weinstein, R Biagini
雑誌名: Spine (Phila Pa 1976). 1997 May 1;22(9):1036-44.
Abstract/Text Appropriate application of an oncologic staging system is required to evaluate the relationship among histologic types, management, and outcome of primary bone tumors. A commonly accepted terminology for surgical procedures and for definition of tumor extent is needed for surgical planning and clinical reviews. The principles of the Enneking system for classifying stages of tumors are emphasized and applied to the spine using a practical approach for surgical staging.

PMID 9152458  Spine (Phila Pa 1976). 1997 May 1;22(9):1036-44.

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