今日の臨床サポート

人工股関節置換術後の大腿骨骨折

著者: 伊藤浩 旭川医科大学 整形外科学講座

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正済:2021/12/01
現在監修レビュー中
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. ⼈⼯股関節置換術(total hip arthroplasty、THA)後⾻折は種々の外⼒により発⽣するが、minor traumaによるものが多く、その発⽣頻度は0.1〜2%程度である。
  1. ステムの固定性が良好である場合は、ロッキングプレート、Dall-Miles cable grip system、ワイヤー、スクリューを用いた骨接合術が推奨される(推奨度1)。
  1. ステムに弛みを認める場合は、再置換術と骨接合術を行う(推奨度1)。
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
伊藤浩 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),第一三共(株),中外製薬(株)),奨学(奨励)寄付など(旭化成ファーマ(株),第一三共(株),中外製薬(株))[2021年]

改訂のポイント:
  1.  定期レビューを行い、一部プレートの利用について加筆修正を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 人工股関節置換術(total hip arthroplasty、THA)後骨折は種々の外力により発生するが、minor traumaによるものが多く、その発生頻度は0.1~2%程度である。
  1. 大腿骨ステム周囲の術中および術後骨折は、近年増加傾向にある。その理由は、THA施行総数の増加、若年者に対するTHA数の増加、THAの耐用年数が増加したため骨密度が低下傾向にある老齢者のインプラント保持者が増えたこと、osteolysisや骨欠損を伴う弛み例が増加したこと、などのためと思われる。
  1. 受傷原因の90%程度が転倒などのminor traumaであり、交通事故などのmajor traumaは10%程度であるとする報告が多い。
  1. ステムの弛みに加えてアライメントが不良である場合に転倒することで骨折を生じることが多く、骨粗鬆症や関節リウマチの症例などでは特に注意が必要である。
  1. THA後大腿骨骨折の分類にはVancouver分類が用いられることが多い。
  1. Vancouver分類[1]のTypeにより、適切な治療方法を選択することが重要である。ステムの固定性が良好である場合は、ロッキングプレート、Dall-Miles cable grip system、ワイヤー、スクリューを用いて骨接合術を行い、ステムに弛みがある場合は、再置換術と骨接合術を行う。
  1. 強固な固定性が得られれば術後早期のリハビリテーションが可能であり、適切な術前計画が重要である。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 受傷機転を確認する。

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文献 

著者: Bassam A Masri, R M Dominic Meek, Clive P Duncan
雑誌名: Clin Orthop Relat Res. 2004 Mar;(420):80-95.
Abstract/Text Periprosthetic fracture is a serious complication of total hip arthroplasty (THA) that can be difficult to treat, and can be potentially fraught with complications. The incidence of such fractures is increasing, especially after the use of cementless revision arthroplasty. The prevention of these fractures is achieved by understanding the risk factors involved. If the risks are not understood, the best outcome is achieved when the surgeon has a thorough understanding of the principles of treatment of these fractures and has access to various fixation and prosthetic devices, and allograft bone when necessary. Acetabular fractures are rare and relatively little has been reported on their treatment. Periprosthetic femoral fracture treatment is based on the site of fracture, implant stability, and bone stock. The Vancouver classification offers a reproducible description of these factors with the subsequently easy formation of a treatment plan.

PMID 15057082  Clin Orthop Relat Res. 2004 Mar;(420):80-95.

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