今日の臨床サポート

サーファーズイヤー

著者: 武市紀人1) しのろ耳鼻咽喉科クリニック

著者: 福田諭2) 北海道医療大学病院 耳鼻咽喉科

監修: 森山寛 東京慈恵会医科大学附属病院

著者校正/監修レビュー済:2020/06/19
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 診断は詳細な外耳道の観察(顕微鏡または内視鏡)にて行う(推奨度1)。
  1. 標準純音聴力検査にて聴力障害の評価を行う(推奨度1)。
  1. 側頭骨CTにより病変の進展範囲および中耳を含む他部位の病変の有無を確認する(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
武市紀人 : 特に申告事項無し[2021年]
福田諭 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:森山寛 : 特に申告事項無し[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更無し)。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. サーファーズイヤーとは後天性外耳道狭窄症の一種で外耳道外骨腫と同義語である。
  1. 外耳道の炎症による肉芽、皮膚肥厚による後天性外耳道狭窄とは区別される。
  1. 外耳道外骨腫の自然発生はきわめてまれであるが、長期の冷水刺激により高頻度に骨増殖が起こることが1970年代後半から報告されるようになった[1]
  1. サーフィンに代表されるような水上・水中スポーツや潜水などとの関連が明確な場合を総称してサーファーズイヤーと呼ぶ。
  1. 広基性および結節性の骨性隆起が外耳道のほぼ全長にわたり形成され狭窄する。<図表>
  1. 初期には無症状である。狭窄が進行すると軽度から中等度の伝音難聴および耳垢などによる外耳炎を発症する。
  1. 進行を防ぐには冷水刺激から遠ざかることである。
  1. 軽症であれば保存療法で対処する。根治治療には外耳道形成術が必要となる。
問診・診察のポイント  
問診
  1. 既往歴:サーフィン、潜水などの水上・水中活動歴

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文献 

著者: D M Seftel
雑誌名: Arch Otolaryngol. 1977 Jan;103(1):58-60.
Abstract/Text The increased populatiry of surfing has produced a marked augmentation in the incidence of ear canal exostosis. However, when it becomes moderately severe, I prefer to call it "hyperostosis." Exposure to cold ocean water for many years can be an important etiologic factor in hyperostosis. There is a serious risk, and a high incidence of tympanic membrane perforations during the removal of large external canal hyperostosis. This injury can be prevented by placing a sheet of Silastic against the tympanic membrane beforehand. I describe the method. Serious degrees of hyperostosis, causing transient hearing loss and otitis externa, are increasingly common in coastal towns, where cold-water surfing is a popular year-around sport.

PMID 831701  Arch Otolaryngol. 1977 Jan;103(1):58-60.

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