今日の臨床サポート

ホジキンリンパ腫

著者: 永井宏和 名古屋医療センター 臨床研究センター 血液・腫瘍研究部

監修: 木崎昌弘 埼玉医科大学総合医療センター

著者校正/監修レビュー済:2018/06/06
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. ホジキンリンパ腫とは、Hodgkin/Reed-Sternberg細胞やlymphocyte predominant細胞などの腫瘍細胞の増生を特徴とするリンパ腫で、全悪性リンパ腫の約8~10%程度を占める疾患である。WHO分類では、結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫に大別される。腫瘍細胞の起源は両病型ともBリンパ球である。
  1. ホジキンリンパ腫の組織型と特徴:
  1. リンパ節領域の進展には連続性があり、実質臓器への浸潤頻度は非ホジキンリンパ腫に比べて低い。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
永井宏和 : 講演料(武田薬品,中外製薬,ムンディファーマ),研究費・助成金など(アッヴィ,バイエル薬品,武田薬品,アストラゼネカ),奨学(奨励)寄付など(中外製薬)[2021年]
監修:木崎昌弘 : 講演料(ブリストル・マイヤーズスクイブ,ヤンセンファーマ,ノバルティスファーマ,セルジーン,MSD,小野薬品,武田薬品,大日本住友製薬),研究費・助成金など(武田薬品),奨学(奨励)寄付など(協和キリン,中外製薬,武田薬品,小野薬品,第一三共)[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報  
  1. ホジキンリンパ腫とは、Hodgkin/Reed-Sternberg細胞やlymphocyte predominant細胞などの腫瘍細胞の増生を特徴とするリンパ腫で、全悪性リンパ腫の約8~10%程度を占める疾患である。WHO分類では、結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫に大別される。腫瘍細胞の起源は両病型ともBリンパ球である。
  1. ホジキンリンパ腫はわが国においては全悪性リンパ腫の約8~10%程度を占める。
  1. 臨床症状はリンパ節の腫大が最も頻度として多いが、不明熱、体重減少、寝汗、痒疹なども認められる。
  1. Ann Arbor病期分類で臨床病期(I-IV)が決定される。
  1. Ann Arbor病期分類 :<図表>
  1. 比較的予後は良好であり、I、II期では80%程度、III、IV期においては50%前後の20年生存が期待できる。
  1. I、II期は限局期とされコース数を短縮した化学療法と放射線療法の併用を行う。
  1. III、IV期は進行期とされ化学療法を行う。
  1. 長期生存が期待できる疾患であり、化学療法および放射線療法の晩期毒性が問題となる。
問診・診察のポイント  
  1. 病変の評価 ⇒(問診:いつからリンパ節の腫大が認められたか。増大のスピード。診察:全身の表在リンパ節の評価。扁桃腺の腫大の有無。腫大リンパ節による圧迫症状の有無。肝脾腫の有無)
  1. 全身状態 ⇒(問診:38℃を超える発熱、6カ月以内の10%以上の体重減少、寝汗の有無。診察:Performance statusの評価。貧血の有無。痒疹の有無)

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