今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 杉本由香 三重大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学

監修: 宮﨑泰司 長崎大学病院血液内科

著者校正/監修レビュー済:2024/02/07
参考ガイドライン:
  1. British Committee for Standards in Haematology:Guidelines for the diagnosis and treatment of cobalamin and folate disorders. Br J Haematol, 2014
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行ったが、特に新たな知見はなく変更はなかった。

概要・推奨   

  1. ビタミンB12が欠乏すると活性型葉酸が欠乏するため、葉酸欠乏と同様の血液学的異常を示す(推奨度1)
  1. 小球性貧血を示す疾患と合併した巨赤芽球性貧血では、MCVが正常値あるいは低値を示すことがある。すなわち、全自動血球計数器でMCV値が高値である大球性貧血でなくともビタミンB12欠乏あるいは葉酸欠乏による貧血が潜在することも念頭に置く必要がある(推奨度1)
  1. ビタミンB12が欠乏すると、血清または尿中メチルマロン酸が増加する(推奨度1)
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 巨赤芽球性貧血ではビタミンB12欠乏による神経症状を高頻度に併発する。
  1. ビタミンB12欠乏に葉酸を投与すると神経症状が悪化することがあるので、葉酸単独投与は行わない(推奨度1)
  1. 食物を介して十分に摂取しているにもかかわらず、吸収不良によりビタミンB12欠乏を来すFood-cobalamin malabsorption症候群が提唱されている(推奨度2)
  1. H2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬、メトホルミンの長期使用がビタミンB12吸収障害の原因となり得る(推奨度2)
  1. わが国におけるビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血に対する治療では、ビタミンB12の投与は筋注あるいは静注で行われているが、欧米ではビタミンB12は経口摂取量の約1%が内因子を必要としない受動的拡散により吸収されるという考え方に基づき、経口投与を行い、その有効性が報告されている(推奨度2)
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要と
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要と
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契
  1. 抗内因子抗体陽性の悪性貧血症例では血清中のビタミンB12の濃度が偽高値として測定されることがある(推奨度1)

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
杉本由香 : 研究費・助成金など(インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン)[2023年]
監修:宮﨑泰司 : 講演料(日本新薬,ノバルティスファーマ,アッヴィ,アステラス製薬,住友ファーマ,シンバイオ製薬,中外製薬),奨学(奨励)寄付など(中外製薬)[2023年]

ページ上部に戻る

戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから