今日の臨床サポート

泌尿器系治療薬(薬理)

著者: 中原 保裕1) (有)ファーマシューティカルケア研究所

著者: 『今日の臨床サポート』編集部2)

著者校正/監修レビュー済:2016/04/22

概要・推奨   

ポイント:
  1. 下部尿路症状は、尿の貯留(蓄尿)や排出(排尿)に関係する症状を広く意味するが、通常、蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状の3つが主な症状であり、その他に性交に伴う症状、骨盤臓器脱に伴う症状、生殖器・下部尿路痛、生殖器・下部尿路痛症候群および下部尿路機能障害を示唆する症候群がある。また、蓄尿障害は、さらに頻尿、尿失禁などに、排尿症状・排尿後症状は、さらに、排尿遅延、尿勢低下、尿線途絶、腹圧排尿、終末滴下、残尿感、尿閉などの症状に細かく分解される。
  1. 国際禁制学会による下部尿路症状の分類:
  1. 下部尿路症状は単一の症状を自覚する例は少なく、蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状の複数の症状を自覚する例が多い。
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  1. 男性患者では、前立腺肥大症に伴う過活動膀胱の可能性をまず考慮し、まずα1遮断薬による初期治療を行う。α1遮断薬にて症状改善が不良の場合には、残尿量を確認後、抗コリン薬を少量から併用する。口腔乾燥など副作用が問題になる場合は、β3刺激薬に変更する。
  1. 残尿量が少ない(50ml未満)ことが確認された女性患者では、抗コリン薬による初期治療を行う。口腔乾燥など副作用が問題になる場合は、β3刺激薬に変更する。
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  1. 下部尿路閉塞は、前立腺腫大の有無により前立腺肥大症と膀胱出口部閉塞(BOO)に大別されるが、症状に大きな差は認められない。また、薬物療法の基本はほぼ同じで、まずα1遮断薬による初期治療を行う。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
中原 保裕 : 特に申告事項無し[2021年]
『今日の臨床サポート』編集部 : 未申告[2021年]

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