今日の臨床サポート

尖圭コンジローマ(男性)

著者: 広瀬崇興 ていね泌尿器科 顧問

監修: 中川昌之 公益財団法人 慈愛会 今村総合病院 泌尿器科顧問

著者校正/監修レビュー済:2021/03/24
参考ガイドライン:
  1. 日本性感染症学会:性感染症診断・治療ガイドライン 2020
患者向け説明資料
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
広瀬崇興 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:中川昌之 : 研究費・助成金など(武田薬品工業株式会社)[2021年]

改訂のポイント:
  1. 女性に対する9価のHPVワクチンが2020年7月に本法でも承認された
  1. 予防ワクチンとして4価HPVワクチンが2020年12月に男性に対しても承認された
  1. 日本性感染症学会 性感染症 診断・治療ガイドライン 2020に基づき確認を行なった。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus、HPV)の遺伝子型6型または11型の性的接触感染による性感染症の1つで外陰部周辺にできる疣贅(イボ)である[1]
  1. 6型または11型HPVは低リスク型に分類されるが、尖圭コンジローマからもまれに検出される16、18、31、33型HPVなどは高リスク型に分類され子宮頸癌や外陰癌などの1つの発症要因になっている[2]
  1. 手足に発症する尋常性疣贅は低リスク型の2、27、57型HPVにより発症する。
  1. 低リスク型と高リスク型HPVを検出する遺伝子診断法は尖圭コンジローマには保険適用はなく、主に視診で診断する。
  1. 感染後2~3カ月の潜伏期を経て外陰部周辺に疣贅が発症する。
  1. 感染症法の五類感染症の定点報告疾患に分類されて、厚生労働省の「感染症発生動向調査」の1つとしてサーベイされている。
  1. サーベイの結果では、性感染症のうち、男性ではクラミジア性尿道炎、淋菌性尿道炎、性器ヘルペスに次ぎ、4番目に流行している。また女性ではクラミジア性子宮頸管炎、性器ヘルペスに次ぎ、3番目に流行している。
  1. 流行の年次推移では2006年までは若干増加傾向が続いていたが、2007年から一時減少傾向を示したものの、2012年から2017年まで再び男性では増加傾向にある。
  1. 複数の治療法があるが、1つの治療法では完治せず、他の治療法に変更する必要のあることがある。また再発の頻度も25%前後と高い[3]
 
問診・診察のポイント  
  1. 性的接触で感染し、潜伏期が2~3カ月なので、その頃の感染機会を確認する。

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文献 

著者: L A Drake, R I Ceilley, R L Cornelison, W L Dobes, W Dorner, R W Goltz, C W Lewis, S J Salasche, M L Chanco Turner, B J Lowery
雑誌名: J Am Acad Dermatol. 1995 Jan;32(1):98-103.
Abstract/Text
PMID 7822522  J Am Acad Dermatol. 1995 Jan;32(1):98-103.
著者: Nubia Muñoz, F Xavier Bosch, Silvia de Sanjosé, Rolando Herrero, Xavier Castellsagué, Keerti V Shah, Peter J F Snijders, Chris J L M Meijer, International Agency for Research on Cancer Multicenter Cervical Cancer Study Group
雑誌名: N Engl J Med. 2003 Feb 6;348(6):518-27. doi: 10.1056/NEJMoa021641.
Abstract/Text BACKGROUND: Infection with human papilloma virus (HPV) is the main cause of cervical cancer, but the risk associated with the various HPV types has not been adequately assessed.
METHODS: We pooled data from 11 case-control studies from nine countries involving 1918 women with histologically confirmed squamous-cell cervical cancer and 1928 control women. A common protocol and questionnaire were used. Information on risk factors was obtained by personal interviews, and cervical cells were collected for detection of HPV DNA and typing in a central laboratory by polymerase-chain-reaction-based assays (with MY09/MY11 and GP5+/6+ primers).
RESULTS: HPV DNA was detected in 1739 of the 1918 patients with cervical cancer (90.7 percent) and in 259 of the 1928 control women (13.4 percent). With the GP5+/6+ primer, HPV DNA was detected in 96.6 percent of the patients and 15.6 percent of the controls. The most common HPV types in patients, in descending order of frequency, were types 16, 18, 45, 31, 33, 52, 58, and 35. Among control women, types 16, 18, 45, 31, 6, 58, 35, and 33 were the most common. For studies using the GP5+/6+ primer, the pooled odds ratio for cervical cancer associated with the presence of any HPV was 158.2 (95 percent confidence interval, 113.4 to 220.6). The odds ratios were over 45 for the most common and least common HPV types. Fifteen HPV types were classified as high-risk types (16, 18, 31, 33, 35, 39, 45, 51, 52, 56, 58, 59, 68, 73, and 82); 3 were classified as probable high-risk types (26, 53, and 66); and 12 were classified as low-risk types (6, 11, 40, 42, 43, 44, 54, 61, 70, 72, 81, and CP6108). There was good agreement between our epidemiologic classification and the classification based on phylogenetic grouping.
CONCLUSIONS: In addition to HPV types 16 and 18, types 31, 33, 35, 39, 45, 51, 52, 56, 58, 59, 68, 73, and 82 should be considered carcinogenic, or high-risk, types, and types 26, 53, and 66 should be considered probably carcinogenic.

Copyright 2003 Massachusetts Medical Society
PMID 12571259  N Engl J Med. 2003 Feb 6;348(6):518-27. doi: 10.1056/NE・・・
著者: H B Friedman, A J Saah, M E Sherman, A E Busseniers, W C Blackwelder, R A Kaslow, A M Ghaffari, R W Daniel, K V Shah
雑誌名: J Infect Dis. 1998 Jul;178(1):45-52.
Abstract/Text Cross-sectional associations between human papillomavirus (HPV), anal squamous intraepithelial lesions (SIL), and human immunodeficiency virus (HIV) were studied in a cohort of gay men. HPV DNA was detected by generic and type-specific polymerase chain reaction (PCR) probes and hybrid capture assay (HC). HPV virus load was estimated by HC relative light unit (RLU) ratio. HPV prevalence, number of HPV types detected, and HC RLU ratios were each greater in HIV-positive than HIV-negative participants. Further, among HIV-positive men, HC RLU ratio was inversely associated with CD4 cell count. SIL was more frequent in HIV-positive participants, particularly those with a CD4 cell count <200/microL and was positively associated with HPV. Men with a high HC RLU ratio were nearly 3 times more likely to have SIL than were those both PCR- and HC-negative. These data support that HIV augments HPV-associated anal disease in this population.

PMID 9652422  J Infect Dis. 1998 Jul;178(1):45-52.

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