今日の臨床サポート

ぶどう膜炎

著者: 坂井潤一 東京医科大学 眼科学

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2018/09/20
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. ぶどう膜炎は虹彩炎、毛様体炎、脈絡膜炎の総称であるが、それらが単独で生じることは少なく、さらに隣接する網膜や硝子体にまで炎症が及んでいることも多い。
  1. 主な自覚症状として、充血、眼痛、霧視、羞明、飛蚊症があり、他覚所見として、毛様充血、角膜後面沈着物、前房内細胞浸潤、前房蓄膿、虹彩結節、虹彩萎縮、虹彩後癒着、隅角結節、虹彩前癒着(隅角)、硝子体混濁、網膜血管炎、網膜出血、網膜滲出斑、黄斑浮腫、視神経乳頭の発赤・腫脹などがみられる。
  1. ぶどう膜炎はその炎症部位から前部、中間部、後部、そして汎ぶどう膜炎に分類され、また炎症所見の性状から肉芽腫性、非肉芽腫性ぶどう膜炎に分けられる。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
坂井潤一 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:沖波聡 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報  
  1. ぶどう膜炎は虹彩炎、毛様体炎、脈絡膜炎の総称であるが、それらが単独で生じることは少なく、さらに隣接する網膜や硝子体にまで炎症が及んでいることも多い。ときには炎症の主座が網膜のこともあり、内眼炎あるいは眼内炎症(intraocular inflammation)と呼んだほうが適切という意見が主流となりつつある。しかし、一般的にはぶどう膜炎(uveitis)という用語が定着しており、現在も広く用いられている。ぶどう膜炎は眼所見や成因により30種類以上の疾患単位に分けられる。
  1. 主な自覚症状として、充血、眼痛、霧視、羞明、飛蚊症があり、他覚所見として、毛様充血、角膜後面沈着物、前房内細胞浸潤、前房蓄膿、虹彩結節、虹彩萎縮、虹彩後癒着、隅角結節、虹彩前癒着(隅角)、硝子体混濁、網膜血管炎、網膜出血、網膜滲出斑、黄斑浮腫、視神経乳頭の発赤・腫脹などがみられる。
  1. ぶどう膜炎はその炎症部位から前部、中間部、後部、そして汎ぶどう膜炎に分類され、また炎症所見の性状から肉芽腫性、非肉芽腫性ぶどう膜炎に分けられる。ぶどう膜炎の成因には種々の感染病原体、炎症性全身疾患が関与していると考えられている。特徴的な眼所見や臨床検査結果などにより成因による分類ができた時点で診断が確定する。しかし、約30%の症例は分類不能(同定不能)とされる。
  1. ぶどう膜炎の解剖学分類:<図表>
  1. ぶどう膜炎の分類:<図表>
  1. ぶどう膜炎の種類:<図表>
  1. 発症年齢、性差、出身地、また生活習慣(食事の嗜好、ペット飼育の有無、海外渡航歴、性交渉など)に特徴のあるぶどう膜炎があり、これらに関する問診が確定診断の糸口になる場合もある。
  1. ぶどう膜炎の全眼科疾患に占める頻度は、大学病院で約2%とされる。治療に用いるステロイド薬の副作用もあいまって白内障、緑内障の合併頻度が高く、また黄斑変性を残す例も多く、中途失明の主要な原因となっている。
問診・診察のポイント  
問診:
  1. 問診は2回行う。

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