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中心性漿液性脈絡網膜症

著者: 石龍鉄樹 福島県立医科大学医学部眼科学講座

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2017/01/20

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)とは、黄斑部に漿液性網膜剥離を来す疾患で、片眼性の症例が多い。
  1. 視力障害、変視、中心比較暗点などを主訴とする。
  1. CSCは、classic CSCとchronic CSCに分類されている。一般に6カ月以上漿液性網膜剥離が続く例や再発例をchronic CSCとして扱うことが多い。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
石龍鉄樹 : 奨学(奨励)寄付など(参天製薬)[2021年]
監修:沖波聡 : 特に申告事項無し[2021年]

病態・疫学・診察

疾患情報  
  1. 中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)は、classic CSCとchronic CSCに分類される。
  1. 一般的には6カ月以上続く漿液性網膜剥離がある例や再発症例をchronic CSCとするが、研究者によっては定義が異なることがあるので注意を要する。
  1. Classic CSCは、中心窩またはその近傍の類円形の漿液性網膜剥離が特徴で、網膜色素上皮障害を認めることがある。自然治癒することが多いが、遷延化する症例がある。慢性例では漿液性網膜剥離の形状はさまざまで、広範囲に網膜色素上皮障害がみられ、遷延化、再発をくり返すと網膜の萎縮がみられるようになる。
  1. 漿液性網膜剥離の遷延、再発により網膜色素上皮障害が広範囲に及んでいる例をびまん性網膜色素上皮症(diffuse retinal pigment epitheliopathy、DRPE)と呼ぶ。
  1. 原因は不明であるが、インドシアニングリーン蛍光眼底造影による脈絡膜充盈遅延、異常組織染、脈絡膜中大血管の拡張、光干渉断層計(OCT)での観察での脈絡膜肥厚から、何らかの脈絡膜循環障害による組織間液の貯留が原因であると推定されている。
  1. アジア人、中高年男性、ステロイド薬使用、精神的ストレス、妊娠などが発症に関与するといわれている。
  1. 再発が多く1年まで30%~50%が再発する。
問診・診察のポイント  
  1. 中年男性に多く発症するといわれているが、高齢者、女性にもみられることも少なくない。高齢者では滲出型加齢黄斑変性との鑑別が大切である。

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