今日の臨床サポート

潜水病

著者: 前田重信 福井県立病院救命救急センター

監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院

著者校正済:2021/07/07
現在監修レビュー中
患者向け説明資料

概要・推奨   

  1. 減圧症の患者には米国NAVY table を施行できる施設で再加圧療法をすることが勧められる。
  1. 多人数発生した場合、第2種(多人数用)チャンバーを所有する、多人数への対応可能な病院を選定する必要がある。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
前田重信 : 未申告[2021年]
監修:林寛之 : 講演料(メディカ出版),原稿料(羊土社)[2021年]

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、減圧症の治療について追記した。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 潜水病(diver’s disease)は急速な減圧による障害、急速な加圧による障害が含まれる。
  1. 潜水病は一般的に、潜函病、減圧症(decompression sickness)、ベンズ:bends、ケイソン(caisson)病などとも言われ、急激な減圧により生じる疾患である。
  1. 主に10m以下(特に30m以下)での長時間のダイビングの最中に急上昇すると血液中に溶け込んだ窒素が気泡化することで生じる。
  1. 発生頻度は1万ダイブあたり2.8の発生で、関節痛(ベンズ)の1型減圧症と神経症状を伴う2型減圧症があり、死亡率は10万ダイブあたり1.5~9である。
  1. 動脈空気塞栓症はダイバー死因の30%を占め、肺胞破裂による空気の肺静脈への漏出で生じる。
  1. なお、動脈空気塞栓症は減圧症の中の一症状である。ただし、動脈空気塞栓症は他の原因でも起こり得る。
問診・診察のポイント  
  1. ダイビングをした事実があるかどうか確認することが重要である。

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文献 

著者: Paul Cianci, John B Slade
雑誌名: Aviat Space Environ Med. 2006 Oct;77(10):1003-8.
Abstract/Text INTRODUCTION: Most cases of decompression sickness (DCS) in the U.S. are treated with hyperbaric oxygen using U.S. Navy Treatment Tables 5 and 6, although detailed analysis shows that those tables were based on limited data. We reviewed the development of these protocols and offer an alternative treatment table more suitable for monoplace chambers that has proven effective in the treatment of DCS in patients presenting to our facility.
METHODS: We reviewed the outcomes for 140 cases of DCS in civilian divers treated with the shorter tables at our facility from January 1983 through December 2002.
RESULTS: Onset of symptoms averaged 9.3 h after surfacing. At presentation, 44% of the patients demonstrated mental aberration. The average delay from onset of symptoms to treatment was 93.5 h; median delay was 48 h. Complete recovery in the total group of 140 patients was 87%. When 30 patients with low probability of DCS were excluded, the recovery rate was 98%. All patients with cerebral symptoms recovered. Patients with the highest severity scores showed a high rate of complete recovery (97.5%).
DISCUSSION: Short oxygen treatment tables as originally described by Hart are effective in the treatment of DCS, even with long delays to definitive recompression that often occur among civilian divers presenting to a major Divers Alert Network referral center.

PMID 17042243  Aviat Space Environ Med. 2006 Oct;77(10):1003-8.
著者: Richard D Vann, Frank K Butler, Simon J Mitchell, Richard E Moon
雑誌名: Lancet. 2011 Jan 8;377(9760):153-64. doi: 10.1016/S0140-6736(10)61085-9.
Abstract/Text Decompression illness is caused by intravascular or extravascular bubbles that are formed as a result of reduction in environmental pressure (decompression). The term covers both arterial gas embolism, in which alveolar gas or venous gas emboli (via cardiac shunts or via pulmonary vessels) are introduced into the arterial circulation, and decompression sickness, which is caused by in-situ bubble formation from dissolved inert gas. Both syndromes can occur in divers, compressed air workers, aviators, and astronauts, but arterial gas embolism also arises from iatrogenic causes unrelated to decompression. Risk of decompression illness is affected by immersion, exercise, and heat or cold. Manifestations range from itching and minor pain to neurological symptoms, cardiac collapse, and death. First-aid treatment is 100% oxygen and definitive treatment is recompression to increased pressure, breathing 100% oxygen. Adjunctive treatment, including fluid administration and prophylaxis against venous thromboembolism in paralysed patients, is also recommended. Treatment is, in most cases, effective although residual deficits can remain in serious cases, even after several recompressions.

Copyright © 2011 Elsevier Ltd. All rights reserved.
PMID 21215883  Lancet. 2011 Jan 8;377(9760):153-64. doi: 10.1016/S0140・・・

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