今日の臨床サポート

夜尿症

著者: 河内明宏1) 滋賀医科大学 泌尿器科学講座

著者: 上仁数義2) 滋賀医科大学 泌尿器科学講座

著者: 内藤泰行3) 京都府立医科大学 泌尿器科

監修: 力石辰也 聖マリアンナ医科大学

著者校正/監修レビュー済:2017/03/31
患者向け説明資料

概要・推奨   

疾患のポイント:
  1. 排尿と睡眠の機構が大人型になる5歳以降になっても持続する夜尿を病的と考え、夜尿症と呼ぶ。
  1. 月1回以上の夜尿がみられる頻度は5~9歳では約11%、10~14歳では約4%程度と報告されている。毎年10~15%が自然に治癒すると報告されているが、一方で外来受診患者の3%程度が大人まで持ち越すとも報告されている。また治療を行えば自然治癒の約3~4倍の治癒率があると報告されている。
  1. 夜尿症全体の約15~40%が昼間の下部尿路症状を伴い、過活動膀胱などの基礎疾患が存在する可能性がある。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
河内明宏 : 講演料(キッセイ薬品工業(株)),研究費・助成金など(イシダメディカル(株)),奨学(奨励)寄付など(バイエル薬品(株),武田薬品工業(株))[2021年]
上仁数義 : 未申告[2021年]
内藤泰行 : 未申告[2021年]
監修:力石辰也 : 未申告[2021年]

病態・疫学・診察

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 排尿と睡眠の機構が大人型になる5歳以降になっても持続する夜尿を病的と考え、夜尿症と呼ぶ。
  1. 月1回以上の夜尿がみられる頻度は59歳では約11%、1014歳では約4%程度と報告されている。
  1. 夜尿の自然消失は毎年15%程度と報告されている。
  1. 夜尿症で病院を受診した患児の3%が成人まで夜尿を持ち越すという報告もあり、また成人の夜尿症は0.5%に認められるとも報告されている。
  1. 遺伝も発症に大きくかかわっており、両親のどちらかが夜尿症の既往があれば、既往のない場合に比べて5~7倍夜尿症になりやすく、両親ともに既往があれば11倍なりやすい、という報告もある。
  1. 夜尿症で受診する患者のなかには、夜尿のみの場合と、昼間に尿失禁、頻尿などの症状を伴う場合とがあり、夜尿症全体の約1540%が昼間の下部尿路症状を伴う。特に昼間の尿失禁を伴う場合には、通常は尿失禁が改善しても夜尿だけが遷延し、全体的に難治であることが多い。
  1. 他の疾患の一症状として夜尿を訴えるものもいる。<図表>
問診・診察のポイント  
  1. 夜尿の頻度を確認する。

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