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プールシンチ注

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • RIアンギオグラフィ及び血液プールシンチグラフィによる各種臓器・部位の血行動態及び血管性病変の診断

用法・用量

  • 通常,成人には740MBqを静脈内投与し,被検部に検出器を向け,投与直後から連続画像(RIアンギオグラム)を得る。終了後,被検部の各方向から平衡時画像(血液プールシンチグラム)を得る。いずれも必要に応じデータ処理装置を用いデータ収集及び処理を行う。
    また,必要に応じて,同時に血液を採取することにより循環血漿あるいは血液量の測定を追加することも可能である。
    投与量は年齢,体重及び検査目的に応じ,適宜増減する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし,投与量は最小限度にとどめること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
本剤は健常成人男子に静脈内投与した時,投与後血中から2相性を示しながら緩徐に消失し,初期相(投与後1~3時間)の半減期は10時間,後期相(投与後6~24時間)の半減期は26時間であった。また,血中保持率は投与後10分で98.9%,投与後30分で96.8%,1時間で93.9%と高率であった。
16.3 分布
16.3.1 脳疾患患者において,本剤と99mTc標識赤血球(99mTc-RBC)あるいは99mTc標識人血清アルブミン(99mTc-HSA)と比較したとき,本剤の血中保持率は高く99mTc-RBCと同様のパターンを示し,99mTc-HSAよりすぐれていた。本剤によるシンチグラフィではバックグラウンドも低く,鮮明な画像が得られた。
16.3.2 吸収線量
MIRD法により算出した吸収線量は次のとおりである。
吸収線量(mGy/37MBq)
0.04
心臓0.64
0.17
肝臓0.57
脾臓0.45
腎臓0.48
膀胱0.57
精巣0.11
卵巣0.16
全身0.15
16.5 排泄
累積尿中排泄率は投与後24時間で34%であった。シンチグラフィによる検討では心臓,肝臓,腎臓,頭部の順に放射能は高かった。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
消化器嘔気
その他めまい
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