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酢酸カリウム液「司生堂」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記疾患におけるカリウム補給

    • 重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後

用法・用量

  • 酢酸カリウムとして、通常成人1日5.7gを希釈溶液とし、3回に分割経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるは投与直前の排尿が1時間当り20mL以下)のある患者。[高カリウム血症が悪化する。]
  • 副腎機能障害(アジソン病)のある患者。[高カリウム血症が悪化する。]
  • 高カリウム血症の患者。〔不整脈や心停止を引き起こすおそれがある。〕
  • 消化管の通過障害のある患者[消化管の閉塞、潰瘍または穿孔があらわれることがある。]
    • 食道狭窄のある患者(心肥大、食道癌、胸部大動脈瘤、逆流性食道炎、心臓手術等による食道圧迫)
    • 消化管狭窄または消化管運動機能不全のある患者
  • 高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者[発作と高カリウム血症が誘発される。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • エプレレノンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)

注意 

次の患者には慎重に投与すること

腎機能低下あるいは腎機能障害のある患者。[高カリウム血症があらわれやすい。]
急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)のある患者。〔高カリウム血症があらわれることがある。〕
高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者。
本剤の投与に際しては、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意すること。特に、長期投与する場合には、血中又は尿中カリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症があらわれた場合には、投与を中止すること。
低クロール血症性アルカローシスを伴う低カリウム血症の場合は、本剤とともにクロールを補給することが望ましい。
投与時の注意
薄めずにそのまま投与すると胃腸障害を起こすおそれがあるので、多量の水(10~20倍量の水)で薄めて使用すること。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]
小児等に対する安全性は確立していない。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
エプレレノン
(セララ)
高カリウム血症があらわれることがある。血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症があらわれやすくなると考えられる。
危険因子:腎障害患者

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗アルドステロン剤(スピロノラクトン等)、
カリウム保持性利尿薬(トリアムテレン等)、
アンジオテンシン変換酵素阻害薬(塩酸ベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル等)、
アンジオテンシンII受容体拮抗剤(バルサルタン、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン等)、
非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)、
β遮断剤、
シクロスポリン、
ヘパリン、
ジゴキシン
高カリウム血症があらわれることがある。血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症があらわれやすくなると考えられる。
危険因子:腎障害患者

重大な副作用 

心臓伝導障害(頻度不明)
一時に大量を投与するとあらわれることがある。

その他の副作用 

頻度不明
消化器悪心・嘔吐、腹部不快感、下痢
過敏症蕁麻疹、発疹、そう痒感
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