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アンブロキソール塩酸塩Lカプセル45mg「サワイ」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記疾患の去痰

    • 急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難

用法・用量

  • 通常、成人には1回1カプセル(アンブロキソール塩酸塩として45mg)を1日1回経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
9.8 高齢者
減量が必要な場合には、他の剤形(徐放性製剤を除く)を使用すること。一般に生理機能が低下している。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

早朝覚醒時に喀痰喀出困難を訴える患者には、夕食後投与が有用である。[17.1.1参照]

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 生物学的同等性試験
健康成人男性にアンブロキソール塩酸塩として45mgを含有する徐放錠1錠とアンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mg 1カプセルを、無作為割付け、2剤2期クロスオーバー法により絶食(n=18)又は食後(n=20)単回経口投与した。血漿中アンブロキソール未変化体濃度を測定し、薬物動態パラメータ(AUCt及びCmax)について統計解析を行った結果、対数値の平均値の差の90%信頼区間は、いずれの摂食条件でもすべて生物学的同等性の判定基準log(0.80)~log(1.25)の範囲内であることから両剤の生物学的同等性が確認された。
血漿中アンブロキソール未変化体濃度の薬物動態パラメータ
AUCt注1)(ng・h/mL)Cmax注1)(ng/mL)tmax注2)(h)t1/2注1)(h)
絶食徐放錠
(n=18)
579.462±166.83928.985±7.0276.012.149±3.368
徐放カプセル
(n=18)
645.866±234.57427.641±6.8544.011.531±3.051
食後徐放錠
(n=20)
689.543±237.71835.256±10.0696.012.178±2.835
徐放カプセル
(n=20)
697.838±219.15730.955±9.1406.013.384±5.355
注1)平均値±標準偏差注2)中央値
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.1.2 生物学的同等性試験
アンブロキソール塩酸塩Lカプセル45mg「サワイ」とムコソルバンLカプセル45mgを健康成人男子にそれぞれ1カプセル(アンブロキソール塩酸塩として45mg)空腹時及び食後単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中アンブロキソール濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
各製剤1カプセル投与時の薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)AUC0-48hr(ng・hr/mL)MRT(hr)
空腹時アンブロキソール塩酸塩Lカプセル45mg「サワイ」31.7±11.55.8±0.911.2±4.8628.0±253.416.4±1.4
ムコソルバンLカプセル45mg31.5±8.55.7±1.010.3±3.3605.6±183.016.7±1.5
食後アンブロキソール塩酸塩Lカプセル45mg「サワイ」36.2±9.05.8±0.911.0±6.6652.2±147.816.3±1.4
ムコソルバンLカプセル45mg36.2±11.35.8±0.79.7±2.3632.4±154.516.5±1.4
(Mean±S.D.)
空腹時経口投与後の血中濃度曲線
食後経口投与後の血中濃度曲線
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
発疹、顔面浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれることがある。
11.1.2 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
注)発現頻度は錠、液、シロップ及び徐放カプセルの承認時までの臨床試験及び使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
消化器胃不快感胃痛、腹部膨満感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、便秘、食思不振、消化不良(胃部膨満感、胸やけ等)
過敏症発疹、蕁麻疹、蕁麻疹様紅斑、そう痒血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫、口唇浮腫等)
肝臓肝機能障害(AST上昇、ALT上昇等)
その他口内しびれ感、上肢のしびれ感めまい

注)発現頻度は錠、液、シロップ及び徐放カプセルの承認時までの臨床試験及び使用成績調査を含む。

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