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ガスモチン錠5mg、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)
  • ○経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助

用法・用量

  • <慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)>

    • 通常、成人には、モサプリドクエン酸塩として1日15mgを3回に分けて食前または食後に経口投与する。
  • <経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助>

    • 通常、成人には、経口腸管洗浄剤の投与開始時にモサプリドクエン酸塩として20mgを経口腸管洗浄剤(約180mL)で経口投与する。また、経口腸管洗浄剤投与終了後、モサプリドクエン酸塩として20mgを少量の水で経口投与する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に腎機能、肝機能等の生理機能が低下している。なお、慢性胃炎に伴う消化器症状に用いる際に、副作用が発現した場合には、減量(例えば1日7.5mg)するなど適切な処置を行うこと。

8.重要な基本的注意

8.1 劇症肝炎や重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、長期にわたって漫然と投与しないこと。また、患者に対し、本剤投与後に倦怠感、食欲不振、尿濃染、眼球結膜黄染等の症状があらわれた場合は、本剤を中止し、医師等に連絡するよう指導すること。[11.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

<慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)>
一定期間(通常2週間)投与後、消化器症状の改善について評価し、投与継続の必要性について検討すること。

5.効能又は効果に関連する注意

<経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助>
塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム及び無水硫酸ナトリウム含有経口腸管洗浄剤(ニフレック配合内用剤)以外の経口腸管洗浄剤との併用による臨床試験は実施されていない。[17.1.2参照]

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単独投与時
(健康成人5例、空腹時本剤5mg1回経口投与)
Tmax(h)Cmax(ng/mL)T1/2(h)AUC0~∞(ng・h/mL)
0.8±0.130.7±2.72.0±0.267±8
平均値±標準誤差
16.1.2 経口腸管洗浄剤併用時
(健康成人、空腹時本剤20mg(1回目)経口投与後、経口腸管洗浄剤(ニフレック配合内用剤)を服用し、1回目の投与から2時間後本剤20mg(2回目)経口投与)
投与時期Tmax(h)Cmax(ng/mL)AUC(ng・h/mL)
1回目(24例)1.0±0.5116.1±35.1150.3±45.2(0~2)
2回目(23例)2.5±0.2272.6±80.9848.8±301.4(0~24)
平均値±標準偏差
16.3 分布
16.3.1 血清蛋白結合率
99.0%(in vitro、ヒト血清、1μg/mL、限外ろ過法又は平衡透析法)
16.4 代謝
16.4.1 主な代謝産物
4-フルオロベンジル基脱離体
16.4.2 代謝経路
主として肝臓で4-フルオロベンジル基の脱離、これに続くモルホリン環5位の酸化及びベンゼン環3位の水酸化によって代謝される。
16.4.3 代謝酵素
主としてCYP3A4
16.5 排泄
16.5.1 排泄経路
尿中、糞便中
16.5.2 排泄率
投与後48時間までの尿中排泄率は、未変化体として0.1%、主代謝物(4-フルオロベンジル基脱離体)として7.0%であった(健康成人、空腹時本剤5mg1回投与)。
16.7 薬物相互作用
16.7.1 エリスロマイシン
本剤15mg/日にエリスロマイシン1,200mg/日を併用したところ、単独投与時に比べて、モサプリドの最高血漿中濃度は42.1ng/mLから65.7ng/mLに上昇し、半減期は1.6時間から2.4時間に延長し、AUC0~4は62ng・h/mLから114ng・h/mLに増加した(健康成人)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗コリン作用を有する薬剤
アトロピン
ブチルスコポラミン 等
本剤の作用が減弱する可能性があるので、抗コリン剤を服用する場合は、服用間隔をあけるなど注意すること。本剤の消化管運動の促進作用は、コリン作動性神経の賦活により発現するため、抗コリン剤の併用により本剤の作用が抑制される。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
劇症肝炎、著しいAST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがあり、死亡に至った例もある。[8.1参照]

その他の副作用 

<慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)>

1~2%未満1%未満頻度不明
過敏症浮腫発疹、じん麻疹
血液好酸球増多白血球減少
消化器下痢・軟便口渇、味覚異常、腹痛、嘔吐嘔気、腹部膨満感、口内しびれ感(舌、口唇等を含む)
肝臓AST、ALT、ALP、γ-GTP、ビリルビンの上昇
循環器心悸亢進
精神神経系めまい・ふらつき、頭痛
その他中性脂肪の上昇倦怠感振戦

<経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助>

1~5%未満1%未満
消化器腹部膨満感、嘔気、腹痛胃部不快感、おくび
肝臓ビリルビンの上昇
精神神経系頭痛眠気
その他尿潜血、尿蛋白胸部不快感、寒気、倦怠感、顔面腫脹、LDHの上昇
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