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トフィソパム錠50mg「トーワ」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記疾患における心悸亢進、発汗、頭痛・頭重、倦怠感等の自律神経症状

    • 更年期障害・卵巣欠落症状、自律神経失調症、頭部・頸部損傷

用法・用量

  • 成人には1回1錠、1日3回経口投与する。
    なお、年齢・症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 急性閉塞隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.1.2 重症筋無力症の患者
筋弛緩作用を若干有する。
9.1.3 脳に器質的障害のある患者
作用が強くあらわれることがある。
9.1.4 中等度又は重篤な呼吸不全のある患者
呼吸機能が低下することがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.5.1 妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム、クロルジアゼポキシド等)の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。
9.5.2 ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
9.5.3 分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、乳汁中に移行することが認められている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 生物学的同等性試験
トフィソパム錠50mg「トーワ」とグランダキシン錠50を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(トフィソパムとして50mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-8(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
トフィソパム錠50mg「トーワ」36.35±14.8116.71±8.920.95±0.382.41±1.32
グランダキシン錠5037.36±15.7315.42±8.801.14±0.512.97±1.27
(Mean±S.D.,n=14)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ロミタピドメシル酸塩
ジャクスタピッド
[2.参照]
ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。本剤がCYP3Aを阻害することにより、ロミタピドメシル酸塩の代謝が阻害される。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤
フェノチアジン誘導体
バルビツール酸誘導体 等
中枢神経抑制作用が増強することがある。両薬剤の中枢神経抑制作用が相加的に増強する可能性がある。
アルコール中枢神経抑制作用が増強することがある。両者の中枢神経抑制作用が相加的に増強する可能性がある。
タクロリムス水和物タクロリムスの血中濃度が上昇することがあるので、本剤を減量又は休薬する等適切な処置を行うこと。本剤がCYP3A4によるタクロリムスの代謝を抑制することによると考えられる。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満頻度不明
依存性注)薬物依存
精神神経系眠気、めまい・ふらつき、不眠、頭痛不安、焦躁、抑うつ症状、手足のふるえ、しびれ等
消化器口渇、腹痛、悪心・嘔吐、便秘食欲不振、下痢等
過敏症発疹そう痒感、発熱、顔面浮腫等
肝臓AST・ALTの上昇等
その他脱力感、動悸倦怠感、血圧上昇、ほてり、乳房痛、乳汁分泌、月経異常

注)他のベンゾジアゼピン系薬剤で連用により薬物依存を生ずることが報告されているので、本剤の投与にあたっては観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。

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