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ベリプラストPコンビセット組織接着用、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 組織の接着・閉鎖(ただし、縫合あるいは接合した組織から血液、体液または体内ガスの漏出をきたし、他に適切な処置法のない場合に限る)

用法・用量

  • ・用法

    • フィブリノゲン末(バイアル1)をアプロチニン液(バイアル2)全量で溶解し、A液とする。トロンビン末(バイアル3)を、アプロチニン液量と同量の塩化カルシウム液(バイアル4)で溶解し、B液とする。接着・閉鎖部位にA液、B液を重層または混合して適用する。
  • ・用量

    • 通常、10cm2あたりA液B液各々1mLを適用する。なお、接着・閉鎖部位の状態・大きさに応じ適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分又は牛肺を原料とする製剤(アプロチニン等)に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 下記の薬剤による治療を受けている患者[10.1参照]
    • ・凝固促進剤(蛇毒製剤)
    • ・抗線溶剤

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 汎発性血管内凝固症候群(DIC)が考えられる病態を有する患者
血管内への流入により、DIC状態を悪化させるおそれがある。
9.1.2 溶血性・失血性貧血の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。[8.2参照]
9.1.3 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。[8.2参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害が考えられる病態を有する患者
血管内への流入により、血栓を形成するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。[8.2参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児に対する有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の使用にあたっては疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、血液を原料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者に対して説明し、理解を得るよう努めること。
8.2 本剤の原材料となる血漿については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体及び抗HIV-2抗体が陰性であることを確認している。さらに、プールした試験血漿については、HIV、HBV、HCV及びHAVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。また、ヒトパルボウイルスB19についてもNATによるスクリーニングを実施し、適合した血漿を用いている。
その後の製造工程である60℃、20時間液状加熱処理(フィブリノゲン)及び60℃、10時間液状加熱処理(血液凝固第XIII因子、トロンビン)は、HIVをはじめとする各種ウイルスの除去・不活化効果を有することが確認されており、またアプロチニンの製造工程である70℃、1時間加熱処理およびメンブレンフィルター処理はウシ由来各種ウイルスの除去・不活化効果を有することが確認されているが、投与に際しては、次の点に十分注意すること。
血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。[9.1.2、9.1.3、9.5参照]
8.3 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
8.4 アナフィラキシーを起こすおそれがあるので、観察を十分に行うこと。
8.5 現在の知見では、本剤の使用によりヒトに伝達性海綿状脳症(TSE)を伝播するとの疫学的データはなく、また、本剤に含まれる牛由来アプロチニンは、製造工程においてTSE原因物質の除去処理を行っている。しかしながら、TSE伝播についての理論的な危険性を完全に否定することはできず、また、TSE原因物質がマウス脳内に直接投与されたとき感染が認められたとの報告もあるので、頭蓋腔内、脊椎腔内及び眼球内への使用においては、治療上の有益性を勘案した上で本剤を使用すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 溶解時に著しい沈殿の見られるものは使用しないこと。
14.1.2 溶解後、未開封のブリスター包装内で保存されている場合は常温で24時間安定であるが、ブリスター包装を開封した場合はただちに使用すること。
14.1.3 一部を使用した残液は、細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 本剤を血管内に投与しないこと。血管内への流入により、血栓を形成するおそれがある。
14.2.2 本剤を体外循環終了時等の噴出性あるいは流出性出血の激しい部位の接着・閉鎖に使用する場合は、適切な方法で血流を遮断した上で適用すること。
14.2.3 本剤の過量使用は避けること。

5.効能又は効果に関連する注意

大腸領域において、著しい浮腫、過度の張力、極端な口径の差など吻合部局所の状況が極度に悪いときには、効果が得られないことがあるので使用しないこと。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
凝固促進剤
ヘモコアグラーゼ
(レプチラーゼ)
抗線溶剤
トラネキサム酸
(トランサミン)
[2.2参照]
血栓形成傾向があらわれることがある。本剤は生理的な血液凝固作用を模倣して作られており、血液凝固作用が増強されるおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
精神神経系頭痛
消化器嘔吐
肝臓黄疸、肝機能異常
一般的全身障害過敏症、発熱、胸痛
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