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モイゼルト軟膏0.3%、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • アトピー性皮膚炎

用法・用量

  • モイゼルト軟膏0.3%

    • 通常、小児には0.3%製剤を1日2回、適量を患部に塗布する。症状に応じて、1%製剤を1日2回、適量を患部に塗布することができる。
  • モイゼルト軟膏1%

    • 通常、成人には1%製剤を1日2回、適量を患部に塗布する。
    • 通常、小児には0.3%製剤を1日2回、適量を患部に塗布する。症状に応じて、1%製剤を1日2回、適量を患部に塗布することができる。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 皮膚感染症を伴う患者
皮膚感染部位を避けて使用すること。なお、やむを得ず使用する場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤による治療を行う、若しくはこれらとの併用を考慮すること。
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。動物実験(雌ラット:皮下)において、臨床曝露量の263倍の曝露で、胚・胎児の死亡率高値及び胎児の心室中隔膜性部欠損が報告されている。[9.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(雌ラット:皮下)において、乳汁中への移行(乳汁中濃度は血液中濃度の約14倍)が報告されている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児又は生後3箇月未満の乳児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 粘膜、潰瘍、明らかに局面を形成しているびらん等への塗布は避けること。
14.1.2 万が一、眼に入った場合は、直ちに水で洗い流すこと。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 塗布量は、皮疹の面積0.1m2あたり1gを目安とすること。
7.2 1%製剤で治療開始4週間以内に症状の改善が認められない場合は、使用を中止すること。
7.3 症状が改善した場合には継続投与の必要性について検討し、漫然と長期にわたって使用しないこと。
7.4 小児に1%製剤を使用し、症状が改善した場合は、0.3%製剤への変更を検討すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人に本剤0.3%注)、1%及び3%注)5gを上背部皮膚1,000cm2に1日2回14日間反復塗布した時の血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータを図16-1及び表16-1に示す。本剤0.3%、1%及び3%は、いずれも反復塗布7日目に定常状態に達した。
図16-1 健康成人における本剤0.3%、1%及び3%反復塗布時の血漿中濃度推移(平均値±標準偏差)
表16-1 本剤0.3%、1%及び3%反復塗布時の薬物動態パラメータ
tmax(h)Cmax(ng/mL)AUC12h(ng・h/mL)t1/2,z(h)
本剤0.3%4.12
(0.00~16.00)
0.506±0.3484.65±3.0719.3±7.5a)
本剤1%3.56
(0.00~4.12)
0.795±0.2087.84±1.7819.7±5.8
本剤3%6.06
(0.00~10.00)
1.65±0.46216.6±4.9921.0±6.5
(平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(最小値~最大値)、8例)a)3例
<アトピー性皮膚炎患者(成人)>
アトピー性皮膚炎患者(15歳以上)に本剤0.3%及び1%を1日2回8週間反復塗布した時の平均血漿中トラフ濃度は、それぞれ1週後で1.68ng/mL及び4.89ng/mL、4週後で1.95ng/mL及び6.07ng/mL、8週後で1.72ng/mL及び6.13ng/mLであった。また、薬物動態パラメータを表16-2に示す。
本剤0.3%及び1%の塗布範囲(%)に基づく用量で補正したジファミラストの平均血漿中トラフ濃度は本剤の1日2回反復塗布1週後、4週後、8週後で類似していた。
表16-2 本剤0.3%及び1%単回及び反復塗布後の薬物動態パラメータ
例数tmax(h)Cmax(ng/mL)AUC8h(ng・h/mL)
本剤0.3%
単回塗布112.05
(1.83~7.90)
4.01±5.9022.0±34.7
反復塗布4週後81.94
(1.83~8.03)
2.07±1.4711.6±7.23
本剤1%
単回塗布93.83
(1.95~7.87)
7.27±6.4241.6±37.6
反復塗布4週後61.84
(0.00~3.83)
10.4±3.6865.2±26.8
(平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(最小値~最大値))
<アトピー性皮膚炎患者(小児)>
アトピー性皮膚炎患者(2歳~14歳)に本剤0.3%及び1%を1日2回反復塗布した時の平均血漿中トラフ濃度は、それぞれ1週後で1.08ng/mL及び2.88ng/mL、4週後で0.99ng/mL及び2.31ng/mLであった。
本剤0.3%及び1%の塗布範囲(%)に基づく用量で補正したジファミラストの平均血漿中トラフ濃度は、本剤の1日2回反復塗布1週後、4週後で類似していた。
<アトピー性皮膚炎患者(3箇月~1歳の乳幼児)>
アトピー性皮膚炎患者(3箇月~1歳)に本剤0.3%(36例)及び1%(23例)を1日2回、4週間反復塗布した時の塗布後4時間の平均血漿中濃度は、それぞれ7.15ng/mL及び12.7ng/mLであった。
#2023年1月25日データカットオフ時点で得られたデータを用いた集計結果
16.3 分布
ヒト血清蛋白結合率は99.7%であった(in vitro、超遠心分離法、0.03~3μg/mL)。
16.4 代謝
ジファミラストは、ヒト肝ミクロソームチトクロームP450の分子種のうち、主にCYP1A2及びCYP3A4により代謝される(in vitro)。
16.7 薬物相互作用
ジファミラストは、乳癌耐性蛋白(BCRP)の基質である(in vitro)。
注)本剤の承認された成人における用量は、本剤1%を患部に適量塗布である。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.5%以上0.5%未満頻度不明
皮膚適用部位色素沈着障害(1.1%)、適用部位毛包炎、そう痒症適用部位膿痂疹、適用部位ざ瘡、接触皮膚炎適用部位紅斑、適用部位刺激感、適用部位腫脹
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