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リカムビス水懸筋注600mg、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • HIV-1感染症

用法・用量

  • <1ヵ月間隔投与>

    • カボテグラビルとの併用において、通常、成人にはリルピビリンとして900mgを臀部筋肉内に投与する。以降は600mgを1ヵ月に1回、臀部筋肉内に投与する。
  • <2ヵ月間隔投与>

    • カボテグラビルとの併用において、通常、成人にはリルピビリンとして900mgを臀部筋肉内に投与する。本剤初回投与1ヵ月後に900mgを臀部筋肉内に投与し、以降は900mgを2ヵ月に1回、臀部筋肉内に投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 リファンピシン、リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、ホスフェニトイン、デキサメタゾン(全身投与)(単回投与を除く)、セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 不整脈を起こしやすい患者
低カリウム血症、著しい徐脈、急性心筋虚血、うっ血性心不全、先天性QT延長症候群等の患者では、QT延長により不整脈が発現するおそれがある。リルピビリン経口剤75mg及び300mg投与時にQT延長が認められている。[10.2、17.3.1参照]
9.1.2 B型及び/又はC型肝炎ウイルス重複感染患者
定期的な肝機能検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。リルピビリン経口剤における海外第III相試験において、これらの患者では、肝臓関連有害事象(臨床検査値異常を含む)の発現頻度が非重複感染患者より高かった[重複感染患者33.3%(18/54例)、非重複感染患者4.9%(31/632例)]。
9.5 妊婦
9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって残留する可能性があるため、妊娠した場合に胎児が本剤に曝露される可能性がある。[8.4参照]
9.5.2 妊娠中期及び妊娠後期の妊婦にリルピビリン経口剤を投与したとき、出産後と比較し、リルピビリンの血中濃度低下が認められている。[16.6.4参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。一般に、乳児へのHIV感染を防ぐため、あらゆる状況下においてHIVに感染した女性は授乳をすべきでない。リルピビリンは、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されているが、ヒトにおける乳汁への移行は不明である。リルピビリンは、本剤投与中止後12ヵ月以上にわたり全身循環血中に検出されていることから、この期間中はヒト乳汁中に残留する可能性がある。[8.4参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として肝臓で代謝されるが、一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤による治療は、抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること。
8.2 本剤は投与スケジュールが遵守されない場合、ウイルスの再増殖及び薬剤耐性リスクのおそれがあるため、投与スケジュールを遵守するよう患者に指導すること。
8.3 本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又は患者に代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
8.3.1 本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから、日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告すること。
8.3.2 本剤の長期投与による影響については、現在のところ不明であること。
8.3.3 本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服用中のすべての薬剤を担当医に報告すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に担当医に相談すること。
8.4 本剤の投与を中止する場合は、以下の点に留意すること。
・本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって血中に残留する可能性があるため、本剤の長期作用に注意すること。[9.5.1、9.6、10.参照]
・ウイルス耐性の発現リスクを最小限に抑えるため、本剤を1ヵ月間隔で投与していた場合は最終投与後1ヵ月以内に、本剤を2ヵ月間隔で投与していた場合は最終投与後2ヵ月以内に、他の抗レトロウイルス療法を開始すること。
8.5 臨床試験において、本剤投与後数分以内に重篤な注射後反応が報告されており、これは偶発的な静脈内投与が関連している可能性がある。これらの事象には、呼吸困難、気管支痙攣、激越、腹部痙攣、発疹・蕁麻疹、浮動性めまい、潮紅、発汗、口腔内しびれ感、血圧の変化及び疼痛(背中や胸部など)のような症状が含まれた。
本剤を誤って静脈内に投与しないよう注意すること。本剤投与後患者の状態を十分に観察すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 投与前に薬剤を常温(25℃以下)に戻し、6時間以内に使用すること。
14.1.2 バイアル内の懸濁液が均一になるまで約10秒間激しく振とうする。小さな気泡が見えることがあるが問題ない。
14.1.3 シリンジに採取後、ただちに使用しない場合は、25℃以下で保存し、2時間以内に使用すること。2時間を超えて放置した場合は、廃棄すること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 注射部位は、臀部の外側上部とすること。筋肉内にのみ投与し、静脈内には投与しないこと。
14.2.2 本剤とカボテグラビル注射剤は、同日に臀部の筋肉の異なる部位(左右異なる側又は2cm以上間隔をあける)に投与すること。
14.2.3 本剤を投与する場合、21~23ゲージの注射針が推奨される。なお、注射針の長さは、BMIを考慮し、臀部の筋肉に到達するものを用いること。
14.2.4 注射部位での薬物漏出を最小限に抑えるため、Z-track法を用いて投与する。皮膚を一方向へ約2.5cm強く引いて保持し、針を筋肉に達するまで深く刺入して投与し、抜針後、速やかに引いていた皮膚を戻すこと。なお、注射部位を圧迫するが、もまないこと。

7.用法及び用量に関連する注意

<共通>
7.1 本剤の投与スケジュールを遵守すること。投与スケジュールを遵守できなかった場合は、本剤の継続の可否も含め、治療法を再考すること。
7.2 本剤の初回投与は、リルピビリン経口剤及びカボテグラビル経口剤の投与最終日と同日に行うこと。
7.3 本剤の用法及び用量は、患者の状態及びリスク・ベネフィットを考慮して、医師が慎重に選択すること。[17.1.3参照]
<1ヵ月間隔投与>
7.4 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてリルピビリン経口剤とカボテグラビル経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
7.5 代替経口投与後、本剤の1ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
本剤最終投与からの期間再開時の用法及び用量
2ヵ月以内可能な限り早期にリルピビリン600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
7.6 1ヵ月間隔投与から2ヵ月間隔投与に切り替える際は、リルピビリン600mgを最終投与した1ヵ月後に、リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
<2ヵ月間隔投与>
7.7 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてリルピビリン経口剤とカボテグラビル経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
7.8 代替経口投与後、本剤の2ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
経口投与により代替した本剤投与本剤最終投与からの期間再開時の用法及び用量
本剤2回目2ヵ月以内可能な限り早期にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
本剤3回目以降3ヵ月以内可能な限り早期にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
3ヵ月超リルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にリルピビリン900mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン900mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
7.9 2ヵ月間隔投与から1ヵ月間隔投与に切り替える際は、リルピビリン900mgを最終投与した2ヵ月後に、リルピビリン600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はリルピビリン600mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤は、ウイルス学的失敗の経験がなく、切り替え前6ヵ月間以上においてウイルス学的抑制(ヒト免疫不全ウイルス[HIV]-1 RNA量が50copies/mL未満)が得られており、リルピビリン及びカボテグラビルに対する耐性関連変異を持たず、本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者に使用すること。[17.1.1-17.1.3参照]
5.2 本剤の投与の前にリルピビリン経口剤をカボテグラビル経口剤との併用により1ヵ月間(少なくとも28日間)を目安に経口投与し、リルピビリン及びカボテグラビルに対する忍容性が確認された患者を対象とすること。
5.3 本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析あるいは表現型解析)を参考にすること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人に本剤300mg、600mg、1200mgを単回筋肉内投与したとき、血漿中リルピビリン濃度は投与後3日から11.5日(中央値)に最高血漿中濃度に達し、44.29日から60.67日(平均値)の消失半減期で消失した。薬物動態パラメータを表1に示す。なお、300mg及び1200mgは本剤の承認用量ではない。(外国人データ)
図1 外国人健康成人に本剤300mg、600mg、1200mgを単回筋肉内投与したときの血漿中リルピビリン濃度-時間推移(平均値±標準偏差、n=5~6)
表1 外国人健康成人に本剤300mg、600mg、1200mgを単回筋肉内投与したときの血漿中リルピビリンの薬物動態パラメータ
薬物動態パラメータ平均値(標準偏差)、tmax:中央値(範囲)
300mg600mg1200mg
n=6n=5n=6
tmax(日)11.5
(2.0-22.0)
9.0
(5.0-28.0)
3.0
(2.0-5.0)
Cmax(ng/mL)38.58
(25.16)
47.56
(12.98)
139.5
(16.10)
AUC28day(ng・h/mL)17,090
(8,907)
25,240
(8,184)
55,350
(13,550)
AUC(ng・h/mL)48,680
(19,620)
106,400
(35,570)
t1/2(日)44.29
(23.55)
60.67
(19.55)
未算出:-
16.1.2 反復投与
母集団薬物動態モデルを用いた、HIV-1感染症患者を対象とした国際共同第III相試験(201584試験、201585試験及び207966試験)における、本剤+カボテグラビル注射剤投与時のリルピビリン薬物動態パラメータ(AUCtau、Cmax及びCtau)のベイズ推定値の要約統計量を日本人及び外国人集団別に表2に示す。[17.1.1‐17.1.3参照]
表2 本剤及びカボテグラビル注射剤を投与した時の日本人集団及び外国人集団でのリルピビリン薬物動態パラメータ推定値の要約統計量
用法及び用量被験者集団例数血漿リルピビリン薬物動態パラメータ
AUC(0-tau)(ng・h/mL)Cmax(ng/mL)Ctau(ng/mL)
本剤初回投与時a)本剤900mg
初回投与
日本人c)852705
(38296-72217)
154
(115-194)
47.7
(38.2-62.1)
外国人135144799
(21698-87590)
144
(93.8-221)
41.9
(21.7-79.1)
1ヵ月間隔投与時b)本剤600mg
1ヵ月間隔投与
日本人c)879447
(67094-95430)
143
(119-171)
96.3
(82.7-118)
外国人96168239
(39032-118407)
120
(68.1-211)
85.8
(49.5-147)
2ヵ月間隔投与時b)本剤900mg
2ヵ月間隔投与
日本人c)0NANANA
外国人390132450
(76638-221783)
138
(80.6-228)
68.9
(38.0-119)
NA:該当なしa)本剤初回投与は経口投与の最終日と同日に実施されたため、本剤初回投与時のCmaxの値は経口投与の影響を含む。b)本剤1ヵ月間隔投与及び2ヵ月間隔投与の薬物動態パラメータは、本剤投与開始後48週時の値を示した。c)201584試験で、本剤+カボテグラビル注射剤を1ヵ月間隔で投与された日本人患者は8例であった。2ヵ月間隔で本剤+カボテグラビル注射剤を投与された日本人患者はいなかったため、2ヵ月間隔投与における薬物動態パラメータの事後推定値は外国人集団でのみ算出された。本剤投与時の薬物動態パラメータ値は、国際共同第III相試験(201584試験、201585試験及び207966試験)の母集団薬物動態解析で得られた個別推定値に基づき、幾何平均値(90%予測区間)を示した。
16.3 分布
平衡透析法を用いたin vitro試験で、リルピビリンの血漿蛋白結合率は約99.7%であり、主にアルブミンに結合した。
16.4 代謝
ヒト肝ミクロソーム及びヒトCYP発現系ミクロソームを用いたin vitro試験で、リルピビリンは主にCYP3Aにより代謝された。[10.参照]
16.5 排泄
健康成人に14C-リルピビリン(液剤)150mgを単回経口投与したとき、投与した総放射能の85%(平均値)が糞中、6.1%(平均値)が尿中から回収された。糞中及び尿中の未変化体の割合は、それぞれ投与量の25%(平均値)及び1%未満であった。(リルピビリン液剤経口投与時における外国人データ)
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 肝機能障害患者
本剤を用いた試験は実施していない。軽度肝機能障害(Child-PughスコアA、8例)及び中等度肝機能障害(Child-PughスコアB、8例)患者にリルピビリン経口剤25mgを1日1回反復経口投与したときの血漿中リルピビリンのAUC24は、健康成人と比較してそれぞれ47%及び5%高かった。重度肝機能障害患者(Child-PughスコアC)を対象とした試験は実施していない。(リルピビリン経口剤投与時における外国人データ)
軽度肝機能障害及び中等度肝機能障害患者に本剤を投与するとき、用量を調節する必要はない。
16.6.2 B型肝炎ウイルス及び/又はC型肝炎ウイルス重複感染患者
C型肝炎ウイルスとHIV-1の重複感染患者23例に、カボテグラビル注射剤併用下で本剤を反復筋肉内投与した結果、リルピビリンの曝露量に臨床上問題となる重複感染の影響は認められなかった。また、母集団薬物動態解析の結果、リルピビリン経口剤投与後のB型肝炎ウイルス及び/又はC型肝炎ウイルスとHIV-1の重複感染患者の血漿中リルピビリンのAUC24及びC0に、臨床上問題となる影響はなかった。(リルピビリン経口剤投与時における外国人データ)
16.6.3 腎機能障害患者
腎機能障害患者を対象とした試験は実施していない。リルピビリンの腎排泄は限定的であるため(リルピビリン経口剤投与時における外国人データ)、腎機能障害によりリルピビリンの排泄にほとんど影響を及ぼさないと推察される。リルピビリンは血漿蛋白結合率が高いことから、血液透析や腹膜透析により除去される可能性は低い。
16.6.4 妊婦、産婦への投与
妊娠中期のHIV-1感染患者(15例)に、リルピビリン経口剤25mgを1日1回経口投与したとき、リルピビリンのCmax、AUC24h及びCminは、出産後(6~12週;11例)と比較してそれぞれ21%、29%及び35%減少し、妊娠後期(13例)では、それぞれ20%、31%及び42%減少した。(リルピビリン経口剤投与時における外国人データ)[9.5.2参照]
16.7 薬物相互作用
リルピビリン経口剤と主な薬剤の併用による薬物動態への影響を下表に示す(表3及び表4)。[10.1、10.2参照]
なお、アバカビル、エムトリシタビン、ラミブジン、サニルブジン、ジドブジンは主に腎排泄型であり、リルピビリンと排泄経路が異なる。リルピビリンはこれらの薬剤と相互作用を示さないと推察される。(リルピビリン経口剤投与時における外国人データ)
表3 併用薬投与時のリルピビリン経口剤(150mg1日1回)の薬物動態パラメータの比
併用薬併用薬の用量例数リルピビリンの薬物動態パラメータの比
併用時/単独投与時(%)(90%信頼区間)
CmaxAUCCmin
ジダノシン400mg
1日1回
13~21100
(90-110)
100
(95-106)
100
(92-109)
テノホビル300mg
1日1回
15~1696
(81-113)
101
(87-118)
99
(83-116)
ダルナビル/リトナビル800mg/100mg
1日1回
14~15179
(156-206)
230
(198-267)
278
(239-324)
ロピナビル・リトナビル配合剤400・100mg
1日2回
15129
(118-140)
152
(136-170)
174
(146-208)
ラルテグラビルa)400mg
1日2回
24112
(104-120)
112
(105-119)
103
(96-112)
リファブチン300mg
1日1回
14~1765
(58-74)
54
(50-58)
51
(48-54)
リファブチンa)300mg
1日1回
10~1869
(62-76)
58
(52-65)
52
(46-59)
リファブチンb)300mg
1日1回
17~18143
(130-156)c)
116
(106-126)c)
93
(85-101)c)
ファモチジンリルピビリン経口剤投与12時間前
40mg 1回
22~2499
(84-116)
91
(78-107)
ファモチジンリルピビリン経口剤投与2時間前
40mg 1回
22~2415
(12-19)
24
(20-28)
ファモチジンリルピビリン経口剤投与4時間後
40mg 1回
22~24121
(106-139)
113
(101-127)
リファンピシン600mg
1日1回
15~1631
(27-36)
20
(18-23)
11
(10-13)
ケトコナゾール400mg
1日1回
14~15130
(113-148)
149
(131-170)
176
(157-197)
オメプラゾール20mg
1日1回
15~1660
(48-73)
60
(51-71)
67
(58-78)
アセトアミノフェン500mg
1回
16109
(101-118)
116
(110-122)
126
(116-138)
アトルバスタチン40mg
1日1回
1691
(79-106)
90
(81-99)
90
(84-96)
クロルゾキサゾン500mg
1回
16117
(108-127)
125
(116-135)
118
(109-128)
シルデナフィルd)50mg
1回
15~1692
(85-99)
98
(92-105)
104
(98-109)
シメプレビルa)150mg
1日1回
21104
(95-113)
112
(105-119)
125
(116-135)
カボテグラビルa)30mg
1日1回
1196
(85-109)
99
(89-109)
92
(79-107)
未算出:-a)リルピビリン経口剤25mg1日1回投与時b)リルピビリン経口剤50mg1日1回投与時c)リルピビリン経口剤25mgを単剤として投与したときとの比較d)リルピビリン経口剤75mg1日1回投与時
表4 リルピビリン経口剤(150mg1日1回)投与時の併用薬の薬物動態パラメータの比
併用薬併用薬の用量例数併用薬の薬物動態パラメータの比
併用時/単独投与時(%)(90%信頼区間)
CmaxAUCCmin
ジダノシン400mg
1日1回
13~2196
(80-114)
112
(99-127)
テノホビル300mg
1日1回
15~16119
(106-134)
123
(116-131)
124
(110-138)
ダルナビルダルナビル/リトナビル
800mg/100mg
1日1回
14~1590
(81-100)
89
(81-99)
89
(68-116)
ロピナビルロピナビル・リトナビル配合剤
400・100mg
1日2回
1596
(88-105)
99
(89-110)
89
(73-108)
ラルテグラビルb)400mg
1日2回
24110
(77-158)
109
(81-147)
127
(101-160)
リファブチン300mg
1日1回
14~17103
(93-114)
103
(97-109)
101
(94-109)
リファンピシン600mg
1日1回
15~16102
(93-112)
99
(92-107)
ケトコナゾール400mg
1日1回
14~1585
(80-90)
76
(70-82)
34
(25-46)
オメプラゾール20mg
1日1回
15~1686
(68-109)
86
(76-97)
アセトアミノフェン500mg
1回
1697
(86-110)
92
(85-99)
エチニルエストラジオールb)エチニルエストラジオール・ノルエチステロン配合剤
0.035・1mg
1日1回
14~17117
(106-130)
114
(110-119)
109
(103-116)
ノルエチステロンb)エチニルエストラジオール・ノルエチステロン配合剤
0.035・1mg
1日1回
14~1794
(83-106)
89
(84-94)
99
(90-108)
アトルバスタチン40mg
1日1回
16135
(108-168)
104
(97-112)
85
(69-103)
クロルゾキサゾン500mg
1回
1698
(85-113)
103
(95-113)
シルデナフィルa)50mg
1回
15~1693
(80-108)
97
(87-108)
R(-)メサドンb)メサドン
60~100mg
1日1回
12~1386
(78-95)
84
(74-95)
78
(67-91)
S(+)メサドンb)メサドン
60~100mg
1日1回
12~1387
(78-97)
84
(74-96)
79
(67-92)
メトホルミンb)850mg
1回
20102
(95-110)
99
(94-104)
シメプレビルb)150mg
1日1回
21110
(97-126)
106
(94-119)
96
(83-111)
ジゴキシンb)0.5mg
1回
22106
(97-117)
98
(93-104)
カボテグラビルb)30mg
1日1回
11105
(96-115)
112
(105-119)
114
(104-124)
算出不能:-a)リルピビリン経口剤75mg1日1回投与時b)リルピビリン経口剤25mg1日1回投与時

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
リファンピシン
リファジン
[2.2、16.7参照]
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。
リファブチン
ミコブティン
[2.2、16.7参照]
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。
カルバマゼピン
テグレトール
フェノバルビタール
フェノバール
フェニトイン
アレビアチン
ホスフェニトイン
ホストイン
[2.2参照]
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。
デキサメタゾン(全身投与)(単回投与を除く)
デカドロン
[2.2参照]
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
[2.2参照]
本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
クラリスロマイシン
エリスロマイシン
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。代替としてアジスロマイシン等を考慮すること。これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
メサドン
[16.7参照]
メサドンの血中濃度が低下することがある。機序不明
QT延長を起こすことが知られている薬剤
アミオダロン
ソタロール等
[9.1.1、17.3.1参照]
QT延長、心室性頻拍(Torsade de Pointesを含む)が発現するおそれがある。リルピビリン経口剤75mg及び300mg投与時にQT延長が認められている。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

10%以上1~10%未満1%未満頻度不明注)
免疫系障害免疫再構築症候群
代謝及び栄養障害食欲減退、体脂肪の再分布/蓄積
精神障害不安、異常な夢、不眠症うつ病睡眠障害、抑うつ気分
神経系障害頭痛、浮動性めまい傾眠血管迷走神経性反応
胃腸障害悪心、下痢嘔吐、腹痛、鼓腸腹部不快感、口内乾燥
肝胆道系障害肝毒性
皮膚及び皮下組織障害発疹
骨格筋及び結合組織障害筋肉痛
一般・全身障害及び投与部位の状態注射部位反応(疼痛、結節、硬結)注射部位反応(不快感、腫脹、紅斑、そう痒感、内出血、熱感、血腫、知覚消失)、発熱、疲労、無力症、倦怠感注射部位反応(蜂巣炎、膿瘍、出血、変色)
臨床検査体重増加、トランスアミナーゼ上昇、リパーゼ増加総ビリルビン上昇、低リン酸血症、低ナトリウム血症、高ナトリウム血症、白血球数減少、総コレステロール増加、低血糖、高血糖、LDLコレステロール増加、膵型アミラーゼ増加、ALP増加、ヘモグロビン減少、トリグリセリド増加

カボテグラビル製剤併用時の経口剤及び注射剤における発現頻度
注)リルピビリン経口剤のみで認められている副作用も含む

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