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レクビオ皮下注300mgシリンジ

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症
    ただし、以下のいずれも満たす場合に限る。
    • ・心血管イベントの発現リスクが高い
    • ・HMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不十分、又はHMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない

用法・用量

  • 通常、成人にはインクリシランナトリウムとして1回300mgを初回、3ヵ月後に皮下投与し、以降6ヵ月に1回の間隔で皮下投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットでは本剤の皮下投与により乳汁中への移行が確認されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤投与にあたっては、あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法、禁煙、他の虚血性心疾患のリスクファクター(糖尿病、高血圧症等)の軽減等も十分考慮すること。
8.2 HMG-CoA還元酵素阻害剤及び他の脂質異常症治療薬と併用する場合は、併用する薬剤の電子添文の2.禁忌、8.重要な基本的注意、9.特定の背景を有する患者に関する注意及び11.1重大な副作用の記載を必ず確認すること。[7.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 異物がないか目視により確認し、異常が認められる場合は使用しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 皮下にのみ投与すること。
14.2.2 注射部位は腹部、上腕部又は大腿部とする。サンバーン、皮疹、炎症、皮膚感染症等、活動性の皮膚疾患や損傷がある部位には注射しないこと。
14.2.3 本剤は1回投与分を充填したプレフィルドシリンジである。1シリンジは1回のみの使用とすること。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 HMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない場合を除き、HMG-CoA還元酵素阻害剤と併用すること。[8.2参照]
7.2 初回投与後の血中脂質値を測定し、患者の状態等も考慮して継続の可否を検討すること。投与を継続する場合は血中脂質値を定期的に検査し、本剤に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。

5.効能又は効果に関連する注意

<効能共通>
5.1 適用の前に十分な診察及び検査を実施し、家族性高コレステロール血症又は高コレステロール血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。
5.2 家族性高コレステロール血症以外の患者では、最新のガイドライン等を参考に、動脈硬化性心血管疾患、末梢動脈疾患、糖尿病、慢性腎臓病等の罹患又は既往歴等から、心血管イベントの発現リスクが高いことを確認し、本剤投与の要否を判断すること。[17.1.1、17.1.3、17.1.4参照]
5.3 家族性高コレステロール血症のうちホモ接合体については、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性について十分に理解した上で、本剤による治療の適否を慎重に判断すること。[17.1.5参照]
<HMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない場合>
5.4 本剤は以下に示す患者に使用すること。
・副作用の既往等によりHMG-CoA還元酵素阻害剤の使用が困難な患者
・HMG-CoA還元酵素阻害剤の使用が禁忌とされる患者

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
高コレステロール血症患者(家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体患者を含む)を対象に、本剤100mgから300mgを皮下投与注)したときの血漿中濃度推移を下図に、薬物動態パラメータを下表にそれぞれ示す。200mg又は300mgを投与したときの見かけの分布容積は158~319Lであった。
図 本剤100~300mgを皮下投与注)したときの血漿中濃度推移
(平均値±標準偏差、各8例)
表 本剤100~300mgを皮下投与注)したときの薬物動態パラメータ
投与量(mg)100200300
Cmax(ng/mL)211±80.3539±183607±218
AUC0-48h(ng・h/mL)3150±7558580±221011200±4320
Tmax(h)3.83(0.50-8.00)3.83(0.433-6.00)6.04(1.00-11.7)
T1/2(h)NA6.80±2.00a6.98,8.18b
n=8、平均値±標準偏差a:n=4、b:個別値(n=2)、NA:該当なし*中央値(最小値-最大値)
16.1.2 反復投与
LDLコレステロール高値の被験者を対象に、本剤300mgを1ヵ月間隔で2回皮下投与注)したときのCmax及びAUC0-24hに基づく累積係数は、スタチン非併用群で1.00及び0.967、スタチン併用群で1.31及び1.12であった。反復投与による明らかな累積は認められなかった(外国人データ)。
16.3 分布
血漿蛋白結合率は濃度依存的に低下し、0.5μg/mLで87.4%、50μg/mLで17.0%であった(in vitro)。
16.4 代謝
本剤は、エキソヌクレアーゼ及びエンドヌクレアーゼによる加水分解を介して代謝される(in vitro)。
16.5 排泄
健康成人に本剤300mgを単回皮下投与したとき、投与量の約16%が未変化体として尿中排泄された(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
健康成人(クレアチニンクリアランス(CLcr)90mL/min以上)、軽度腎機能障害患者(CLcr60~89mL/min)、中等度腎機能障害患者(CLcr30~59mL/min)、重度腎機能障害患者(CLcr15~29mL/min)に本剤300mgを単回皮下投与したとき、健康成人に比べ、Cmaxがそれぞれ約2.3倍、約2.0倍、約3.3倍、及びAUC0-48hが約1.6倍、約1.8倍、約2.3倍に増加した。本剤投与後60日目の健康成人、軽度腎機能障害患者、中等度腎機能障害患者及び重度腎機能障害患者における血清中LDLコレステロールのベースラインからの変化率は、それぞれ-57.6%、-35.1%、-53.1%及び-49.2%であり、血漿中PCSK9のベースラインからの変化率は、それぞれ-68.1%、-74.2%、-79.8%及び-67.9%であった(外国人データ)。
16.6.2 肝機能障害患者
健康成人、軽度肝機能障害患者(Child-Pugh分類A)、中等度肝機能障害患者(Child-Pugh分類B)に本剤300mg単回皮下投与したとき、健康成人に比べ、Cmaxがそれぞれ約1.1倍、約2.1倍、及びAUC0-48hが約1.3倍、約2.1倍に増加した。本剤投与後60日目の健康成人、軽度肝機能障害患者、及び中等度肝機能障害患者における血清中LDLコレステロールのベースラインからの変化率は、それぞれ-51.9%、-53.2%及び-39.7%であり、血漿中PCSK9のベースラインからの変化率は、それぞれ-73.9%、-70.3%及び-38.9%であった(外国人データ)。
注)本剤の承認された用法及び用量は1回300mgを初回、3ヵ月後に皮下投与し、以降6ヵ月に1回の間隔で皮下投与である。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満
一般・全身障害及び投与部位の状態注射部位反応(注射部位疼痛、注射部位紅斑、注射部位発疹等)
肝胆道系障害肝機能障害
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