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ミチーガ皮下注用30mgバイアル

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 既存治療で効果不十分な下記疾患

    • ○アトピー性皮膚炎に伴うそう痒注)
    • ○結節性痒疹
    • 注)最適使用推進ガイドライン対象

用法・用量

  • <アトピー性皮膚炎に伴うそう痒>

    • 通常、6歳以上13歳未満の小児にはネモリズマブ(遺伝子組換え)として1回30mgを4週間の間隔で皮下投与する。
  • <結節性痒疹>

    • 通常、成人及び13歳以上の小児にはネモリズマブ(遺伝子組換え)として初回に60mgを皮下投与し、以降1回30mgを4週間の間隔で皮下投与する。

禁忌 

【警告】

  • 本剤についての十分な知識と適応疾患の治療の知識・経験をもつ医師が使用すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 長期ステロイド内服療法を受けている患者
本剤投与開始後に経口ステロイド剤を急に中止しないこと。経口ステロイド剤の減量が必要な場合には、医師の管理の下徐々に行うこと。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(カニクイザル)において本剤の胎盤通過性を示唆する報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(カニクイザル)において本剤の乳汁移行がわずかに認められている。
9.7 小児等
<アトピー性皮膚炎に伴うそう痒>
6歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
<結節性痒疹>
13歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 本剤投与中の患者に生ワクチンを接種する場合は、患者の状態を慎重に確認し、十分な注意を払うこと。
<アトピー性皮膚炎に伴うそう痒>
8.2 以下の点について患者に説明し、理解したことを確認したうえで投与すること。[5.2-5.4参照]
・本剤はそう痒を治療する薬剤であることから、アトピー性皮膚炎に対する治療を継続すること。
・そう痒が改善した場合もアトピー性皮膚炎に対する治療を怠らないこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 バイアル1本に対して日局注射用水0.9mLを注入する。
14.1.2 静かにバイアルを回転させ、完全に溶解すること。
14.1.3 溶解後、直ちに投与すること。直ちに投与できない場合は、室温で保存し、24時間以内に投与すること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 調製後の薬液は無色~微黄色の液となる。変色や不溶物を認めた場合には使用しないこと。
14.2.2 下表に従い、必要な液量を注射筒に採取すること。
用量
(ネモリズマブ(遺伝子組換え)として)
投与する液量
30mg0.6mL
60mg1.2mL
14.2.3 投与部位は腹部、大腿部又は上腕部とすること。同一箇所へ繰り返し注射することは避けること。
14.2.4 正常な皮膚の部位に注射すること。皮膚が敏感な部位、皮膚に損傷、打撲や傷のある部位、強い炎症のある部位には注射しないこと。
14.2.5 本剤の使用は1回限りとし、使用後は廃棄すること。

7.用法・用量に関連する注意

7.1 本剤投与後に浮腫性紅斑、湿疹等の発現を含む、皮膚症状の悪化が認められているので、皮膚症状が悪化した場合には、本剤の継続の可否について慎重に検討すること。
7.2 本剤とミチーガ皮下注用60mgシリンジの生物学的同等性は示されていないことから、互換使用を行わないこと。

5.効能・効果に関連する注意

<アトピー性皮膚炎に伴うそう痒>
5.1 ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤及び抗ヒスタミン剤等の抗アレルギー剤による適切な治療を一定期間施行しても、そう痒を十分にコントロールできない患者に投与すること。[17.1.1参照]
5.2 本剤はそう痒を治療する薬剤であり、そう痒が改善した場合も含め、本剤投与中はアトピー性皮膚炎に対して必要な治療を継続すること。[8.2参照]
5.3 原則として、本剤投与時にはアトピー性皮膚炎の病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用すること。[8.2参照]
5.4 本剤投与時も保湿外用剤を継続使用すること。[8.2参照]
<結節性痒疹>
5.5 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景を十分に理解した上で、ステロイド外用剤等の抗炎症外用剤及び抗ヒスタミン剤等の抗アレルギー剤による適切な治療を一定期間施行しても、痒疹結節を主体とする病変が多発し、複数の部位に及ぶ患者に投与すること。[17.1.2参照]
5.6 最新の診療ガイドライン等を参考に、臨床症状及び全身検索に基づいて他の皮膚疾患との鑑別を行うこと。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
(1)健康成人
健康成人男性を対象にネモリズマブを0.003~3mg/kg(各群6例)単回皮下投与したとき注)の血清中ネモリズマブ濃度推移は次のとおりであった。なお、0.003及び0.01mg/kg群はすべて定量下限値未満(<0.1μg/mL)であった。
図 単回投与時の血清中濃度推移
また、0.03~3mg/kgを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータは次のとおりであった。
表 単回投与時の薬物動態パラメータ
投与量(mg/kg)Cmax(μg/mL)AUCinf(μg・day/mL)tmax(day)CL/F(mL/day)Vz/F(mL)t1/2(day)
0.030.315(0.0352)7.01(1.20)6.50(4.00-11.0)274(35.1)4960(1150)12.7(3.38)
0.10.782(0.143)19.7(5.16)7.00(6.00-10.0)331(122)6510(1620)14.5(4.22)
0.32.33(0.486)75.7(12.0)10.0(4.00-10.0)264(37.3)5690(697)15.1(1.71)
18.82(1.23)226(24.5)4.00(4.00-7.00)269(47.7)5840(842)15.2(1.81)
323.9(3.40)634(199)5.00(4.00-6.00)319(75.9)7250(1200)16.4(3.92)
平均(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)、n=5-6
(2)小児アトピー性皮膚炎患者
小児アトピー性皮膚炎患者(6歳以上13歳未満)を対象にネモリズマブを0.5mg/kg(7例)または1mg/kg(6例)単回皮下投与したとき注)の薬物動態パラメータは次のとおりであった。
表 単回投与時の薬物動態パラメータ
投与量(mg/kg)Cmax(μg/mL)AUCinf(μg・day/mL)tmax(day)CL/F(mL/day/kg)Vd/F(mL/kg)t1/2(day)
0.53.65(1.17)86.92(28.34)4.5(2-6)6.27(1.91)116.02(35.92)13.17(3.20)
17.40(1.49)168.97(45.33)3.5(2-6)6.30(1.84)119.00(23.80)13.93(5.25)
平均(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)、n=6
16.1.2 反復投与
(1)アトピー性皮膚炎患者
6歳以上13歳未満のアトピー性皮膚炎患者38例にネモリズマブ30mgを4週間隔で反復皮下投与した。
ネモリズマブの血清中トラフ濃度の平均は、16週後及び68週後で、4.85μg/mL及び4.75μg/mLであり、投与16週後には定常状態に到達した。
(2)結節性痒疹患者
13歳以上の結節性痒疹患者77例にネモリズマブを初回60mg、以降30mgを4週間隔で反復皮下投与した。
血清中ネモリズマブ濃度の平均は、投与7日後に最高値に達し、その後は4週後まで緩やかに低下した。血清中トラフ濃度の平均は、16週後及び68週後で、2.86μg/mL及び2.93μg/mLであり、投与16週後には定常状態に到達した。
16.3 分布
16.3.1 分布容積
母集団薬物動態解析の結果、見かけの分布容積の母集団平均は8.44Lであった。
16.3.2 組織移行性
雄性カニクイザルに[125I]ネモリズマブを1mg/kgの用量で単回皮下投与し、全身オートラジオルミノグラフィーにより評価した。放射能濃度は甲状腺を除くと血液で最も高く、血液以外では血液が豊富な組織(肺、肝臓、腎臓など)で比較的高かった。
注)本剤の承認された用法・用量を確認すること。[6.参照]

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重篤な感染症(頻度不明)
ウイルス、細菌、真菌等による重篤な感染症があらわれることがある。
11.1.2 重篤な過敏症(頻度不明)
アナフィラキシー(血圧低下、呼吸困難、蕁麻疹等)などの重篤な過敏症があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満頻度不明
皮膚湿疹、紅斑、貨幣状湿疹丘疹、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、皮膚炎脱毛症、中毒疹、ざ瘡、尋常性疣贅、自家感作性皮膚炎、落屑
感染症皮膚感染症(膿痂疹、ヘルペス感染、蜂巣炎等)上気道炎、胃腸炎、結膜炎
注射部位注射部位反応(紅斑、そう痒感、腫脹等)
その他血清TARC上昇、下痢、肝機能検査値異常好酸球増加、頭痛、末梢性浮腫、アレルギー性結膜炎、咳嗽、腹痛、倦怠感、回転性めまい、血中CPK増加、高尿酸血症、発熱
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