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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 統合失調症

用法・用量

  • 通常、成人にはパリペリドンとして6mgを1日1回朝食後に経口投与する。なお、年齢、症状により1日12mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は5日間以上の間隔をあけて1日量として3mgずつ行うこと。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
  • 2.2 バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強されることがある。]
  • 2.3 アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)[10.1参照]
  • 2.4 本剤の成分及びリスペリドンに対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.5 中等度から重度の腎機能障害患者(クレアチニン・クリアランス50mL/分未満)[9.2.1、16.6.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心・血管系疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者
一過性の血圧降下があらわれることがある。
9.1.2 不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者
QTが延長する可能性がある。
9.1.3 パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者
悪性症候群が起こりやすくなる。また、錐体外路症状の悪化に加えて、錯乱、意識レベルの低下、転倒を伴う体位不安定等の症状が発現するおそれがある。[11.1.1参照]
9.1.4 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させるおそれがある。
9.1.5 自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.1.6 糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者
血糖値が上昇することがある。[8.4、8.6、11.1.9参照]
9.1.7 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
悪性症候群が起こりやすい。[11.1.1参照]
9.1.8 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。[11.1.12参照]
9.1.9 高度な消化管狭窄のある患者
本剤は消化管内でほとんど変形しない錠剤であり、他のOROS製剤の投与により、まれに閉塞症状が報告されている。[14.3参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 中等度から重度の腎機能障害患者
クレアチニン・クリアランス50mL/分未満の腎機能障害患者には投与しないこと。本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがある。[2.5、16.6.1参照]
9.2.2 軽度の腎機能障害患者
本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1、16.6.1参照]
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。[11.1.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで乳汁移行が認められている。
9.7 小児等
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
1日量として3mgから開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では腎機能が低下している可能性がある。また、腎機能障害を有する患者では最高血漿中濃度が上昇し、半減期が延長することがある。[7.1、16.6.3参照]

8.重要な基本的注意

8.1 投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので、低血圧があらわれた場合は減量等、適切な処置を行うこと。[11.参照]
8.2 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
8.3 興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。
8.4 本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。[8.6、9.1.6、11.1.9参照]
8.5 低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。[8.6、11.1.10参照]
8.6 本剤の投与に際し、あらかじめ上記8.4及び8.5の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう指導すること。[8.4、8.5、9.1.6、11.1.9、11.1.10参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.1.2 本剤は徐放性製剤であるため、噛んだり、割ったり、砕いたり、溶解したりしないよう指導すること。また、開封後は時間を置かずに必ず飲み物と一緒に服用するよう指導すること。
14.1.3 製剤残渣
本剤の外皮は内部の不溶性の成分と一緒に糞便中に排泄されるが、正常なことであり心配する必要はないことを説明すること。
14.2 薬剤投与時の注意
本剤は徐放性製剤であるため、分割して投与しないこと。
14.3 薬剤服用時の注意
本剤が消化管内に滞留した可能性がある場合には、腹部デジタルX線において可視化できるので、必要に応じて滞留の有無を確認すること。[9.1.9参照]

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 軽度腎機能障害患者(クレアチニン・クリアランス50mL/分以上80mL/分未満)には、1日用量として3mgから開始し、1日用量は6mgを超えないこと。[9.2.2、9.8、16.6.1参照]
7.2 本剤はリスペリドンの活性代謝物であり、リスペリドンとの併用により作用が増強するおそれがあるため、本剤とリスペリドンを含有する経口製剤との併用は、避けること。
7.3 本剤の投与量は必要最低限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 健康成人における薬物動態
健康成人に本剤3及び6mgを単回経口投与したときの血漿中パリペリドン濃度は、投与後、内部充填された薬物が浸透圧変化で徐々に放出されることにより緩やかに上昇し、約24時間後にCmaxを示し、20~23時間のt1/2で消失した。
健康成人に本剤3及び6mgを単回経口投与したときの血漿中パリペリドン濃度推移[平均値+S.D.]
健康成人に本剤3mgを1日1回7日間反復経口投与したとき、投与開始5日までには定常状態に達した。反復経口投与7日目のAUCτと単回経口投与時のAUCとに差がなかったことから、反復投与による薬物動態への影響がないことが示唆された。
健康成人に本剤3及び6mgを単回経口投与したとき、並びに3mgを1日1回7日間反復経口投与したときの血漿中パリペリドンの薬物動態パラメータ[平均値±S.D.、(N=23)]
投与法Cmax(ng/mL)tmaxb)(hr)AUC(ng・hr/mL)t1/2(hr)
3mg単回投与6.60±2.1924.0(9.0-27.2)241±84.219.6±3.5e)
6mg単回投与13.8±8.2224.0(6.0-24.1)565±368c)22.9±6.5
3mg反復投与a)11.8±3.9512.0(2.0-24.0)230±78.2d)25.4±3.5
a):反復経口投与7日目、b):中央値(範囲)、c):N=22、d):AUCτ、e):N=24
健康成人において、本剤を単回経口投与したとき、3、6、9及び12mgの範囲で用量比例性が示された。本剤の絶対的生物学的利用率は約28%であり、吸収率も同程度であると考えられた(外国人データ)。
16.2 吸収
16.2.1 食事による影響
健康成人を対象に、本剤3mgを空腹時及び食後に単回経口投与したとき、空腹時投与と比較して食後投与ではCmax及びAUCが、それぞれ36%及び37%増加した。なお、tmax及びt1/2に食事の影響は認められなかった。
16.3 分布
ヒト血漿蛋白結合率
パリペリドン73.2%(in vitro、平衡透析法、50~250ng/mL)
16.4 代謝
ヒト肝試料を用いたin vitro試験成績より、肝での代謝率は低いと推定された。
代謝酵素(チトクロームP450)の分子種
CYP3A4及びCYP2D6でわずかに代謝される。
16.5 排泄
日本人及び白人健康成人に本剤3及び6mgを単回経口投与したとき、投与後48時間までに尿中に排泄された未変化体は投与量の約9%であった。
なお、健康成人に14C-パリペリドン1mg経口液剤を単回投与したとき、投与後7日までに投与放射能の約80%が尿中に、約11%が糞便中に排泄された。また、尿中に排泄された未変化体は投与量の約59%であった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害による影響
種々の程度の腎機能障害患者に本剤3mgを単回経口投与したとき、腎機能の低下に伴い、健康成人と比較してCmax及びAUCの増加、t1/2の延長、CLRの低下、並びに尿中排泄率の減少が認められた。なお、tmaxに差は認められなかった(外国人データ)。[2.5、7.1、9.2.1、9.2.2参照]
健康成人及び種々の程度の腎機能障害患者に本剤3mgを単回経口投与したときのパリペリドンの薬物動態パラメータ[平均値±S.D.]
腎機能注)Cmax(ng/mL)tmaxa)(hr)AUC(ng・hr/mL)t1/2(hr)CL/F(mL/分)CLR(mL/分)
正常(N=12)2.63±1.6120.5(12.0-26.0)114±74.023.2±7.8561±22570.5±26.8
軽度障害(N=11)4.29±2.3924.0(12.0-26.0)169±83.123.6±4.9433±40049.2±16.8
中等度障害(N=12)6.65±5.4624.0(12.0-28.0)416±44440.2±18.3271±25321.9±11.9b)
重度障害(N=10)5.55±2.8124.0(16.0-26.0)429±24751.0±15.4217±26112.9±9.64
a):中央値(範囲)、b):N=11注)クレアチニン・クリアランスを腎機能の指標とした軽度[50mL/分以上80mL/分未満]、中等度[30mL/分以上50mL/分未満]及び重度[10mL/分以上30mL/分未満]の腎機能障害患者
16.6.2 肝機能障害による影響
中等度肝機能障害患者(Child-Pughスコア7~9)に本薬1mg(液剤)を単回経口投与したとき、肝機能の低下に伴い、健康成人と比較してCmax及びAUCはそれぞれ35%及び27%低下したが、非結合型濃度は同程度であった。なお、重度の肝機能障害患者における検討はなされていない(外国人データ)。
16.6.3 高齢者における薬物動態
健康成人及び健康高齢者を対象に、本剤3mgを単回経口投与及び1日1回7日間反復経口投与したとき、健康成人と比較して、健康高齢者ではCmax及びAUCがそれぞれ9~20%及び24~34%増加し、t1/2は27~58%延長した(外国人データ)。[9.8参照]
16.7 薬物相互作用
16.7.1 カルバマゼピン
統合失調症又は双極I型障害患者64例にCYP3A4及びP糖蛋白誘導作用を有するカルバマゼピン(400mg/日反復投与)と本剤(6mg/日反復投与)を21日間併用したとき、パリペリドンのCmax,ss及びAUCτはそれぞれ37.5%及び36.6%減少した(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.2 パロキセチン
健康成人男性60例にCYP2D6阻害作用を有するパロキセチン(20mg/日反復投与)と本剤(3mg単回投与)を併用したとき、パリペリドンのAUCは16.48%増加した(外国人データ)。
16.7.3 バルプロ酸
健康成人男性24例にバルプロ酸(徐放性製剤として1000mg/日反復投与)と本剤(12mg単回投与)を併用したとき、パリペリドンのCmax及びAUCはそれぞれ51.5%及び51.8%増加した。また、統合失調症、双極I型障害又は統合失調感情障害患者17例にバルプロ酸(徐放性製剤として500~2000mg/日反復投与)と本剤(12mg反復投与)を併用したとき、バルプロ酸の薬物動態に併用の影響は認められなかった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.4 トリメトプリム
健康成人男性30例に有機カチオントランスポーター阻害作用を有するトリメトプリム(400mg/日反復投与)と本剤(6mg単回投与)を併用したとき、それぞれの薬剤の薬物動態に併用の影響は認められなかった(外国人データ)。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アドレナリン
(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)
ボスミン
[2.3参照]
アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。
ドパミン作動薬相互に作用を減弱することがある。本剤はドパミン遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において作用が拮抗する可能性がある。
降圧薬降圧作用が増強することがある。本剤及びこれらの薬剤の降圧作用による。
アルコール相互に作用を増強することがある。アルコールは中枢神経抑制作用を有する。
カルバマゼピン
[16.7.1参照]
本剤の血中濃度が低下することがある。本剤の排泄、代謝を促進し、吸収を低下させる可能性がある。
バルプロ酸
[16.7.3参照]
本剤の血中濃度が上昇することがある。機序不明
QT延長を起こすことが知られている薬剤QT延長があらわれるおそれがある。QT延長作用が増強するおそれがある。
アドレナリン含有歯科麻酔剤
リドカイン・アドレナリン
血圧降下を起こすことがある。アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[8.1参照]
11.1.1 悪性症候群(頻度不明)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡することがある。[9.1.3、9.1.7参照]
11.1.2 遅発性ジスキネジア(頻度不明)
長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがある。
11.1.3 麻痺性イレウス(頻度不明)
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから、悪心・嘔吐を不顕性化する可能性があるので注意すること。
11.1.4 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。
11.1.5 肝機能障害(4.2%)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[9.3参照]
11.1.6 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
11.1.7 不整脈(0.6%)
心房細動、心室性期外収縮等があらわれることがある。
11.1.8 脳血管障害(頻度不明)
11.1.9 高血糖(1.3%)、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡(頻度不明)
高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.4、8.6、9.1.6参照]
11.1.10 低血糖(0.3%)
脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。[8.5、8.6参照]
11.1.11 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.3%)
11.1.12 肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明)
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[9.1.8参照]
11.1.13 持続勃起症(頻度不明)
α交感神経遮断作用に基づく持続勃起症があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[8.1参照]

5%以上1~5%1%未満頻度不明
感染症及び寄生虫症鼻咽頭炎咽頭炎、鼻炎、肺炎、腟感染、皮膚真菌感染、白癬感染気道感染
良性、悪性及び詳細不明の新生物脂肪腫
血液及びリンパ系障害白血球数増加、血小板数増加、好酸球数増加、好塩基球数増加貧血、脾腫、ヘモグロビン減少、血中鉄減少、ヘマトクリット減少、好中球百分率増加、好酸球百分率増加、リンパ球数増加
免疫系障害季節性アレルギーアナフィラキシー反応、過敏症
内分泌障害血中プロラクチン増加(35.3%)高プロラクチン血症
代謝及び栄養障害トリグリセリド増加多飲症、過食、血中コレステロール増加、血中ブドウ糖増加電解質失調、食欲亢進、食欲不振、食欲減退、高脂血症、高コレステロール血症、低蛋白血症、低ナトリウム血症、総蛋白減少、血中電解質異常、血中インスリン増加、インスリンCペプチド増加糖尿病
精神障害統合失調症の悪化、不眠症精神症状、セルフケア障害、不安、激越、初期不眠症、睡眠障害、自傷行動、自殺企図、攻撃性、幻覚、抑うつ症状、落ち着きのなさ、リビドー減退悪夢、幻聴、妄想、自殺念慮、自殺既遂、被害妄想、身体妄想、睡眠時遊行症
神経系障害錐体外路障害アカシジア、頭痛、パーキンソニズム、振戦、ジストニー、傾眠、浮動性めまい、体位性めまい、ジスキネジア、感覚鈍麻運動緩慢、パーキンソン歩行、鎮静、構音障害、構語障害、痙攣、てんかん、健忘、精神的機能障害、末梢性ニューロパシー筋緊張亢進、大発作痙攣、失神、嗜眠、運動過多、後弓反張、会話障害(舌の麻痺等)、頭部動揺
眼障害注視麻痺眼部不快感、眼精疲労、結膜炎眼球回転運動、霧視
耳及び迷路障害回転性めまい、耳鳴、耳痛、耳管障害
心臓障害頻脈、心電図QT補正間隔延長徐脈、洞性徐脈、洞性頻脈、動悸、心拍数増加、心電図QT延長、心電図異常房室ブロック、洞性不整脈、左脚ブロック、右脚ブロック、上室性期外収縮
血管障害高血圧起立性低血圧、虚血、低血圧
呼吸器、胸郭及び縦隔障害誤嚥、嚥下性肺炎、間質性肺疾患咽喉頭疼痛、鼻閉、咳嗽、鼻出血
胃腸障害便秘下痢、嘔吐、胃不快感、上腹部痛、流涎過多腹痛、悪心、下腹部痛、胃炎、逆流性食道炎、胃腸障害、胃潰瘍、痔核、腸管虚血、齲歯、歯痛、歯肉炎、口唇炎、口内炎、舌痛口内乾燥、鼓腸、舌腫脹、嚥下障害、腹部不快感
肝胆道系障害ALP増加、ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、肝機能検査異常、LDH増加脂肪肝、血中ビリルビン増加
皮膚及び皮下組織障害湿疹、そう痒症皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮膚乾燥、顔面感覚鈍麻、発疹、皮膚剥脱、ざ瘡、紅色汗疹、寝汗、逆むけ、全身性蕁麻疹、血管浮腫
筋骨格系及び結合組織障害筋骨格硬直背部痛、四肢痛、関節痛、関節周囲炎、椎間板突出、筋痛筋痙縮、筋固縮、筋骨格痛、筋拘縮、斜頚、頚部痛
腎及び尿路障害排尿困難、蛋白尿、尿潜血尿閉尿失禁、神経因性膀胱、頻尿
生殖系及び乳房障害無月経、不規則月経、月経困難症、乳房痛、乳汁漏出症、射精障害、前立腺炎女性化乳房、勃起不全、乳房分泌、性機能不全
全身障害及び投与局所様態口渇、倦怠感、発熱易刺激性、胸部不快感、不快感、末梢性浮腫、低体温、薬剤離脱症候群、体温上昇、体温低下無力症、疲労、浮腫
臨床検査体重増加、CK増加血圧上昇、体重減少、血中尿酸増加、尿糖陽性血圧低下、血中尿素減少、血中クレアチニン増加、グリコヘモグロビン増加、尿中ウロビリン陽性
傷害、中毒及び処置合併症転倒
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