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レボカルニチン塩化物錠100mg「フソー」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • カルニチン欠乏症

用法・用量

  • 通常、成人には、レボカルニチン塩化物として、1日1.8~3.6gを3回に分割経口投与する。なお、患者の状態に応じて適宜増減する。
  • 通常、小児には、レボカルニチン塩化物として、1日体重1kgあたり30~120mgを3回に分割経口投与する。なお、患者の状態に応じて適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎機能障害のある患者又は透析下の末期腎疾患患者
低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与し、漫然と投与を継続しないこと。本剤の高用量の長期投与により、トリメチルアミン等の有害な代謝物が蓄積するおそれがある。重篤な腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[7.2参照]
9.2.2 血液透析患者
本剤の投与に際しては、本剤投与により期待する効果が得られない場合には、漫然と投与を継続しないこと。[7.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。[17.3.1参照]
9.8 高齢者
患者の状態を観察し、減量するなど十分に注意しながら本剤を投与すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

本剤投与中は、定期的にバイタルサイン、臨床検査(血液検査、肝・腎機能検査、尿検査)、カルニチンの欠乏状態のモニタリングを行うことが望ましい。[7.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
吸湿性が強いので、SP包装(アルミシート)開封後は速やかに使用するよう指導すること。[20.参照]
14.2 薬剤投与時の注意
錠剤を嚥下することが困難な場合には水に懸濁して投与してもさしつかえない。

7.用法・用量に関連する注意

7.1 本剤の投与に際しては、低用量から投与を開始し、臨床症状の改善の程度と副作用の発現の程度及び定期的な臨床検査、バイタルサイン、カルニチンの欠乏状態等から投与量を総合的に判断すること。また、増量する場合には慎重に判断し、漫然と投与を継続しないこと。[8.参照]
7.2 血液透析患者への本剤の投与に際しては、高用量を長期間投与することは避けること。また、血液透析日には透析終了後に投与すること。[9.2.1、9.2.2参照]
7.3 小児への投与に際しては、原則として、成人用量を超えないことが望ましい。

5.効能・効果に関連する注意

5.1 本剤は、臨床症状・検査所見からカルニチン欠乏症と診断された場合あるいはカルニチン欠乏症が発症する可能性が極めて高い状態である場合にのみ投与すること。
5.2 本剤の投与に際しては、原則として、カルニチンの欠乏状態の検査に加え、カルニチン欠乏の原因となる原疾患を特定すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 生物学的同等性試験
レボカルニチン塩化物錠300mg「フソー」とエルカルチン錠300mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ4錠(レボカルニチン塩化物として1200mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中遊離カルニチン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
なお、血漿中遊離カルニチン濃度及び薬物動態パラメータ算出には、投与前の血漿中濃度(内因性遊離カルニチン濃度)を差し引いた値を用いた。
また、レボカルニチン塩化物錠100mg「フソー」は「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成24年2月29日、薬食審査発0229第10号)」に基づき、レボカルニチン塩化物錠300mg「フソー」を標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-24hr(μg・hr/mL)Cmax(μg/mL)tmax(hr)t1/2(hr)
レボカルニチン塩化物錠300mg「フソー」59.227(22.914)5.559(2.189)5.7(2.5)14.271(14.372)
エルカルチン錠300mg60.150(24.884)5.789(2.381)5.8(2.5)7.723(4.163)
Mean(S.D.),n=29
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.8 その他
レボカルニチン塩化物錠100mg「フソー」及びレボカルニチン塩化物錠300mg「フソー」は、日本薬局方外医薬品規格第三部に定められたレボカルニチン塩化物錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
消化器食欲不振、下痢、軟便、腹部膨満感
過敏症発疹、そう痒感
その他顔面浮腫、血尿、貧血
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