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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ムコ多糖症II型

用法・用量

  • 通常、パビナフスプ アルファ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり2.0mgを週1回、点滴静注する。

禁忌 

【警告】

  • 1.1 本剤の投与により重篤なアナフィラキシー、ショックが発現する可能性があるので、緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し、投与終了後も十分な観察を行うこと。また、重篤なinfusion reactionが発現した場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[7、8.1、8.2、11.1.1参照]
  • 1.2 重症な呼吸不全又は急性呼吸器疾患のある患者に投与した場合、infusion reactionによって症状の急性増悪が起こる可能性があるので、患者の状態を十分に観察し、必要に応じて適切な処置を行うこと。[7、9.1.2、11.1.1参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対しアナフィラキシーショックの既往歴のある患者[8.1、8.2、11.1.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者[8.1、8.2参照]
9.1.2 重症な呼吸不全又は急性呼吸器疾患のある患者
患者の状態を十分に観察し、必要に応じて適切な処置を行うこと。また、急性呼吸器疾患のある患者では、投与日を遅らせることを考慮すること。infusion reactionによって症状の急性増悪が起こる可能性がある。[1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験は実施していない。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。乳汁移行に関するデータはない。
9.7 小児等
9ヵ月未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤はタンパク質製剤であり、アナフィラキシーショックを発現する可能性が否定できないため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、このような症状の発現に備え、緊急処置を取れる準備をしておくこと。[1.1、2、7、9.1.1、11.1.1参照]
8.2 本剤投与によりinfusion reaction(頭痛、悪寒、失神、疲労、浮動性めまい、発熱、発疹、紅斑、蕁麻疹等)が発現することがある。infusion reactionがあらわれた場合、投与速度の減速又は投与の一時中止、適切な薬剤治療(副腎皮質ホルモン剤、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤又は抗炎症剤等)、もしくは緊急処置(酸素投与、気道確保、アドレナリンの投与等)を行うこと。なお、次回投与以降は、本剤投与前に抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン剤等の投与を考慮すること。[1.1、2、7、9.1.1、11.1.1参照]
8.3 本剤投与によりIgG抗体産生が予測されるため、定期的にパビナフスプ アルファ(遺伝子組換え)に対する抗薬物抗体検査を行うことが望ましい。[15.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 1バイアルを日局注射用水2.4mLで溶解し、パビナフスプ アルファ(遺伝子組換え)として5mg/mLの溶液とすること。患者の体重あたりで計算した必要量を採取し、日局生理食塩液で希釈して100mLとすること。[7参照]
14.1.2 溶解時は静かにバイアルを回転させ、完全に溶解すること。また、激しく振とうしないこと。
14.1.3 日局生理食塩液で希釈する際は、溶解液を緩徐に注入し、静かに混和すること。希釈時、沈殿の認められるもの又は混濁しているものは使用しないこと。
14.1.4 用時調製し、調製後は速やかに使用すること。また、必要量を抜き取った後のバイアル内の残液は、施設の手順に従って廃棄すること。
14.1.5 バイアルは一回限りの使用とすること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 0.2μmのインラインフィルターを通して投与すること。
14.2.2 他剤との混注を行わないこと。

7.用法及び用量に関連する注意

日局注射用水で溶解し、日局生理食塩液で希釈した後に投与すること。infusion reactionが発現するおそれがあるため、初回投与の際は、8mL/時を目安に投与を開始すること。患者の忍容性が十分に確認された場合、徐々に速めてもよい。ただし、いずれの場合も、投与速度は33mL/時を超えないこと。[1.1、1.2、8.1、8.2、11.1.1、14.1.1参照]

5.効能又は効果に関連する注意

中枢神経系症状の改善又は進行の抑制が必要と考えられる患者に対して投与を検討すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
国内第I/II相試験において、6歳以上のムコ多糖症II型患者6例に、本剤2.0mg/kgを週1回、計4回静脈内反復投与を行ったときの薬物動態パラメータを表1に示す。
表1 6歳以上のムコ多糖症II型患者における本剤初回投与時及び3週後(4回目投与時)の薬物動態パラメータ
初回投与時3週後(4回目投与時)
例数平均値±標準偏差例数平均値±標準偏差
Cmax(ng/mL)611338.3±6838.9613083.3±9906.6
tmax(h)63.275±0.25063.200±0.226
AUC0-t(ng・h/mL)637473.8±13580.8639186.9±19294.9
t1/2(h)34.099±0.51324.482±1.085
Vd(L)59.272±5.51059.416±8.937
CL(L/h)51.984±0.35552.107±0.722
16.3 分布
国内第II/III相試験において、ムコ多糖症II型患者28例に、本剤2.0mg/kgを週1回、52週間、点滴静脈内投与を行った。各投与の終了時刻から4時間以内に脳脊髄液(CSF)を採取し薬物濃度を測定した結果、投与25週後には1例(1.44ng/mL)、52週後では2例(1.47及び3.10ng/mL)においてパビナフスプ アルファが検出された。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重度のinfusion reaction(頻度不明)
アナフィラキシーを起こすことがある。投与中あるいは投与終了後は、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤の投与及び気道確保等の適切な処置を行うこと。また、重度及び難治性のアナフィラキシーが発現した患者は、初回発現24時間以降にも、アナフィラキシーが発現する可能性があるので、観察期間を延長し、適切な薬剤治療を行うこと。[1.1、1.2、2、7、8.1、8.2、9.1.1参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上1%以上~5%未満
神経系障害頭痛、浮動性めまい、失神
皮膚および皮下組織障害蕁麻疹紅斑、発疹
一般・全身障害および投与部位の状態発熱(39.3%)、悪寒疲労
臨床検査心電図QT延長
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