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沈降炭酸カルシウム「コザカイ・M」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記疾患における制酸作用と症状の改善

    • 胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)

用法・用量

  • 沈降炭酸カルシウムとして、通常成人1日1~3gを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心機能障害、肺機能障害のある患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.1.2 便秘のある患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.1.3 高カルシウム血症の患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質
(テトラサイクリン、ミノサイクリン等)
ニューキノロン系抗菌剤
(シプロフロキサシン、トスフロキサシン等)
ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤
(エチドロン酸二ナトリウム等)
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。これらの薬剤はカルシウムと難溶性のキレートを形成し、吸収が阻害される。
鉄剤これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。in vitro試験において、pHの上昇により難溶性の鉄重合体を形成することが報告されている。
高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤
(ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)
これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。また、併用によりアルカローシスがあらわれたとの報告がある。カルシウムがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる。
ジギタリス製剤
(ジゴキシン、ジギトキシン等)
これらの医薬品の作用が増強することがあるので、慎重に投与すること。機序は不明である。
大量の牛乳、炭酸水素ナトリウム、マグネシウム剤milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。機序は不明である。
活性型ビタミンD3製剤
(アルファカルシドール、カルシトリオール)
ビタミンD
チアジド系利尿剤
高カルシウム血症を起こすおそれがある。併用薬剤が腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。
ロキサデュスタットロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用すること。ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
代謝異常高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調
長期・大量投与腎結石、尿路結石
消化器悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃酸の反動性分泌等
過敏症そう痒感
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