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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○慢性骨髄性白血病
  • ○本態性血小板血症
  • ○真性多血症

用法・用量

  • ヒドロキシカルバミドとして、通常成人1日500~2,000mgを1~3回に分けて経口投与する。寛解後の維持には1日500~1,000mgを1~2回に分けて経口投与する。
    なお、血液所見、症状、年齢、体重により初回量、維持量を適宜増減する。

禁忌 

【警告】

  • 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 骨髄機能抑制のある患者
骨髄機能抑制を増悪させることがある。[11.1.1参照]
9.1.2 感染症を合併している患者
骨髄機能抑制により感染症を増悪させることがある。[11.1.1参照]
9.1.3 水痘患者
致命的な全身障害があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
腎からの排泄が遅れ、副作用が強くあらわれることがある。
9.3 肝機能障害患者
代謝機能が低下しているので、副作用が強くあらわれることがある。
9.4 生殖能を有する者
9.4.1 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導すること。[9.5参照]
9.4.2 パートナーが妊娠する可能性のある男性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導すること。細菌を用いた復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験及びマウス、ラットを用いた小核試験において、遺伝毒性が報告されている。
9.4.3 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないこと。妊娠中に本剤を投与された患者で児の奇形が報告されており、動物実験(ラット、ウサギ等)において、催奇形作用及び胚・胎児死亡が報告されている。[2.2、9.4.1参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行することがある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれることがあるので、投与は慎重に行うこと。[11.1.1、11.2参照]
8.2 感染症、出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。
8.3 本態性血小板血症、真性多血症に本剤を使用する際には、関連文献(「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書」等)を熟読すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
患者にヒドロキシカルバミド1,000mgを経口投与した場合、本剤の血清中濃度は投与1~3時間後に20~30μg/mLの最高値を示し、その後緩徐に減少した(外国人データ)。
16.1.2 反復投与
患者にヒドロキシカルバミド26又は28mg/kgを1日1回、6日間反復経口投与した場合の1日目及び6日目の本剤の血清中濃度推移に変化は認められなかった(外国人データ)。
16.5 排泄
患者に本剤26又は28mg/kgを単回経口投与した場合、投与後24時間までの尿中排泄率は、各々投与量の53%及び70%であった。また、患者にそれぞれ本剤26、28及び60mg/kgを反復経口投与した場合の投与後24時間までの各回の尿中排泄率は49~76%を示し各個体で投与回数と関係なく一定であった(外国人データ)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗悪性腫瘍剤
放射線照射
骨髄抑制等を増強することがあるので、併用を行う場合、減量するなど用量に注意すること。副作用が相互に増強される。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 骨髄機能抑制
汎血球減少(0.3%)、白血球減少(4.4%)、好中球減少(0.5%)、血小板減少(6.1%)、貧血(4.4%)(ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット値減少)等があらわれることがある。[8.1、9.1.1、9.1.2参照]
11.1.2 間質性肺炎(0.2%)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線写真で浸潤影等の異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
11.1.3 皮膚潰瘍(0.7%)
本剤を長期に投与した症例で皮膚潰瘍(下肢に好発する)があらわれることがある。
「重大な副作用」及び「その他の副作用」の発現頻度は、承認時の国内臨床試験425例及び製造販売後の使用成績調査1,806例を含めた総症例2,231例による。ただし、骨髄機能抑制関連の発現頻度は使用成績調査の結果に基づく。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
血液注1)出血巨赤芽球症
消化器下痢、腹痛、口内炎、食欲不振、胃炎、嘔気、嘔吐便秘、胃痛、消化管潰瘍
肝臓ビリルビン上昇、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇黄疸
腎臓BUN上昇、クレアチニン上昇、尿酸上昇排尿困難
過敏症注2)発疹蕁麻疹
皮膚色素沈着、脱毛、紅斑、爪変色、そう痒皮膚及び爪萎縮、鱗屑形成、紫色丘疹、皮膚乾燥、発汗減少皮膚エリテマトーデス
精神神経系頭痛、しびれ眩暈、舌のしびれ感、眠気、幻覚、見当識障害、痙攣
その他発熱、倦怠感、浮腫、関節痛、筋肉痛不快感、悪寒無精子症

注1)[8.1参照]
注2)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
「重大な副作用」及び「その他の副作用」の発現頻度は、承認時の国内臨床試験425例及び製造販売後の使用成績調査1,806例を含めた総症例2,231例による。ただし、骨髄機能抑制関連の発現頻度は使用成績調査の結果に基づく。

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