今日の臨床サポート
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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 神経症における不安・緊張・抑うつ
  • 心身症(消化器疾患,循環器疾患,内分泌系疾患,自律神経失調症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ

用法・用量

  • 通常,成人にはメダゼパムとして1日10~30mgを経口投与する。
    ただし,年齢,症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化させることがある。]
  • 重症筋無力症の患者[重症筋無力症の症状を悪化させるおそれがある。]

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

心障害のある患者[心障害が悪化するおそれがある。]
肝障害,腎障害のある患者[肝障害,腎障害のある患者では一般に排泄が遅延する傾向があるので,薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。]
脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれる。]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
乳児,小児[「小児等への投与」の項参照]
衰弱者[作用が強くあらわれる。]
中等度又は重篤な呼吸不全のある患者[呼吸不全を増悪するおそれがある。]

重要な基本的注意

眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
連用により薬物依存を生じることがあるので,漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には,治療上の必要性を十分に検討すること。[「重大な副作用」の項参照]

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

高齢者への投与

高齢者では,運動失調等の副作用があらわれやすいので,少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤の投与を受けた患者の中に,奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。]
妊娠後期の婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激性,神経過敏,振戦,低体温,頻脈等を起こすことが報告されている。なお,これらの症状は,離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また,ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。]
分娩前に連用した場合,出産後新生児に離脱症状があらわれることが,ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。
授乳婦への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行し,新生児に嗜眠,体重減少等を起こすことが,他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されており,また黄疸を増強する可能性がある。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

薬物動態

血漿中濃度
健康成人男性4例にメダゼパム錠10mgを軽食2時間後単回経口投与した。(外国人によるデータ)
メダゼパムの薬物動態パラメータ
表1 薬物動態パラメータ
投与量(mg)nCmax(μg/mL)Tmax(hr)
1040.14~0.260.5~1.5
(測定法:GLC)
メダゼパムの代謝物の血漿中濃度
メダゼパムの主活性代謝物のジアゼパムは0.5時間後から検出され,少なくとも48時間は低い濃度を維持した。同じくN-デスメチルジアゼパムは0.5~9時間後に出現し,24~72時間以上にわたってジアゼパムより血漿中濃度が高かった。
代謝
N-脱メチル化によりN-デスメチルメダゼパムを生じる経路と,酸化によりジアゼパムを生成し更にN-脱メチル化されN-デスメチルジアゼパムを生成する経路がある。(外国人によるデータ)
排泄
健康成人2例に14C-標識メダゼパム30mgを単回経口投与後,尿中及び糞中排泄率を測定した。1例は18日間の尿中及び糞中排泄率がそれぞれ62.6%,22.1%,他例は24日間の測定値がそれぞれ55.6%,7.8%であった。(外国人によるデータ)

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アルコール
中枢神経抑制剤
フェノチアジン誘導体,バルビツール酸誘導体等
中枢神経抑制作用が増強されることがあるので,投与しないことが望ましいが,やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。共に中枢神経抑制作用を有する。
MAO阻害剤中枢神経抑制作用が増強されることがあるので,投与しないことが望ましいが,やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。本剤の代謝が抑制される。
シメチジン本剤の作用が増強されるおそれがある。本剤の代謝が抑制される。

重大な副作用 

依存性
連用により薬物依存(0.1%未満)を生じることがあるので,観察を十分に行い,用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また,連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により,痙攣発作(0.1%未満),譫妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等の離脱症状(0.1~5%未満)があらわれることがあるので,投与を中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行うこと。
刺激興奮,錯乱(頻度不明)
刺激興奮,錯乱等があらわれることがある。

その他の副作用 

5%以上又は頻度不明0.1~5%未満0.1%未満
過敏症注1発疹等
精神神経系眠気ふらつき,眩暈,歩行失調,頭重気分昂揚感,調節障害,振戦,しびれ,浅眠多夢,言語障害
肝臓黄疸,Al-P上昇
血液貧血,白血球減少
循環器発汗,熱感,のぼせ
消化器食欲不振,便秘,下痢,悪心・嘔吐,胸やけ,胃腸障害,口渇
骨格筋筋弛緩,易疲労感等の筋緊張低下症状
その他尿蛋白浮腫,性欲への影響,生理異常

注1:症状があらわれた場合には投与を中止すること。

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